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優等生香利奈の不安(1400字小説)

校内テストの成績が貼り出されている。
わたしが2位で、わたしと付き合ってる慶太郎は8位にランクされている。
1位は、がり勉オタクの佐和というやつだ。
なにをどうやってもこいつには敵わない。
でもわたしは、お風呂の中でまで参考書を読んでいるという佐和にどうしても勝ちたいとはあまり思わなかった。
こんだけ勉強した揚げ句、大学を卒業したらフツーに役人になるのだろうか?
わたしは、学校の同級生女子のあいだでも、どうやら一目置かれているようだった。
しかし運よくボス女子やその取りまき連中に睨まれて、砂場に呼び出されたりいじめを受けたりすることはなかった。

わたしは、学校で多くの女子から憧れの的だった慶太郎にコクられ、つきあうことになった。
わたしは、乃木坂やAKBのメンバーと較べても、容姿でひけはとらないとじぶんで思っていたが、秋元康プロダクションみたいなところで「指原に勝ってやる!」みたいな自分をゴリゴリ押し出すガッツみたいなものは全然もっていなかった。

学年イチのモテ男子の慶太郎は、ベッドの上で素っ裸になり、わたしの乳房にむしゃぶりついていた。
しかし、その3か月後、どちらから言い出すともなく、受験を理由に私たちは別れた。

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