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本読み人(びと)のこわい夢

先日、体調を崩しまして(いつも崩壊気味ではあるが…)眠るに眠れず、という晩が2回ほど続いた間にくっきりと記憶に残るこわい夢がありました。おそらく、読書家さんたちには共感していただけるのではないかと思うのですが……どうかしら。

ここ数年は経済的、スペース的なプレッシャーがあって図書館をフル活用しています。なんといってもありがたいのは、とても手を出せない高価な本、分厚い本を借りられること。何度も読み返したり、書き込みたい本は後で買うこともあるけれど、一度じっくりと向き合うだけでいいものもあるし、必要ならまた借りればいいので、本当にありがとうございますと心の中で手を合わせながら、借りては読むわけです。

で、ちょうど柄にもなくある詩人の作品集を借りている間に見た悪夢。おそらくその本を読んでいるときに、うっかりコーヒーをこぼしてしまった! 慌てふためいて己を罵倒しながら、取り急ぎティッシュでページを挟むもののコーヒーだから色が残って染みになることは間違いない。

【湧き起こるネガティブ】
・ああ、これは弁償しなければ。
・高価で分厚いから借りたのに。
・もしかしたら、普通に流通していないかもしれない。

【湧き起こるポジティブ】
・でも手元にあって、ふと取り出したくなる本だと思うからチャンスかも。
・自分のものであれば、もっとじっくり読めるじゃないか。
・本を所有するってステキなことよ、わかってる。

この湧き起こる二つの感情にさいなまれながら、あああああああ! となって、目を覚ました。けれども現実なのか夢なのか判然としない。おそるおそるくだんの本を開いてみると、どこにも染みはなかった。

図書館の本を読むときは、どんなことがあろうともコーヒーやお茶をそばに置くことはすまい! と固く心に誓う2023年の1月半ばなのでした。

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