くらはしれい(2021)『王さまのお菓子』世界文化社
フランスのお菓子、ガレット・デ・ロワ。そのなかにいれられる陶器の女の子が主人公。名前はミリーといった。お菓子をつくったパティシエに、「だれをしあわせにするんだろうね」といわれておくりだされる。
わたしにだれかをしあわせにする力があるだろうか、と不安におもいつつも、女の人に買われていく。
その家には、男の子ふたりの兄弟と、女の子がひとりいた。
女の子がひいてくれるといいな、とミリーは思う。
ガレット・デ・ロワは食べたことがないけれど、だれかといっしょに食べることが前提として