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僕は叱ることが苦手な指導者。

僕は、叱るという行為が苦手になった。褒める指導・コーチング・ティーチング・ヒヤリング・カウンセリングといった手法が沢山出てきて、チームに所属しているコーチとして学んで実践している。

一年程前に、「叱ることことをもっとしろ」と言われたことがある。

周りの人たちからも「全然怒らないよね」「いつも笑っているよね」と言われることが頻繁にある。

雰囲気で言えば、ティモンディの高岸宏行さんと同じだと思う。キャラは違うが、何か起きてもポジティブに考えられる方だと思う。


実際に指導していると、選手の動き違和感を感じて教え込んだり、選手のなりたい方向性を共有して支援することが多い。多少ミスしても、「そういうことあるんだよな」と思って励まして修正するようにしている。

それだけ、僕の中で「できないことから学ぶ」ということが大きいから。

僕は小さい時は全く運動ができなかった。ハンドボールにのめり込んでからは、運動ができるキャラみたいになっていたが、全くそんなことがなかった。友達と鬼ごっこををすれば、足が遅いからみんなに狙われていつまでも追いかける側の人間だった。

だからこそ、「できないことがあることがいいこと」という認識がある。

誰かが昔、「課題があるということは幸せなことなんだ」とテレビでいったことが心に刺さっている。

見えない何かではなくて、見えている何かがあるのはわかりやすくていい。

ミスや課題があるときに「お!いいことだ!!」と捉えがちである。もうニヤニヤしてしまうくらいテンションが上がる時もある。笑

それで、最初に言った指導法の数々をやっていく。でも、ミスや課題に気がついていない場合には、その方法を使ってもあまり伝わっていない。

僕の技術不足なのかもしれない。

そう考えたときに、足りないのは、「ダメなものはダメ」と叱ることだった。

怒るとは違う。冷静に叱る。

ポジティブが故、ダメという基準があまりにも低いことも重なってしまっている。

自分が叱る側に回ると難しくなる。相手が中学生や小学生になると叱らなければならない場面が多く出てくる。その度に叱ることを考えさせられる。

もっと上手く叱ることができるようになりたい。



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