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負けたくない。

10月からピラティスに通っている。パソコンにばっかり向かってなまり切った身体を鍛えなおすことと、ピラティスに通えば石田ゆり子みたいになれるんじゃないかと淡い期待を理由に申し込んだ。

レッスンの初めは動きも少なく、ちょっと物足りなさを感じるのだけれど、中盤になるにつれどんどんキツくなってくる。プルプル震えるおなかが憎い。「つらい……」と心の中で私が訴えるが、どうしても最後までやりたくなる。できないことが悔しい。

先週、鈴木敏夫さんの本「禅とジブリ」を購入した。小さい頃からジブリが大好きなのと、8月の座禅研修で禅宗に興味深々だからだ。平日なら電車の時間で読めるけれど、土日に予定や仕事があって読む時間が作れなかった。そういえば、最近は映画も全然みれていない。

仕事を切り上げカフェを出て、「毎日noteは平日だけにして、土日は本を読んだり、映画を見る時間を作りたい……」と考えた。けれど、最終決断ができない。本当に、毎日更新やめちゃうの? ともう一人の自分が腹をたて始めた。今まで続けてきたレベルを落とすことが、すごく悔しいのだ。

悔しがっている自分に聞いてみた。どうやら私は“私”に対して、すごく敵対心を持っているらしい。できない自分にイライラするし、これまで積み上げてきたものを簡単に壊したくない。ほんとうは全然、なーんにもできないのに、不思議なほど完璧主義で困る。

けれど、「負けたくない」と思う人が(たとえ自分でも)1人でもいて、よかったなぁとも思った。今日からピラティスは家でもやってやる。noteは変わらず書くし、本だって読んでやる。もしも今後、意地が張れなくなりそうになったら、その時はちゃんと、納得いく理由を探す。負けじゃなくて、違う形を見つける。そうすればきっと気分もいいはずだ。

そうか、「負けたくない人」がいると、ものごとへ真剣に向き合えるんだな。noteも書き終わったので読書します。


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