マガジンのカバー画像

大河ファンタジー小説「月獅」

74
天卵を宿した少女と、天卵の子の物語です。
運営しているクリエイター

#権力闘争

大河ファンタジー小説『月獅』41         第3幕:第11章「禍の鎖」(6)

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 第2幕「隠された島」は、こちらから、どうぞ。 第…

deko
1年前
33

大河ファンタジー小説『月獅』42         第3幕:第11章「禍の鎖」(7)

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 第2幕「隠された島」は、こちらから、どうぞ。 第…

deko
1年前
38

大河ファンタジー小説『月獅』43         第3幕:第12章「忘れられた王子」…

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 第2幕「隠された島」は、こちらから、どうぞ。 第…

deko
9か月前
37

大河ファンタジー小説『月獅』44         第3幕:第12章「忘れられた王子」…

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 第2幕「隠された島」は、こちらから、どうぞ。 前…

deko
9か月前
42

大河ファンタジー小説『月獅』47         第3幕:第12章「忘れられた王子」…

これまでの話は、こちらのマガジンから、どうぞ。 前話(第46話)は、こちらから、どうぞ。 …

deko
8か月前
42

大河ファンタジー小説『月獅』48         第3幕:第13章「藍宮」(1)

これまでの話は、こちらのマガジンから、どうぞ。 第3幕「迷宮」第13章「藍宮」(1)  カ…

deko
8か月前
33

大河ファンタジー小説『月獅』49         第3幕:第13章「藍宮」(2)

これまでの話はこちらのマガジンから、どうぞ。 第3幕「迷宮」第13章「藍宮」(2)  書物はすべてシキが借りていたのだと知って驚いた。  ラザール星司長の薫陶を受けているらしい。「学ぶことは楽しい」とまっすぐな瞳でいう。その楽しみはカイルもよく知っている。書物はさまざまな世界への扉を開いてくれた。カイルは師について学んだことはないが、良き師に巡り合えば独学では得られぬ喜びもあるのだろうか。ラザール星司長は高潔な人物ときく。いつか会ってみたいものだ。  吐き気がなければ心配

大河ファンタジー小説『月獅』50         第3幕:第13章「藍宮」(3)

これまでの話はこちらのマガジンから、どうぞ。 第3幕「迷宮」第13章「藍宮」(3)  シキ…

deko
8か月前
34

大河ファンタジー小説『月獅』51         第3幕:第13章「藍宮」(4)

これまでの話はこちらのマガジンから、どうぞ。 第3幕「迷宮」第13章「藍宮」(4)  暦が…

deko
8か月前
35

大河ファンタジー小説『月獅』53         第3幕:第14章「月の民」(2)

前話(第52話:第14章「月の民」1)は、こちらから、どうぞ。 これまでの話は、こちらのマガ…

deko
7か月前
35

大河ファンタジー小説『月獅』58         第3幕:第15章「流転」(1)

前章(第14章)は、こちらから、どうぞ。 これまでの話は、こちらのマガジンにまとめています…

deko
6か月前
47

大河ファンタジー小説『月獅』60         第3幕:第15章「流転」(3)

前話(第59話)は、こちらから、どうぞ。 これまでの話は、こちらのマガジンにまとめています…

deko
5か月前
34

大河ファンタジー小説『月獅』61         第3幕:第15章「流転」(4)

前話(第60話)は、こちらから、どうぞ。 これまでの話は、こちらのマガジンにまとめています…

deko
5か月前
38

大河ファンタジー小説『月獅』62         第3幕:第15章「流転」(5)

前話(第61話)は、こちらから、どうぞ。 これまでの話は、こちらのマガジンにまとめています。 第3幕「迷宮」第15章「流転」(5)  王統の純血を主張するカイル派も、それが本懐ではないという。 「どういうことだ。そちの話は混沌としてわからぬ」 「カムラ王が戦地にてお斃れになった折、王の遺志を実行して条約締結を成し遂げ、戦の処理にあたられたのがウロボス元帥です。これによって、一介の陸軍大将でしかなかったウロボス元帥が絶大な権力を手にされました。幼かったウル王は、まさに飾り