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(障害者には)見えない?精神障害者。

3人の我が子が揃って発達凸凹、不登校、引きこもり、うつや自傷行為、拒食に過食、癇癪、感覚過敏などの精神疾患(症状)で荒れる日々を送ってきた
2010〜2016年までの6年間の我が家の様子を綴った物語が、2023年1月に書籍となり、出版させて頂きました。
外の世界で生きることに適応していけなくなったあの日から
心の世界を向いて生きてきた親子の物語です。ぜひ読んでくださいね😊


我が家はADHDの母親のわたしと、そして子どもたち3人とも発達凸凹を持っていますので、家族みんなで精神障害者保健福祉手帳を持っています。

いわゆる「障害者手帳」。

この障害者手帳は、テーマパークや公園、博物館での入園料や映画館、乗船なんかでの障害者割引がきくところがあるので、お出かけの時はこの障害者手帳を家族分持ち歩くようにしていました。
(長女はなちゃんが中学生、息子2人は小学生の時にこの精神障害者保健福祉手帳を取得しました)

子どもたちの不登校時代は今よりも精神的な状態が嵐のように激しく、うつで長期間外に出れなかったり、せっかく外に出れても、目に映るものでフラッシュバックが起こり、また闇の状態に戻っていったりと色々な精神状態が行ったり来たりの繰り返しでした。

そんな中でも子どもたちが外に出れそうな時や行きたい場所がある時は、人があまりいない平日に家族揃って出かけることも多かったのですが、あれは今から7年前の夏の事。

はなちゃん19歳、じろ16歳、たろ11歳。

家族で日帰りでぶらりと淡路島に遊びに行った時のことです。

淡路島に大きな公園があるのを見つけて、そこに入ろうとなったわたしたち。

障害者手帳での入園料割引があるとのことだったので、家族4人分の障害者手帳を使わせて頂き、割引価格でチケットを購入。

そしてそのチケットを各自手に持ち、順番に公園の入り口に立っている2人の若い女性スタッフにチケットを渡して公園に入場したのですが、どうもその後の兄じろの様子がおかしい。

落ち込んでるというか元気がない。

何があったかのか聞いてみると、入場券を渡した時に入り口にいた2人の女性スタッフ同士が、最後に入場したじろの後に、

👩「え〜見えた?」

👧「見えな〜い!!」


という会話が聞こえてきたそうで、
(多分チケットに障害者割引と記載されていたのかな?)

その言葉に思春期の男の自尊心やプライドがぐっさりと傷ついてしまったじろ。

それ以降のお出かけや映画館では、じろは絶対に障害者手帳は使いません。
(わたしたちが使う場面も見たくないらしいです…完全にトラウマ😶)

確かに障害者手帳ってよく知らない人からすると、
「こんなに見た目が普通の人たちがなんで障害者手帳持ってるの?」

「どこに障害があるの?」

そんな疑問や反応って普通にあるだろうし、なんならわたしはこのお姉さんたちの素直なリアクションに思わず笑ってしまうぐらいでしたが、いくら親と言えども、障害者手帳の存在は子どもたちのマイノリティー、精神面に関わるとってもデリケートなものであり、もっと丁寧に扱わなくてはならないのに、割引が受けれるメリットに意識がいってしまい、年頃の子どもたちへの配慮が欠けてしまっていた事を反省するきっかけになった出来事でした😓

(次男たろ(17歳)が作ったピザ、美味しいよ〜👍✨)

サンキューソーマッチ😊