見出し画像

福祉型・医療型障害児入所施設:専門的な支援と保護の場


重度の障害を抱える子どもたちや医療的なケアが必要な子どもたちのために、福祉型・医療型障害児入所施設という場所が存在します。ここでは、子どもたちに対して入所による指導・保護、看護・支援が提供されます。この記事では、福祉型・医療型障害児入所施設の利用について、手続きや入所後のサポートについて解説します。専門的な支援と保護が提供されることで、子どもたちは安心して生活し、適切なケアを受けることができます。福祉型・医療型障害児入所施設は、子どもたちの発達と福祉に貢献する重要な存在として、注目されています。

制度の概要

障害児入所施設や指定発達支援医療機関に入所・入院する障害児に対して行われるのは、保護や日常生活の指導、知識や技能の習得、さらには知的障害や肢体の不自由がある児童や、それらが重なっている重度の障害を持つ児童に対する治療の支援です。この制度は、子どもたちが適切なケアと治療を受けながら、安心して生活し成長することをサポートするものです。

支援の内容

障害児入所施設には、福祉型と医療型の2つのタイプがあります。

福祉型障害児入所施設

福祉型障害児入所施設は、障害児を入所させ、保護や日常生活の指導、そして独立生活に必要な知識や技能の習得を支援することを目的としています。ここでは、子どもたちが安全に生活し、社会で自立するためのサポートが提供されます。

医療型障害児入所施設

医療型障害児入所施設は、福祉型障害児入所施設の目的に加え、治療も行うことを目的としています。医療的なケアが必要な子どもたちに対して、治療や医療サービスが提供されます。

障害児がこれらの施設に入所する場合、入所に関連する費用は障害児の保護者にかかります。ただし、保護者の家計の負担能力やその他の事情に応じて、障害児入所給付費の支給を受けることができます。この支給費は、障害児の入所に必要な経費を一部補助するものです。

利用までの流れ

障害児入所支援を利用するためには、以下の手順を踏みます。

児童相談所または児童相談センターへの相談

障害児入所支援を利用したい場合は、地域の児童相談所または児童相談センターに相談をします。相談を通じて、利用したい施設についての情報や手続きについての指示を受けることができます。

障害児通所(入所)支援給付費の申請

利用したい施設が決まったら、児童相談所に障害児通所(入所)支援給付費の申請を行います。必要な書類や申請書を提出し、審査を受けます。

支給決定と受給者証の発行

審査が終了し、支給決定が出ると、福祉型施設の場合は受給者証が、医療型施設の場合は受給者証と医療受給者証が発行されます。申請から受給者証の発行までには、通常で約1か月半から2か月程度かかります。

契約の締結と利用開始

発行された受給者証を利用したい施設に提示し、利用するサービスの内容や料金、苦情対応などを確認した上で、書面で契約を締結します。契約が成立したら、施設の利用が開始されます。

自己負担分の支払いと支給費の代理受領

利用日数に応じて、施設に自己負担分の支払いがあります。施設が通常要する費用から自己負担分を差し引いた部分は、都道府県が障害児通所(入所)支給費として施設に支払います(代理受領)。

利用までの流れは地域や施設によって異なる場合がありますので、具体的な手続きや要件については児童相談所や児童相談センターにお問い合わせください。

利用までの流れのまとめ

申請先

児童相談所又は児童相談センター

提出書類

障害児入所支援給付費申請書

添付書類

  • 受給者証

  • (状況に応じて) 手帳、医師の診断書

  • (医療型の場合)医療受給者証

  • 所得の確認できる書類

  • 本人確認書類・マイナンバー

関連法令等

児福7②・24の2~24の8・42、児福令27の2~27の7、児福則25~251

申請先児童相談所又は児童相談センター提出書類障害児入所支援給付費申請書添付書類・受給者証
・(状況に応じて) 手帳、医師の診断書
・(医療型の場合)医療受給者証
・所得の確認できる書類
・本人確認書類・マイナンバー関連法令等児福7②・24の2~24の8・42、児福令27の2~27の7、児福則25~251

まとめ

福祉型・医療型障害児入所施設は、重度の障害を持つ子どもたちや医療的なケアが必要な子どもたちが、専門的な支援と保護を受ける場所です。地域の児童相談所や児童相談センターに相談し、申請手続きを行います。支給決定が下りると、受給者証が発行され、施設との契約を結び利用が開始されます。障害児の保護者は一部の負担を負いますが、都道府県からの支給費も受けることができます。福祉型・医療型障害児入所施設は、子どもたちの安心・成長・ケアにおいて重要な役割を果たしており、子どもたちとその家族にとって貴重な支援の場となっています。

続きはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?