みかんの皮を捨てる前に、漢方にも使われる陳皮を作りましょう。風邪症状の緩和からリラックス効果まで期待できる生薬 #スマート中華 #漢方薬 #生薬

陳皮とは、みかんの皮を乾燥させた生薬の一種です。
中国では【一両陳皮一両金、百年陳皮勝黄色金】という格言があります。
実は、家でも簡単に作ることができます。注意点は動画を参考にしてください。
陳皮には香り成分である精油を含み、リラックス効果を持ちます。また、ポリフェノールの一種も含まれて血流を改善する効果も持ちます。健胃・整腸効果や風邪予防などの効果も期待されています。
【手作り陳皮の活用法】
○お湯を注いでお茶としてお飲みください。
胃腸の疲れや、気をほぐしたい時におすすめです。
○お風呂の入浴剤として使えば、一日の疲れをリセット。
みかんの香りが直接働きかけてくれます。
○靴箱などに入れて消臭剤。
みかんの香りだけでなく、消臭効果も期待できます。

【材料】
みかん 15個
塩水 適量(塩分濃度は0.9%)
水 適量(洗い用)

【ポイント・コツ】
①みかんの表面を殺菌するため、みかんを塩水で30分ほど浸します。洗ってから、さらに水で2、3回洗っておきます。

②皮に帯びている緑色の部分をハサミで切り落として下さい。緑色の部分が少しだけある場合は、そのまま使ってもいいです。

③毎回カラカラになるまで干し、柔らかくなるまで蒸して下さい。

④よく干して、蒸したみかんの皮をガラス製の保存瓶に入れて、風通しの良い日陰に置いて、せめて1年保存してから使います。生薬として使われる陳皮は、作って、少なくとも三年経て、陳皮になります。そして、カビが生じないように、半年あるいは一年ごとに出して、再び一回干してから密封保存し続けます。

⑤乾燥させただけのみかんの皮はまだ揮発性オイルの含有量が高いので、お湯に入れて飲んだら、胃に刺激を与える恐れがあります。

⑥陳皮と青皮は薬効にも違いが生じます。使う前によく調べて下さい。
【陳皮・橘皮の性質】
胃腸や呼吸器系の働きを整えます。
食欲不振、吐き気、お腹の膨満感、胃のもやもや感、喘鳴、息苦しい、咳、痰が絡まるなどの症状におすすめです。
【青皮の性質】
ストレスの溜め込みから来る、イライラ、鬱々とした気分をぱっと散らしてほぐします。胃腸の活動を促して、消化を助ける働きもあります。

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