高木敏次詩集『私の男』を読む。

私のことを
私の男と呼んだ

誰が「呼んだ」のかは宙づりのまま、「私」は「私」を求めて彷徨う。削ぎ落とされた言葉に白い翳がさす。

男は私を探し
私は男を信じない
誰が男なのか

前作『傍らの男』がコルタサルなら、本作は金井美恵子の『既視の街』。
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