高木敏次詩集『私の男』を読む。

私のことを
私の男と呼んだ

誰が「呼んだ」のかは宙づりのまま、「私」は「私」を求めて彷徨う。削ぎ落とされた言葉に白い翳がさす。

男は私を探し
私は男を信じない
誰が男なのか

前作『傍らの男』がコルタサルなら、本作は金井美恵子の『既視の街』。
画像1

いいなと思ったら応援しよう!

既視の海
まずはご遠慮なくコメントをお寄せください。「手紙」も、手書きでなくても大丈夫。あなたの声を聞かせてください。