「Meteora」から20年

リンキンパークの「メテオラ」がリリースされて20年になる、「20周年エディション」的なものが発売されていた。

このアルバムがリリースされたのは自分が大学生ぐらい(遠い目)だった思う。

リンキンパークは90年代後半から勃興した「ラップメタル」のバンドの一つだった。

初めに出てきたのはkornだった、デビューアルバム「korn」は強烈だった、7弦ギターのチューニングを落として極限までヘビーにしただけでなく、ヴォーカルのジョナサンデイヴィスの詞は救いようがないくらい暗い、暗いのも当然でジョナサンデイヴィスは両親から虐待に遭っていたからだ。

「daddy」という曲を聴いてほしい、あまりに悲痛な曲で、自分は今まで聴いた曲の中で最も暗い曲に入る。

アンダーグラウンドな匂いがするやばいデビューアルバムだったが、その「ヤバさ」が強烈なインパクトを与えたのか、徐々にセールスを上げ、「follower the leader 」で全米チャート1位になる。

Kornがブレイクすると竹の子のようにラップメタルバンドが現れる。

といっても自分が聴いていたラップメタルはレイジアゲインストザマシーン、とkornとスリップノットそしてリンキンパークぐらいだったが。

リンキンパークのファーストアルバム「ハイブリッドセオリー」はヘビーと言ってもキャッチーなメロディで洋楽を初めて聴く人にも受け入れやすいと思う、殆どの曲がシングルカットできるような曲で、実際セールス的にも大成功を収めた。

「メテオラ」もその流れを汲んでいた、一曲目の「don’t stay」を聴けばファーストアルバムからのリスナーも「期待した通り!」とガッツポーズを決めたに違いない、他にも「somewhere I belong」や「faint」「braking the habit 」や「numb」など文句なしのキラーチューンが並ぶ、このアルバムもメガセールを記録した。

しかし自分だけでなく多くの人が離れてしまったのがサードアルバムの「minutes to midnight 」ではないか、ファーストアルバムとセカンドアルバムがあまりにも良かったために期待が大き過ぎたのだ。

プロデューサーのリックルービンに「もうラップメタルはやめろ」とか言われたのか(ラップの曲はあります)何なのか分からいが、曲の完成度がどれもこれも中途半端な感じがした、初めて自分が聴いた時「ガクッ」来たのをよく覚えている、他の人たちも同じような感覚だったと思う。

この辺りから全く聴いていないのでサードアルバム以降のリンキンパークは分からない、しかしある時ヴォーカルのチェスターベニントンが自殺したと知った。

変わりのヴォーカルを探し活動を再開する訳でもなさそうだが…前の記事でも書いたが、こういった成功者が自殺する理由はよく分からない、動画に自殺を予知するような発言もしているが、本当の理由は本人の死によって闇に消えてしまったのである。

Kornやスリップノットは現在も一線で活動しているがもう「ラップメタル」ではない、しかし今でもインパクトのあるメタルをやっているのは嬉しい限りだ。

そして最後に聴いたアメリカのバンドはストロークスとホワイトストライプスだった、ストロークの「is this it」は正直退屈だった、「何でこんなバンドが高い評価を受けているんだろう?」と思いそこから聴いていない。

しかしホワイトストライプスはかっこよかった、メタルではないが、ロックの中では自分の中でブランキーやニルヴァーナと同列のロックバンドと言っても良い。

とはいえ今のアメリカのロック事情はあまり詳しくありません。

…とにかくリンキンパークの「メテオラ」は今の若い人が聴いても何か感じるものがあるはずなので、とりあえず試しに聴いてみてください。

そういえば今年のフジロックにストロークスが来るみたいだ、アメリカでもチャートアクションは悪くないようだが、今はどんな音楽をやっているのが分からない、久しぶりに聴いてみるのもいいかもしれない。

…「メテオラ」のようなインパクトのあるアルバムがあるとはちょっと思えませんが。

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