藤宮蒼一

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藤宮蒼一

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    オリジナル曲の解説、また聴いてきた音楽のレビューや、日々の雑記など

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ショパン「ピアノ名曲集」

久しぶりのクラシックだが、クラシックもジャズ同様無限の世界が広がっている。 前にも書いたが何から聴いたらよく分からない(笑) なので有名ところから聴いて行くしかない。 反田恭平さんの本の中に「ショパン国際ピアノコンクール」での話が色々書いてあったので(やたらハードルの高いコンクール)ショパンのピアノ曲を聴いてみた。 ショパンという人はポーランド生まれロマン派の作曲家でロマン派とは1810年頃から、第一次大戦開始前の1910年頃までを言う。 ロマン主義とは 「人が自分の感じる心や想像する力を自由にはばたかせ、夢見るような憧れ、高ぶる情熱、物悲しさなどを表現する思想」 …らしい。 聴いたのはショパンの代表曲が収められたベスト盤だ。 「ノクターン第2番ホ長調作品9の2」 この曲はクラシックによくある「もの悲しくも影がありかつ格式高い」という自分がクラシックの曲にイメージする要素があり、昔どこかで聴いたことがある、思い出せないが、この曲は文句なしに良い曲、これからもドラマやCM、映画などに使われ、多くの人に聴かれ続けるのだろう、彼の代表曲的な曲。 「雨だれの前奏曲」 も悲しく哀愁がある感じだが、途中同じフレーズを連打するのは「雨」を表現しているのだろうか? 「ノクターンハ短調遺作」 という曲は詩がないにも関わらず何かの物語を「聴いた」というか、「見た」感覚になる、ピアノ1台にも関わらず壮大な曲、この曲は凄い。 「英雄のポロネーズ」 という曲はテンポが速く「英雄」とつくだけあって「勇ましさ」も感じる、「ノクターン」とは全く違う作風、ポーランドの民族舞曲らしい、曲の頭だしのメロディもどこかで聴いたことがある、曲の終盤がかっこいい。 「黒鍵のエチュード」 もスピードが速く音数が多い、右手で黒鍵ばかりを弾いているらしく、この曲名がついたらしい。 「幻想即興曲ハ短調作品66」 という曲も速いが、「黒鍵のエチュード」とは違う、速いがどこか哀愁がある、「幻想」というだけあるが…どこか「明るさ」も入り混じった曲。 「革命のエチュード」 は力強い、いきなり鍵盤を強く弾く、「革命」とつくぐらいだから力強いのはそうかもしれないが、聴いていると「革命によって世界を変えた」という曲ではなく、「革命によって大勢の人々が犠牲になった」という曲に聞こえる。 「別れの曲」 はショパン本人が「自分の一生でこれほど美しい曲を書いたことはない」と語ったらしいが…自分はどちらかというと「ノクターン2番」や「遺作」の方が好きだが、しかしこの曲も良い、特に後半部分が良い。 ショパンという人のピアノを初めて聴いた時、何となくビルエヴァンスを初めて聴いた時と同じような感覚になった。 ビルエヴァンスはジャズの世界で「ピアノの詩人」と言われているが、ショパンという人はクラシックピアノの世界で「ピアノの詩人」と言われているらしい。 勿論ショパンの方がビルエヴァンスよりはるか昔に存在した人だから、ビルエヴァンスはショパンの曲を練習したことは容易に想像がつく、練習しただけでなく、かなり影響を受けたと思う。 ショパンの曲は影があり、悲しさや、哀愁のあるピアノたが、そういった作風がビルエヴァンスにも通じるものがある。 しかし自分は「ピアノの詩人」というよりは「ピアノの小説家」という感覚を受けた。 曲に物語とテーマがあり、それを音符に落とし込み曲を作り弾いているような印象を受けた。 一曲一曲が「深い」のだ。 ショパンという人の曲を聴いてクラシックの膨大なカタログから「聴ける人」がやっと見つかった感じだ。 後はラフマニノフという人で「ピアノ協奏曲第2番」はピアノ協奏曲で最も人気があり、最高傑作の1つらしく、「第3番」は世界1難しい曲とも言われている。 …この間「G線上のアリア」と「パッフェルベルのカノン」を聴いたが…(初めから終わりまで聴いたのは初めてだ)何百年前の曲とは思えない曲で、特に「パッフェルベルのカノン」はインストの曲としては最高で、これ以上の曲はないぐらいに思ってしまった。

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      oasis「familiar to millions」

      オアシスが再結成するらしい、期間限定なのかどうかは分かりませんが、やはりこの知らせを聴いた時他のオアシスファンと同様、過去の作品群を聴きかえしてしまった。 チケットは速攻で売り切れたらしい、そういった現実を見ても、オアシスというバンドの人気の高さが伺える。 前回の記事で敢えて書かないとか言ってましたがやはり、書きたくなってしまった(笑) オアシスは2枚のライブアルバムをリリースしている、1996年に行われた「ネブワース1996」と「familiar to millions」だ。 「familiar to millions」は2000年の7月21日にロンドンのウェンブリースタジアムで行われたコンサートを収録したものだ。 曲目はベスト的な内容になっている。 「オアシス!オアシス!オアシス!」 という7万人もの観客のオアシスコールからオープニングSEの「fuckin in the bushes」が流れる。 個人的には再結成後のコンサートでもこの曲使って欲しい、ストレートなロックのインストでかっこいい、「standing〜」の一曲目に収録されている、「standing〜」はサイケデリックなロックチューンが並ぶ、今聴きかえすと「morning glory 」とは別の良さがある、コールドプレイはこう言った曲をSEには使わないだろう。 「differently maybe」からは「rockn roll star」「supersonic」「shakermaker」「cigarettes and alcohol」「live forever」が選ばれている。 「俺は俺でなければならない」 「今夜俺はロックンロールスターだ」 「(退屈な毎日で)手に入れたものは酒と煙草ぐらいなもの」 「永遠に生き続ける」 オアシスらしい曲である。 ドラムがトニーではなくアランホワイトに変わった為スタジオバージョンより締まりが良い。全て代表曲、「differently maybe」から30年だが、今のイギリスのバンドはちょっと分からない。 カサビアン、リバティーンズ、フランツフェルディナンド…悪くはないがやはり「オアシス以上」のものは感じない。 「be here now」からは「stand by me」が選ばれている、敢えてジョンレノンがカバーした曲と同じ曲名を使うのがオアシスらしい、「be here now」は批判を食らった作品でもあるが…いや今聴きかえすとそんなに悪くないと思う、この曲も「オアシスらしい」名曲だ。 「morning glory」からは「roll with it」「don’t look back in anger」「champagne supernova」「wonderwall」が選ばれている。 やはりこのコンサートのハイライトは「don’t look back in anger」の7万人もの大合唱だ。皆んなオアシスのコンサートに行く人達はこの曲を歌いに行くのだろう、イギリス国民でこの曲を知らない人はいないと思う、自分のもこれからも永遠に聴き続ける曲。 しかしオアシスの中で一番好きな曲を敢えて上げるなら「champagne supernova」になる。ライブ版も勿論良いがスタジオバージョンのを初めて聴いた時は感動したものだ、「波の音」を入れたのが正解だったと思う、この曲を聴くと20万人動員したネブワースとジョンスクワイヤの姿を思い出す。 「acquiesce」はB面に収められた曲だが、初期のオアシスはシングル以外の曲も凄かった、B面曲だけ収められた作品「masterplan」を聴けばわかる、この曲だけはリアルとノエルが互いにヴォーカルを取らなければ成立しない。 カバー曲はニールヤングの「hey hey my my」とビートルズの「helter skelter」を演奏している。 ニールヤングについてはあまり詳しくはないが「gleendail」という作品を聴いたことがある、2枚組の大作で架空の街をイメージした物語になっていてかなりの意欲的な作品だった。 「helter skelter」はポールマッカートニーが、the whoに書かれた記事を読んで影響を受けて作った曲だ「white album」収録されている、自分が初めて聴いた時「ビートルズもこんな騒々しい曲作るんだな」と思ったりした。 近年のギャラガー兄弟のコンサートでは合唱隊を使ったりしているが、出来れば最少の人数でやって欲しい、「ロックバンド」は出来るだけ人数が少ない方がかっこいいと単純に思っている。 このライブアルバムではサポートメンバーはキーボードだけだが、個人的にはそこも気に入っている。 ノエルギャラガーはコンサートでギブソンレスポールスタンダードを使っていることが多かったが、最近はあまり使っていない、「don’t believe the truth 」辺りから赤いギブソンに変わったような。 レスポールのハムバッカーの音は自分も好きだ。 そして再結成後新しい作品は作るのだろうか?「morning glory」のような作品は2度と作れないにしてもどこか期待してしまうが。 再結成ツアーは2025年イギリスとアイルランドから始まる。 …ひょっとしたら毎回お馴染みの兄弟喧嘩も(笑)

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        Yngwie Malmsteen「rising force」

        オアシスが再結成したのでそれについて書こうと思いましたが…YouTubeでそれについての動画を上げている人が沢山いるので辞めます。 トレンドとは全く違うことを。   ロックギターは3度革命を起こしている、ジミヘンドリックスの登場、エディヴァンヘイレンの登場、そしてイングヴェイマルムスティーンの登場だ。 エディヴァンヘイレンのギタープレイはロックギターの演奏レベルを上げたが、イングヴェイマルムスティーンは更にもう一段レベルを上げたと思う。 テクニックは勿論だが、彼はクラシックに影響を受けていることだ。 ロックギターにクラシックの要素を取り入れたギタリストにリッチーブラックモアがいたが、イングヴェイがストラトキャスターを使用しているのはリッチーブラックモアの影響がある、が、リッチーブラックモアはペンタトニックスケールを基本としている。 しかし彼はロック的なスケールを一度放り出した。 影響を受けたのはロック系のギタリストではなく、クラシックの作曲家、演奏家達だ。 バッハ、ヴィヴァルディ、パガニーニ、チャイコフスキー、モーツァルト、「バロック音楽」と言われるものだ。 そして彼はヴァイオリンの技術をそのままエレキギターに導入した、確かに彼以前のギタリストにそういった人はいなかったと思う。 速さの基準とテクニックが跳ね上がり、ハーモニックマイナースケールやディミニッシュスケールのスウィープアルペジオの多様が見られた。 そして彼は「ネオクラシカルメタル」と言われるジャンルを生み出したのだった。 シングルコイルから生み出されるフェンダーストラトキャスターの彼のプレイは(当時)「クリスタルサウンド」とも言われた、特に初期の作品はギターの音が歪んではいるのだが、沢山音を詰め込んでいるにもかかわらず一つ一つの音の粒が綺麗に揃っているのが聴こえる。 80年代のメタル系のギタリストでシングルコイルのストラトキャスターを使用していたギタリストはあまりいなかったような気がする、殆どのギタリストは歪みを出す為にパワーを増強させた「スーパーストラト」を使用していた。 「rising force」という作品をリアルタイムで聴いた 人はかなり衝撃を受けたと思う、今までのロックギターのスタイルと別次元だった筈だ、テクニックの面でもエディヴァンヘイレン以上だったし、クラシックの要素をここまで取り入れたのは彼が初めてだろう。 今までクラシックやジャズにテクニック的に遅れを取っていたロックギターだったが、彼の登場で演奏レベルは数段上がったのである。 イングヴェイはロックギターに革命をもたらした、が、しかし90年代に入るとグランジロックの影響で、テクニック主体のヘビィメタルは「ダサい」というレッテルを張られるようになった。 特にイングヴェイが生み出した「ネオクラシカルメタル」というジャンルは過去のものとなってしまい、メインストリームから完全に消えてしまった。 イングヴェイ本人は「そんなことはどこ吹く風か」と言わんばかりに今だに「ネオクラシカルメタル」を貫いているが、時代によってスタイルを変えるような人間ではないのは彼を知っている人ならわかるはずだ。 しかし最近の彼の作品は従来のファンにもあまり支持されていない感がある 「手癖フレーズのオンパレード」 「サウンドがデモテープ以下」 「自分で歌って予算をケチっている」 等… 自分はそこら辺についてはコメントできないが…90代にリリースされた「seven sign」はハードロック、メタルの名盤だと思うし、「alchemy」はイングヴェイらしいネオクラシカルメタルで良いとは思ったが。 最近リリースされた作品も周りがけなすほどではないと思う、飛び抜けていいというわけではないが、自分はたまに「エレキギターの速弾き」が聴きたくなる時があり、彼の作品を聴いたりする。 彼のヴォーカルはどうだろう…現在ではヴォーカルを兼任することが多いが、予算をケチっているわけではないと思うが…まぁ別にメガデスのデイヴムステインも上手いわけではないし。 確かに今の彼には「rising force」に収められているような曲は作れないかもしれないが。 しかしその時の彼のギタープレイを聴いた世界中のギタリスト衝撃を受けたのだった。 この作品の「black star」「far beyond the sun」「イカルスの飛翔」は必ず聴いてほしい、クラシックの壮厳な感じ、緊張感、メロディが上手く融合している。 1984年作品。

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          社会主義の成れの果て

          普通に働いている人で毎日会社に行っている人は「何だが毎日しんどいな」と思っている人がいると思うが、大なり小なり資本主義社会に原因がある筈だ。 資本主義社会は「果てなき利益の追求」が求められる、会社側は右肩上がりの成長を常に求め続けなければならないし、それが義務だからだ、そうなると仕事量は多くなり、労働時間も長くなり、企業間の競争も激しくなり、労働者は否が応でも大変になる。   他にも理由は沢山あるが、キリがないので、とりあえず資本主義社会の話は置いといて、じゃあ社会主義はどうだったのだろうか? 随分前の記事で「社会主義は失敗した」と書いたが、本当に失敗したのがこの動画を見るとよく分かる。 社会主義の真の目的は「皆が平等に富を分け合う」というものであった、資本家だけが富を独占する、資本主義社会から別の方法を模索したのだ。 マルクス、エンゲルスが研究を行い、レーニンが革命を起こしたが、結局上手く行っていない、それは、初めて誕生した社会主義国家だったソビエト連邦が証明した。 社会主義のパターンとして1人大きな権利を持った独裁者が生まれる、ソビエト連邦だったらスターリンだが、独裁者がやりたい放題権力を振りかざし、「皆が平等」という話では全くなく、富が権利者側に集中してしまい、資本主義社会以上の格差や不平等が生まれる。 スターリンが死去し、ゴルバチョフの登場後、ベルリンの壁が崩壊、社会主義国家は僅かになった、人間は豊かさを求める生き物でもある、資本主義側の豊かな生活を見た社会主義陣営の人々が我慢ならなくなったのだった。 しかしまだ社会主義国家は残っている。 その国の一つがキューバである。 アメリカや日本でも格差は当然あるし、自分はある程度の格差は仕方がない部分があると思うが、キューバでの格差は日本の批ではない。 動画はキューバの一般的な生活を取材したものだが物価が異常に高く、まともに飯を食えていない、病気になったらどうしようもないだろうし、家は今にも崩壊しそうだ、そもそもキューバは国として機能していない。 「キューバ革命を起こしたカストロ」というと「救世主」というイメージがあるが、実はそうではなく政権を取った後は自分や政府の上層部に対し都合の良いシステムを作り、富を独占した、スターリンと変わりはしない、キューバの国民は彼に良い印象を持っているものはいないらしい。 更にアメリカがインターネットを提供したにも関わらず、キューバ側はそれを拒否した、「インターネットを利用し国民が団結すると困るから」だという。 この国に愛想をつかしアメリカに亡命する人が後を立たないらしい。 亡命しようとしたが失敗したキューバ人は 「どういった生活がしたい?」 かと聞かれ 「アメリカで仕事をして家族に送金したい」 と言っている。 当たり前の生活がしたいのだろう。 更にそのキューバ人は 「この国に未来はない」 「この国はもう崩壊してるんだ」 と言ったが、確かに崩壊しているだろう。 社会主義はもうどうしようもないが…資本主義社会に住んでいて仕事がある日本人は幸せかというとそういうわけではない、と思う。 そのことについてはまたいずれ。 とりあえずキューバよりマシで良かった(皮肉) …それにしてもマルクス主義って結構何だったのだろうか? 無駄に対立構造を生み出し、それによって犠牲になった人の数は計り知れないものがある。

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          最後の夏フェス

          この間茅ヶ崎でのコンサートを行ったサザンだが、ロックインジャパン2024に出演するらしい。 メンバーもかなり高齢という理由もあり、最後の夏フェスになるようだ。 そして今年の冬頃には新しいアルバムをリリースするらしい、自分的に90年代から2000年代までのサザンの作品は全て名盤だと思う。 現段階での最後の作品は「葡萄」という作品だったが、自分はあまり好きではなかった、あまりにも歌謡曲に寄りすぎていた感があり、一度聴いた時に 「ちょっと違うんだよなぁ」と思い、殆ど聴いていない。 そしてサザンが出演するに伴って「ロックインジャパン」にどういったバンドやアーティストが出演するのかザッと見てみたが… 「全然分からね」 となった(笑) 勿論名前ぐらいは知っているが、音楽そのもの聴いたことが殆どない。 「そういえばadoはこの間聴いたなぁ」 とかそのくらいだ。 東京スカパラダイスオーケストラはかなり昔、ドラマーが急死した際に代役にブランキーの中村達也が叩いたことがあった、代役だった中村達也がかっこよく、その時やった「ルパン3世のテーマ」が焼きついていて、自分が「ルパン3世のテーマ」をギターで弾いたのはそういった理由があるのだった。 エレファントカシマシは詳しくはない、かなり昔から活動していて、日本を代表するバンドだと思うが…例えばミスターチルドレンとエレファントカシマシどちらかしか聴けないとなったら、確実にミスターチルドレンになると思う、理由は説明すると長くなるのでやめますが、「風に吹かれて」は知っています。 イエローモンキーズは一度解散したと思うが、再結成したらしい、音楽自体は聴いたことがないが、90年代はかなり売れていた記憶がある、吉井和哉はソロ活動時、オアシスの「don’t look back in anger」をよくカバーしていたが、何故カバーし始めたのか、理由はよく分からない、ブリットポップ嫌いなんじゃなかったっけ、個人的には「やめてくれ!」と思ったが(笑) もう廃刊したが、ロッキングオン系列の雑誌「buzz」で桑田佳祐と対談していたような…イエローモンキーズはビジュアル系ではないが、昔メイクをしていてビジュアル系っぽいのが苦手だったりする。 ロックフェスだが、アイドル系も出るのだろうか、櫻坂46、モーニング娘24、ももいろクローバーZなどの名前もある。 最近大人数のアイドルグループが多いが、自分はアイドルが歌っている曲を聴いたことがない、どうしてもアイドルだけは聴けない、しかし勇気を出して聴いてみるのもいいかもしれない、新しい世界が開けたりして、そういえば昔おニャン子クラブとかいたが、それと同じようなものだろうけど。 そして目についたのが「ヤバいTシャツ屋さん」っ名前だが…バンド名だろうか?ヤバいのはバンド名だと思うが、「よくこのバンド名をつけたなぁ」と思ったが。 …まあとりあえずサザンがフェスに出るのは最後らしい、冬に出る作品は最後のオリジナルアルバムになりそうだ。 日本のポップスを長い間引っ張って来た彼らが解散する日も近い、彼らのような長い間市民権を得られるようなバンドはそう出てこないだろう。 (おそらく最後になる)オリジナルアルバムが良いといいのだが。 前にも書いたが「thunami」ができないのが、やはり勿体ない、と思ってしまう。

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          連休中ですが

          連休中ですが、皆さんどうお過ごしだろうか。 もちろん連休ではない人もいるかもしれませんが。 前にも書いたが自分のnoteは動画と同じように観覧数は少ない(当たり前だが) しかしnoteに文章書くのは嫌いではないので今だに書いている。 自分は保守的な人間なのでnoteをやっていなかったら、最近の音楽は聴いていなかったと思う(例えばado)とか。 今も公開されているアニメの映画「ルックバック」なども観ていなかったと思う。 しかし逆にある程度最近の音楽やカルチャー的なものに触れるきっかけにもなったりする。 ブランキーの記事が多いがブランキーに関することだったらまだまだ書きたいことがある、レビューしてない作品とかもある、が、しかし同じものばかり聴いてもなんなのであまり自分が聴いたりしてないものも聴いたりしている。 クラシックも聴こうと思うがなかなか聴けない、クラシックというのはドラムや歪んだギターがない(当たり前だ)自分にとってはちょっと退屈な面もあり、一枚の聴くだけでも結構疲れる。 公に作品をリリースしているクラシックの演奏家というのは誰もが凄い腕を持っているのは知っているが。 ジャズだけでも無限の世界があるのでクラシックまでなかなか手が出ない。 そういえばクラシックギタリストの村治佳織さんが地元に来るみたいだが、当たり前だが、めちゃくちゃ上手いので観たい気もする。 クラシックギターはネックが太い上ハイポジションが弾きづらい、しかもアンプを通さないためエレキギターのように音を誤魔化すことができない、ミスがすぐ目立つ。 その上でああいった難しい曲を演奏するのだから…そういった意味でも観たいのである。 …話は変わるが、自分ももう40歳になる。 今の会社に勤めて長い。 初めから偉くなるとかハクをつけようとは思っていないが、今いる会社で目標があればそこに向かうこともできるのだが、あの会社で何を目指せば良いのか、いまだに分からない。 自分の業種はざっくり言うと製造業と言えるが、これだけ長いことやっていても自分の業種に興味が沸かない、「仕事だから」やっているだけになってしまっている。 自分のやりたかった業種についている人は毎日が充実しているとかそういう話ではないとは思うが、今の状態じゃ自分には無理だ。 人生後半分はあるが、転職しようかとも何度も考えた、結局「会社に雇われているのは変わらないので転職しても大して変わらないかもしれない」とか、「今の会社は酷いのでマシにはなるかもしれない」「この歳で転職というのもなぁ…」などと色々考え過ぎ、動けないでいる、色々考えすぎるのは自分の悪い癖である(笑) 「雇われる」よりは自分でやってしまおうかとも考える、もし自分で店をやるならジャズ喫茶をやりたいが、どれくらいの開店資金がかかるのだろう。 夕方頃から開店して深夜に閉店し、20人ぐらいで満員になるような隠れ家的な店をやりたい(利益はでるのだろうか) 「直立猿人」というジャズ喫茶があるが、あの店の体型に近いかもしれない。 店を長く続けるためには「固定費」をどれだけ浮かすか、らしい、例えば人が全然人が入っていない萎びた感じの中華料理店が潰れないのは家族で経営していて人件費がなかったり、自分の家が店になっていて家賃が無かったり…専門家ではないので詳しくありませんが、とにかく「固定費」を浮かすことらしい。 実際やるかは分かりませんが。 今年の夏はかなり暑いらしい、やはり自分は夏は嫌いではない(好きではないが)秋はいいが冬の方が苦手だったりする、寒いと気分が沈んでくるし、寒いのに雨が降ったりすると最悪だったりする。 動画は文と全く関係ありませんが、犬の動画です。 この犬の飼い主は色々あって会社を退職、鬱になり何もやる気がなくなったそうだが、この犬を飼ってから元気になったそうだ。 犬を飼うのはそういった効果もあるらしい。 自分は現状飼えませんが。 飼うなら自分もペキニーズかもしれない。 皆さん熱中症に気をつけて下さい。 …以上です(笑)

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          Jim hall「concierto」

          ジムホールの中では最も知られた作品だと思う。 しかし聴きどころジムホールのギターだけでなく、全ての楽器だが、特にチャットベイカーのトランペットかもしれない、この作品に収められている曲全てにハマっている。 全曲、影のある曲調がジムホールのギターにも合っていて、もしこれがウェスモンゴメリだったら全く違うものになっていたかもしれない、ウェスモンゴメリのギターというのは黒人的ノリというか、ファンキーな感じがある。 しかしこの作品のプロデューサーはクリードテイラーだから、晩年のウェスモンゴメリの作品もプロデュースしている「ジャズ界のヒット屋」とも言われている人だが、そういえば「a day in the life」や「road song」を制作した人だ。 「concierto」の前編哀愁のある曲調、もし映画のサウンドトラックにこれらの曲が使われたら映画の内容によっては感動を誘うかもしれない…まぁ感動というかフランスの映画とかそういったものに合いそうだ。 ジャズはアドリブの音楽ではあるが、これらの曲はアドリブっぽくない、あらかじめ練って作られたというか…「アドリブ感」がない。 特に最後の「アランフェス協奏曲」は曲が長いというのもあるが、一つの物語を見せられたような壮大な曲になっている、クラシックギタリストのロドリーゴ作曲の「アランフェス協奏曲」がそもそも良い曲なのかもしれないが、ジャズ界で初めて取り上げられたのはマイルスディヴィスの「sketch of spain」だった。 ジムホール名義のではあるのだが、各々の楽器が変に自己主張せずに平等に音を鳴らす、バランスが良い、全体のアンサンブルという意味では手本のような作品かもしれない。 普段ジャズを聴かない人や初めてジャズを聴く人にもおすすめだと思う、ジャズギターをコピーしてみたい人にもうってつけだと思う、ギターや他の楽器もテクニックをひけらかしたものとは明らかに違う、良いセンス、そんなこと言いながらテクニカルな演奏を聴くのも嫌いではありませんが。 この作品は1975年だという、今のジャズにも良い作品はあるし、音楽的にも進化していたり、テクニックは向上しているのかもしれない。 しかし何となくだが、この時代からそれ以前に生まれた作品というのは独特の空気感がある、「古き良き」的な。 自分が生まれるよりずっと前のジャズの作品はその時代にしかない「何か」があり、それを感じながら聴くのが好きなのである。 よくテレビやネットで音楽を世代で区切ってどうのこうの論じているのを見るが、自分からしたら何の意味もないことで新しかろうが、古かろうが良いものは良いのである。 この音楽は「何々世代」とか「この音楽を聴いていたらナニナニ」などとレッテルを張るのが最も最悪だと思う。 たまにそういった動画を見かけるが 「つまらないことをするな」 と言いたい。

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          Blankey jet city「red guitar and the truth」

          自分は生まれたばかりで「イカ天」という番組をリアルタイムで見たわけではないが、YouTube等で番組を見た感じブランキーのような硬派なロックをやるバンドが出るような感じではない。 しかしメンバーはブランキーを世に広める為に番組に出演する、そして見事に「第六代イカ天キング」を獲得し、デビューを果たす。 そして待望の1stアルバム「red guitar and the truth」をリリースする。 この作品はロンドンでレコーディングされた、プロデューサーはジェレミーグリーンという人だったが、この人はクラッシュやピストルズも手掛けた人らしい。 ブランキーのメンバーはプロデューサーに 「クラッシュと同じサウンドにしてくれ」 と頼んだらしい。 自分はクラッシュを聴いたことがないので、クラッシュがどういったサウンドかはちょっと分からないが。 しかしジェレミーグリーンという人は何を勘違いしたのか分からないが、ブランキーの持ち味である、ソリッドなサウンドを完全に殺したサウンドにしてしまった。 余計に音を加工したりせずにそのままの演奏を切り取れば良かったのだが、変にギターやヴォーカルにリヴァーブが効きすぎていたり、余計なコーラスを入れたり、ドラムの音が引っ込んでいたり…曲の良さを台無しにしてしまっているのである、音全体に靄がかかっている感じがする、一体ブランキーをどういったバンドだと思ったのだろう。 ロックというか…何となく歌謡曲っぽいサウンドになってしまっている、歌謡曲はいいのだが、ブランキーはそうじゃないだろう。 「原曲は最高なのにもったいない」 と思ってしまった。 もしこのアルバムが「bang!」と同じサウンドだったら、確実にロックの名盤になっていただろう(ひょっとしたらbang!以上の) 「bang!」発売後ライブアルバムがリリースされるがここに収められている1stアルバムの曲のサウンドは最高で、この感じで録音すればよかったんだが。 1stアルバムでの詩の世界観は繊細でありながら狂気の世界が広がっている、さっきも書いたが、やはりサウンドがもったいなすぎる。 実際メンバーも1stアルバムは気に入っていない、浅井健一もラジオで 「日本でレコーディングすればよかったな…」 と言っていたが。 しかし曲そのものは全て良いです。 「イカ天」というと後年になると日本のロックシーンを語る上でネガティブな文脈で扱われることが多いが、ブランキーを世に出しただけでも価値があったのかもしれない。 そしてブランキーをキングにしたの審査員の感覚も中々のものだった… とも思う。 1stアルバム「red guitar and the truth」の曲はライブバージョンで聴いた方がずっと良さがわかる。 ブランキーの初期の世界観はやはり凄い。 例えば「last dance」の 「僕の心を取り戻すために」 かっこよすぎる。

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          Ado「残夢」

          最近(かは分からないが)の日本の音楽で聴いたのはSekai no owariとamazarashiだった、どちらも良かったのだが、結局自分が若かった時も今の時代も良いバンドやアーティストは生まれていて、自分の考えが単に保守的なだけだったりする。 そして最も最近のアーティストというか「歌い手」というか…「歌い手」というのは最近生まれた言葉のような気がする、adoのファーストアルバム「狂言」から3年くらい経ったのだろうか。 その間にカバーアルバムをリリースしたが、自分は聴いていない。 しかし前作の「狂言」はロック、バラード、ダンス的な曲が散りばめられているのだが、良い曲もあり、バラエティに飛んだ作品でだった、「面白いなぁ」と思い、次の作品も出たら聴こうと思っていたのだが。 で今回も前作と同じという感じ、バンドだったら同じ人間がソングライティングを務める、adoの場合曲ごとにクリエイターが変わり周りを固めているのだから、多種多様な曲になる。当たり前と言えば当たり前だが、それがadoというアーティストの強みでもある。 普通「歌の上手い人」だと「バラード系」を歌い上げるパターンが多いが、意外とそういった曲は少ない、むしろエレキギターを歪ませた「ロック系」の曲が多い、それは前作の曲でもそうだったが、そこはadoというアーティストの面白い部分でもある。 「行方知れず」は椎名林檎が書いたものだが、ドラムの音がバシバシなりテンポが早い、ギターも歪み、かなりパンキッシュなナンバー。 「dignity」という曲を何となく聴いていたら「なんかこのB’zに似てるな」と思いクレジットをみたら、本当にB’zの2人の曲だった(笑)まさかadoがB’zと組むとは思わなかったが…この曲はハードロックバラードという感じ。 「アタシは問題作」はかなり自虐的な曲でピノキオピーという人が作ったようだが楽器は使わずに全て打ち込んみっぽいが、プロモーションクリップもサウンドもチープな感じが、何となく笑える曲。 「オールナイトレディオ」はシティポップな感じで、山下達郎かと思ってしまったが(笑)明るく爽やか感じでadoがこういった曲を歌うのは新鮮な感じもする、「向日葵」もストレートなポップス。 「mirror」は最近流行りの曲調、というか米津玄師的な曲だが、しかし米津玄師という人はセールスも評価も高い、自分にとって不思議な人である、昔聴いたことがあるが、何が良いのか良くわからずそれ以来聴いていない。 「唄」は歌詞を見ないと何を歌っているのか全くわからないラップというかそこまでではないが、「ウタカタララバイ」という曲を思い出した、クレジットを見たらその曲と同じ人が詩を書いていた。 「いばら」という曲はギター、ベース、ドラムの生音でストレートなロックソングだが、やさぐれた感じはない、下北沢出身のロックバンドが作りそうな曲調、違うか(笑)クレジットをみたら今最近よく聞く名前のvaundyという人。 「0」という曲も歌うというより、語りと唄があるが、この曲長何となくラップメタルっぽい、ターンテーブルとか、しかしサウンド打ち込みで重くない、ダークな曲。 聴いた感じ、前作の「狂言」にあった「レディメイド」「freedom」「うっせぇわ」「会いたくて」のようなキラーチューンはなかったような…しかし全体の感じは悪くはないです。 しかし褒めておいて何だが…Adoというアーティスト曲を作るわけではない、歌は上手いのは当然だが、歌声ちょっとクセがあり、皆んなが皆んな受け入れるかは分からない。 sekai on owariやamazarashiは自分達で曲を作っているわけで…その点を鑑みても、どちらかというとこの二者の方がアーティストとしては上だとは思う、sekai no owariもそうだが、特にamazarashiの詩の世界は唯一無二のもので真似しようと思っても真似できるようなものではない。 …まあ自分が勝手に思ったことですが。 それにしてもこの作品は参加ミュージシャンも去ることながらタイアップから何から凄い、お金かけてるんだろうなぁ…

          Ado「残夢」

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          映画「ルックバック」

          自分は普段漫画やアニメは全く観ない、この間やっていた「スラムダンク」も観ていない、実はジブリシリーズも観ていないぐらいだ(笑) 「そんな奴が感想を書くな」と言われそうだが、まあいいか。 しかしちょっとしたきっかけでこのアニメの存在を知ったのだが、どこを見ても(アニメとしての)評価は高く、興行収入も凄いらしい。 「そんなに凄いのなら観てみたいな」と単純に思ったのだが…アニメを映画館で観たのは小学生の時観た「ドラゴンボール」以来だ(笑)昔すぎるが。 この漫画は連載されたわけではなくで「ジャンプ+」で読み切りで掲載されたらしい。 アニメーターは押山清高という人でアニメ会では有名な人らしい、原作は藤本タツキという人。 内容をざっくりだが。 …小学生のクラスの新聞に藤野の四コマ漫画が載っていて、クラスメイトは「面白い、上手い、将来漫画家になれるんじゃないか」などと言われる。 しかし学校に来ていなかった京本の絵が新聞に載ると「藤野より京本の絵の方が上手くないか?」などと言われる。 プライドの高い藤野は京本の絵を見て対抗心を燃やす。 「自分より絵の上手い奴は許せない」 「京本よりも絵が上手く描けるようになってやる」 と思い、更に上手くなろうと絵の練習を続けるのだが…ある日同級生や親にこう言われる 「いつまで絵なんか書いてるの?」 「中学生になってまで絵を描いていたらオタクだと思われるよ」 「漫画ばっかり描いて成績が落ちてるのが心配だよ、内申書に書けるから空手教室に行きなさい」 等々言われる。 しかし京本は学校に行っていないので藤野より絵が上手いことは変わらなかった。更に友人や両親の言葉に影響されたのか絵の練習を辞める。 しかし卒業証書を京本の自宅に届けた後、京本に会った際に藤野の漫画を大絶賛し、「先生は天才です!漫画がまた観たい!」と言われ、藤野は自信を取り戻しまた漫画を描くことなる。 藤野と京本2人で「藤野キョウ」という名前で漫画を描くこととなる。 2人で書いた漫画を出版社に送ると出版社の人間に褒められて、掲載された作品はいきなり賞を受賞する、その後書いた漫画全てが上手く行っていたが、京本は「美術学校に行くから、漫画は書かない、藤野さんに頼らずに生きて行きたい」と言う。 藤野は漫画を描き続けた、しかし京本は美術学校に侵入してきた男に刺されて殺されてしまう、京本だけでなく、他の生徒も刺されて殺されてしまう。男の犯行動機は「自分の漫画のアイデアをパクられた」という動機だった。 それを知った藤野は引きこもりだった京本を部屋から引っ張り出した事を後悔する。 「私が京本を部屋から引っ張り出したから、彼女は殺された」 と後悔する。 藤野はプロの漫画家として絵を描き続ける… 映画を観た感じ話の内容はざっくりと書くとこんな感じだったと思うが。 実はこの映画を観て色々良いことを書こうかと思っていたが、ちょっと無理が生じた。 自分が原作を読んでいなかったのが悪かったが、自分が考えていた内容ではなかったことだった。 藤野と京本の2人が「漫画家として売れる過程」を描いたものか、また、「漫画家になりたくても現実にぶつかってなれない苦悩」を描いたものかと勝手に思っていた。 この話では「漫画家になる過程の苦悩」は書かれていない、話がトントン拍子に進み割と簡単に漫画家になれた感じがある、そういったことを描いているのではなく、最終的に「引きこもりだった京本を部屋から出したことを後悔する」という話だったのだった。 映画がそこで終わってしまい「う〜ん…そうか…そういう内容か…」となってしまった。 「引きこもりだった同級生と一緒にタッグを組んで漫画家を目指す」という設定なのでそういう話だと思ってしまった。 内容は原作通りみたいなのでこの映画が悪くはありません、原作を知っている人は期待通りだと思います。 この映画での藤野や京本は漫画家になれたが、勿論なれない人も沢山いる。 自分は 「やりたいことがあると厄介」 だと勝手に思っている。 例えばミュージシャン、俳優、漫画家…何でも良いが、ここら辺の職業は飯が食えるか食えないか分からない職業で、頑張っても収入を得られない事もある、また途中で売れなくなって転職せざるを得ない場合もある。 しかし「食えるかどうか分からないから」という理由で、サラリーマンでつまらない毎日だったら「やりたいことをやれば良かった」と後悔するかもしれない。 人間は誰だろうといつか死ぬ、が、つまらなくても生活の為にサラリーマン的な生活を送っている人は多い、誰だって生活費を稼がなければならないのだから、仕方ない(自分もそうだ) しかし、結局周りの目を気にしてやりたいことをやらずに死ぬ前に「あれをやっておけばよかった、こうしとけばよかった」などと考えることが1番不幸なことではないだろうか? 結局羨ましいのは 「やりたいことがないからサラリーマンや公務員でもいい」という人 だったりする。 noteに映画のことも書こうとは思うが…時間が限られているのと、やはり自分はフィクションよりもドキュメンタリーやノンフィクションの方が合っているかもしれない。 皆さん生きていると楽しいことや良いこともあるかもしれないが、むしろ嫌なことや大変なことが多いかもしれない、予想もしなかったような不幸がふりかかってくることもあると思う、こればっかりは人によって様々だが。 結局自分が毎日生きている現実が最もリアルな映画だったりする。

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          雨宮処凛「死なないノウハウ」

          今勤めている会社が大嫌いだが、何だかんだで16年ぐらいいる。 「生活費を稼ぐために行く」と割り切っているが、この先のあの会社に勤めていて明るい未来は全くない、明るい未来どころか、暗い未来しか待っていないと思う。 例えば一日いるだけでもあまりに腹の立つことや嫌なことが多い、しかし自分は表面的には殆ど怒っていないように見えるかもしれない。 何故ならいちいち気に障りことに怒っていたら一日中怒っていないといけないからだ。 とにかく色々とネガティブなことが多い。 今更辞める理由を考える必要はない、理由をいちいち上げていたらキリがないので「やってらんねぇから」で十分だろう。 もし辞める場合、溜まりに溜まった怒りを爆発させようかとも思うが、それもバカバカしくもあるので無駄なエネルギーを使わず静かに辞めるのが良いのかもしれない。 しかし辞めても解決する問題ではない、人生はまだ続く、また新しい職場を見つけなければならない、しかも転職もっと悪い環境になる場合もあるし、そもそも転職できるかも分からない、この歳で会社の面接を受けるのも骨が折れる作業だ、アルバイトだと生活はカツカツだろう。 結局カネがないとその家賃すら払えない、しかしホームレスは誰だってキツい、人間簡単に自殺もできない。一見平和な日本だが、スレスレの状況で生きている人は多いかもしれない。 そういった人に読んで欲しいのは雨宮処凛氏著の「死なないノウハウ」である。 この本は病気になろうが、仕事がなくなろうが、一文無しになろうが、ビクともしない「無敵」の状況を作ることができる、らしい。 金の問題、仕事の問題、介護、健康、トラブル、と5章に分かれている。 生死を分けるのは「情報」だという、例えば借金の取り立てに逃げて路地生活者になった男性だが、弁護士に相談したら直ぐに問題は解決した。 10年以上返済していない状態からだったので、返済義務は無くなっていた(条件等はあるみたいだが)例えばそういった情報がこの本には凝縮されている。 失業したらどうするか、勿論生活費が足りなくなったらどうするか等の情報も書いてあるが、一つ一つ書いていたらきりがないので気になった人は各々読んで欲しいが。 雨宮処凛という人はかなり不器用な人で若い時から生きづらさを感じ仕事をクビになったことがあるらしい、根本の原因は資本主義社会や政治経済のシステムにあると考え、自身のフリーター経験を経て、貧困問題や生存問題に取り組んでいる人みたいだ。 しかしこれだけ貴重な情報が凝縮された本が1000円以下というのは安い、将来の不安に帯やかされないためにも重要な本かもしれない。 難しいことも色々書いてあり、読んで理解するのに時間がかかりそうだが。 よく「人生なんてあっという間」という人がいるが、自分からしたら人間なんて「家賃を払うために生きている」だけに過ぎないにも関わらず「長すぎる」と思う。 そしてこの本を読みながら思ったのが 「戦争もしてない日本で何でこんな本読まなけゃなんねぇんだよ」 などと考えてしまった(笑)

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          芥川賞作家とブランキー

          自分は本は読んでいるが(最近はあまり読めてませんが)実は小説は読んでいない、文学界に芥川賞という賞があるが、その賞を受賞した九段理江さんという人がブランキーのファンらしい。 ブランキーを好きな人は決して多くはない、あまりにも特殊な世界観なので世間一般からは理解されない面があるからだ。 「ブランキーがかなり好き」という人を発見すると同じ仲間を見つけた感覚になる。 話を聴いているとブランキーに対する入れ込み方はかなりのものである、そしてブランキージェットシティというバンドのどういうところが良いのか分かりやすく説明していて、動画を観ながら「そうなんだよなぁ、よく分かってるなこの人」と1人で思ってしまった。 何度も書いたが浅井健一の書く歌詞は普通のJ-popにはないものだ、なので小説を書くような人がブランキーを聴くとその世界観に引き込まれるのかもしれない。 九段さん曰く浅井健一の書く詩は「描写力」らしい、詩の中に架空の人物を登場させ、その登場人物の感性を詩にのせるという書き方でそれが浅井健一にしか書けない無二のものを生み出しているらしい。 また1番聴いた作品は「love flash fever」と言っている「love flash fever」はメンバーのソロ活動後にリリースされたブランキー最初の作品で今まで土屋昌己という人にプロデュースされていたが、ここからセルフプロデュースになる。 個人的にこの作品から浅井健一のギタープレイが少しシンプルになるような…そしてロカビリー色も薄れる、初期の作品はギターリフやソロの難易度が高い、しかし例えば「love flash fever」の一曲目「プラネタリウム」という曲はE→G→A→Eというシンプルなものだったりする。 曲について話しているが… 「3104丁目のダンスホールに足を向けろ」 九段さんはかなり推しているが…自分的にはこの曲はベストには入らない、勿論嫌いではないが…この曲を入れるなら他にいくらでも入れたい曲はある。「cbjim 」の中だったらやはり「punkey bad hip」や「dijのピストル」「ライラック」「ice candy」を上げてしまう。 「ディズニーランドへ」 例えば「ディズニーランドへという曲名で曲を書いてください」と言われたら普通のソングライターだったら明るく陽気な曲調になるのかもしれない、しかし浅井健一の場合は全く違うアプローチだった。 「一緒に行きたくない何故なら彼は気が狂っているから」「僕は悲しくて涙も流さないだろう」… 聴いたことない人は各々聴いて欲しいが、この曲も「描写力」が強い、浅井ワールドが全開のヤバい曲である。 「ヘッドライトのわくのとれかたがいかしてい車」 当たり前だが安易にクルマのことを歌っているわけではない、聴けば分かるがこの曲も「描写力」が如実に現れている、自分この曲はかなり高い位置にある、凄い曲だが、勿論、世間で100万枚売れるとかそういう類いの良さではない。ギタープレイも複雑で難しい、一種のアート的作品とも言える。 「不良の森」 動画の中で衝撃を受けた曲と言っていたが、浅井健一の描く「不良少年」は一般的なイメージの「不良」ではない「いつも1人で寂しく、心が綺麗だが、どこか残酷な一面がある」というものである、この曲は何度も聴いたし、今だに聴いている、この曲を聴くと何だか曲が書きたくなる、自分にとってインスピレーションの源でもある。 「purple jelly」 は「skunk」の最後に収録されている曲で7分以上ある大作だが、この曲も良い、「skunk」発売時にこの作品に対して照井利行は「世界的にみても今年発売された中で最も良い作品だと思う」(確かベースマガジンだったが、確かこういったニュアンスの発言をしていた)自分もそう思うし、今まで聴いたロックの作品の中で10枚の中に入るかもしれない。 「斜陽」 も「skunk」収録だがこの作品は実は全て一発取りらしい、かっこいいギターリフが多いがまたこの曲も弾きながら歌うのが難しい、途中のソロも難しいそれを「一発取り」というのが凄い、ベースもギターも難しいだろうに…曲名に「斜陽」とつけるのがブランキーっぽい。 自分が5曲選ぶとしたら…気分によって変わる場合があるので断定はできないが。 今の気分だったら 「円を描く時」「不良の森」「悪いひとたち」「螺旋階段」「黒い宇宙」 だろうか。 動画に出ている3人は自分より若いが、かなり詳しい、男性2人は実際音楽をやっている人だろうか?かなり音楽に精通している感じがする。 ブランキーのCDは全て廃盤で、サブスクでも聴けなかったらしい、自分は全て持っているのでいいのだが、ブランキーの音源がサブスク解禁し、レコードでも発売されるらしい、個人的にはレコードで聴いてみたい気がするが、部屋が狭く、大きな音は出せないのでレコードでは無理ですが。 これをきっかけにブランキーを聴く人が増えてくれるのを願いますが…関係ないが九段さんの小説ってどんな内容だろう?

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          Van Halen「1984」

          「お嬢さん火傷するぜ」 帯にこう記してあったヴァンヘイレンの「1984」は1984年1月19日にリリースされた。 1980年代というのは自分が生まれた年でもある。 日本はバブル経済の真っ只中で、戦後の焼け野原からGDPは世界2位で経済大国になり、日本の企業の作った製品は「ジャパンアズナンバーワン」と呼ばれた。 アメリカでは「ターミネーター」や「バックトゥザフューチャー」など世界を席巻したハリウッド映画は今よりずっと勢いがあったように思える、自分の世代だとハリウッド映画を観るのは当たり前の感覚だったような…そしてマイケルジャクソンの「スリラー」ようなダンスミュージック、「スリラー」は世界一売れたアルバムとなった。 70年代にあった暗いフォークや、サイケデリックロックなどは影を潜め(表向きには)明るい世の中だったように思える。 ヴァンヘイレンの「1984」はそんな時代に産み落とされ、80年代を象徴しているような楽曲が並ぶ、「jump」や「Panama」「hot for teacher」… ヴァンヘイレンも「炎の導火線」では少し暗い部分もあったが、この作品には全く「影」はない。 恐らくこの時代のアメリカの若者の多くがヴァンヘイレンのギターをコピーしようとしていたと思う、自分の世代だとヴァンヘイレンは少し前のバンドであるが、いつの時代に聴いても彼のギターは凄い、世代関係なく彼のギターを聴いて欲しい。 勿論ヴァンヘイレンはギターだけでなく楽曲そのものの良さがあり聴きやすい部分もあった、高いセールスを誇ったのはそう言った理由もある。 彼のエレキギターのサウンド例えば1stの「炎の導火線」から「1984」は「ハードロックギターの理想の歪み」ともいわれている。 「Panama 」や「hot for teacher」もいいがこの作品の最後に「house of pain」という曲があるが、このギタープレイはメチャクチャかっこいい。 「hot for teacher」と「girl gone bad」はギブソンのフライングVを使用し、「I ‘ll wait」ではクレイマーのストラト、後はフランケンのギターを使ったらしい。 そして彼はレスポールタイプのギターが嫌いだったようだ、確かにハイポジションが弾きづらいというのはあるが…自分はレスポールの歪み具合が好きで使っている、メタルというジャンルは嫌いではないが、あまりケバケバしくデザインされたギターは好きではない、伝統的なデザインのギターが好きだったりする。 更にこの作品の特徴として挙げられるのはキーボードのサウンドだ。 「jump」のキーボードでのイントロを聴くと1980年代という時代を思い出す人もいるかもしれない、それぐらい特徴のあるフレーズで誰しも必ず一度は耳にしたことがあると思う。 「1984」までキーボードはそんなに使っていなかったと思うが、この作品でキーボードを使用したのは正解だったと思う、というかエディヴァンヘイレンはキーボードの入れ方も上手い。 今の若い人達が「ハードロック」というジャンルをどれくらいの人が聴いているか分からないが、今も昔もギターを手にする若者は必ずいるのでヴァンヘイレンというギタリストの残したプレイを聴いてみて欲しい、特にデイヴが在籍した初期の作品がお勧めだ。 ヴァンヘイレン登場後髪を伸ばし、メイクをした「LAメタル」と言われるバンドが次々と現れた、モトリークルー、ポイズン、エクストリーム、ミスタービック…その中で良かったバンドもあっただろうが、90年代になるとグランジの台頭で多くのバンドがメインストリームから姿を消した。 ヴァンヘイレンはそういった逆風の中でも「Van HalenIII」という作品以外は全米チャート1であった。 しかしベースのマイケルアンソニーやエディヴァンヘイレンが亡くなった時点でもうバンドは解散したと言っても良いだろう、彼らの変わりはいないし、そもそも残されたメンバーも高齢すぎるというのもある。 彼のギターは華麗でスリリングでありながら、かなり歪ませていながらどこか知的な匂いがするのである、それにはこう言った理由があるからかもしれない。 …エディヴァンヘイレンの音楽に対する哲学について (以下ヤングギターのインタビューから引用) 「自分が大事にしているのはまず楽曲であってギターソロではない、ヴァンヘイレンの楽曲にそんなに長いソロはないだろ?自分が1番重視しているのは「作曲」だよ、新しいギターテクニックは楽曲をよくしようと考えて自然と生まれたものだ、多くの人はギターソロではなくヴォーカルを中心に聴いているわけだからね」 「僕がギタリストとして評価されているにしても、ギターキッズの為だけにプレイしているわけではない、楽曲を気に入ってくれるリスナーの為に、僕は作曲の方を重視している」 「ソロも大事かもしれないけど楽曲の多くはリズムプレイが大半を占める、どちらかというとリズムプレイが大事なんだ、ギターソロはケーキに乗っかっているローソク程度に過ぎない」 …リズムプレイが楽曲の大半を占めると言うのは確かにその通り、そしてヴァンヘイレンが長く聴かれていたのはまず「良い楽曲ありき」という考えがあったからかもしれない。

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          vertu「vertu」

          自分が初めて聴いた最初のインスト作品がvertuというユニットの作品であった。 このユニットはリターントゥフォーエヴァーのスタンリークラークとレニーホワイトが立ち上げたのだが、当時はこのリターントゥフォーエヴァーや2人のことは全く知らなかった。 そもそもこの作品を手にした理由は当時ミスタービックに在籍していたリッチーコッツェンが目的だった。 ロック系のギタリストがジャズやフュージョンの人達と一緒にバンドを組みどういったギターを弾くのか興味があったからだ。 スタンリークラークはこの作品を制作する際に 「歴史に残るフュージョンを作ろう」 という考えがあり、かなり意気込みが投下された作品だった。 当初はギタリストはリッチーコッツェンではなくアランホールスワースを起用する予定だったらしが、途中プロジェクトから抜けてしまったらしい。 メンバーはスタンリークラーク(b)レニーホワイト(ds)レイチェルz(p)カレンブリックス(vlin)リッチーコッツェン(g) リーダーのスタンリークラークだけが目立つわけではなく、個々の楽器が平等に目立っている…がスタンリークラークのベース(というかウッドベース)が凄い、バキバキ、バシバシ鳴っている。 「v-wave」では曲の最後にリッチーのスウィープとウッドベースがユニゾンする。「top of the rain」の中間あたりウッドベースのソロが凄い、音がデカい、60年代のハードバップや新主流派の小さいベースソロの音とは全く違う。 「the call」という曲でヴァイオリンとのインタープレイが聴ける、サウンドはかなり歪んでいるスタンリークラークは歪んだギターのサウンドが好きなのかもしれない、リッチーが作中1番弾いているのはこの部分だと思う。 「topasioes part1」はバラードだが、ベースとヴァイオリンがユニゾンする、最後にギターソロがあるが、東洋的なフレーズだが良い。 「topasio pr.2」ではヴァイオリンとギターのユニゾンが聴けるが、かなりスリリングで、途中のリッチーのギターソロはジャズのスケールに乗っ取ったもので、少しサウンドを押さえオシャレな響きだが、ヴァイオリンがいるというのもあり、作品全体にそういった空気がある。 「start it again」は唯一ヴォーカルのある曲、やはりリッチーは歌が上手い、メタルシンガーのように高い声で張り上げる感じではない、渋く味のある声であるが、リッチーの歌をサポートする周りのミュージシャンが豪華すぎる。 「toys」は最後に各々がソロをとる、最後の全体の演奏を聴くと「歴史に残るフュージョンを作る」と意気込んだスタンリークラークの思いが伝わってくる、ベース、ギター、ヴァイオリンのユニゾン、最後の最後はギターの「キュイーン」という音で終わるのが嬉しい。 結果として歴史に残ったわけではない、が自分が初めて聴いたインスト作品でかなり思い入れがある、近年ジャズを聴き、この作品を思いだし、一周してまたこの作品を聴いたが、凄まじいテクニックの応酬で、過去のものとして葬りさられるのは勿体ない。 自分が聴いたインスト作品の中で最も良かったものの1つ、これもまた一生聴くかもしれない。 1999年作品。 そう言えばギタリストはアランホールズワースの予定だったのは最初に書いたが、彼がギターを弾いていたらどういった作品になっていただろう。

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          Hiromi「time out」

          ジャズの名盤というと60年代前後の盤が多い、ジャズを聴く人はこの辺りに生み出された作品の空気感が好きな人が多いかもしれない。 しかし2000年以降も良い作品は沢山生まれていて、カマシワシントンやロバートグラスパー、そして上原ひろみがそうなのかもしれない。 自分は正直カマシワシントンを聴いたがあまり自分の好みではなかった、一枚聴いただけなので断定は早いが、ロバートグラスパーはまだ聴いていない、レディオヘッドやニルヴァーナの曲を取り上げいたが。 上原ひろみを聴いたのは「time out」という作品だったが、歪んだギターや奇妙な(ワウだろうか?)サウンドのギターが全面に推されいるが、これにより「好き嫌い」が別れるかもしれない、自分はこういったギターの音は嫌いではないので、良いのだか。 ジャズギターといえば音を歪ませず、クリーンなサウンドににして弾くのが普通である、例えばジムホールやウェスモンゴメリ、グラントグリーンの様な感じだ。 なので「50年代〜60年代の古き良きジャズ」を聴いている人は拒否反応を示すかもしれない。 上原ひろみのピアノはその頃の伝統的なジャズピアノとは全く違う、他の楽器に求めるプレイも違う、というか、この作品を聴いたら「ジャズを聴いた」というよりロック系のインスト作品を聴いた感じになった、曲構成もプログレっぽい部分もある。 テンポの速さ、歪んだギター、ウッドベースではなく、6弦のエレキベース、ピアノとギター、ベースのユニゾンプレイ、そして全曲難易度の高いプレイに溢れている、そしてアコースティックピアノとエレキピアノを同時に弾いているのが特徴ではないか。 例えばロックしか聴いていなくてどのジャズ作品を勧めるかと言われればこの作品を勧めるかもしれない。 動画を観ると分かりやすいのだが、演奏はやはりかっこいい。 テクニックが凄い、途中かなりのスピードでピアノを弾きまくる、ギターが途中好き放題やり始めたのかと思ったが、予め決められた演出だったようで、最後の最後にバシッと決まる感じが最高。 自分のような素人がどうこう言うのも何だが、当たり前だが、「上手いなぁ」と単純に思ってしまった。 そういえばジャズで活躍しているのは日本では女性が多い気がする、男性で最近活躍しているミュージシャンはあまり思い浮かばない。 渡辺貞夫さんだろうか? …昔すぎるか(笑) 菊池成孔さんがいるが音楽をやっているより喋っている時間が長い気がする(笑) 失礼だが…しかしインパルスと初めて契約を結んだミュージシャンだから凄いに決まっている。 そういえば菊池成孔さんの音楽そのものを聴いていなかったが、昔NHKで放送されたマイルスデイヴィスの講義は面白かった、好きなマイルスの作品は「get up with it 」らしい。

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          Nirvana「you know your right」

          ニルヴァーナは1994年カートコバーンの死によって自然消滅、解散してしまった、因みカートコバーンが亡くなってから30年になるらしい。 2002年に未発表曲だった「you know your right」を含むベスト盤をリリースした、「you know your right」以外は全て持っていたが、この曲のためだけに買う価値はあった。 この曲は静かなギターアルペジオから一気にディストレーションをかける彼のスタイルを踏襲したものだが、未発表曲というと大した曲でないことは多いがこの曲はニルヴァーナの中でも屈指の曲だと自分は初めて聴いた時思った。 実はこの曲は1993年シカゴ公演で演奏されたことがあるらしい、その時は「on the mountain」という曲名だったらしいが、この曲名でなくて良かったかもしれない(笑) 「こんなに物事が上手く行ったことはない」 「こんなにいい気分になったことはない」 と歌ってもいるが、その後「pain」と叫ぶのだから、皮肉と捉えてよいだろう。 この曲の映像を観るとギターやアンプを破壊したり宙にぶん投げたり、ドラムキットに突っ込んで行ったりしているが、一種のパフォーマンス的な部分はあるにしても、彼(カートコバーン)の自暴自棄な精神状態がそうさせたのだろう、他のバンドには真似できない一線を超えたスリリングなものとなった。 ニルヴァーナは他のグランジ(と呼ばれる)バンド、例えばパールジャムやアリスインチェインズと何が違うのか?根本的な違いはカートコバーンは決して「苦しいふり」をしていたわけではなく、本当に苦しかったのだ。 「成功」を収めれば今の腐った状況も悩みも全て無くなるどころか「成功」は更に彼を苦しめたように見えるが、しかし彼は生まれながらにして精神的に疾患を抱えており、「成功」が彼を更に追い詰めた面はほんの一部に過ぎなかったのかもしれない。 カートコバーンが亡くなる前かなりドラッグをやっていて手がつけられなかったようだが、現実から逃げるようにドラッグをやり、結局依存症から抜け出せなくなった感がある、「成功」という現実を手に入れたが、その現実は彼を救うことにはならなかった。 海外のロックミュージシャンはドラッグと切っても切り離せない関係にあるみたいだ、アリスインチェインズのレインもドラッグの過剰摂取で亡くなってしまったが彼らだけでなく多くのミュージシャンはドラッグを断つための施設にまで入っていることがある。 ニルヴァーナは3枚のオリジナルアルバムをリリースしたが、1枚目の「bleach」を聴くとアンダーグラウンドな匂いとパンク色が強い、「nevermind」が多少ポップとはいえ曲は基本重い。 例えばパンクロックといえば、セックスピストルズの「nevermind the bollocks」を思い浮かべるが、この作品は実際聴いてみると意外とキャッチーで聴きやすく、ニルヴァーナのような「重さ」はない。 レッドツェッペリンのロバートプラントは 「ニルヴァーナは90年代にアメリカ独自のパンクを生んだ」 と言っていたが、そうなのかもしれない。 ニルヴァーナ解散後ドラマーのデイヴグロールはフーファイターズを結成した、現在でも活動していて商業的にもかなり成功しているようだが、自分も聴いたことはあるが…実際聴いても「来る」ものがなかったので、フーファイターズは追いかけてはいない。 「ロック」という言葉の定義を考えるとニルヴァーナというのは自分の中で正しく「ロック」という存在そのものだったりする。 聴き手を遠ざけるような危ういサウンド、詩の内容、既存の音楽シーンにアンチだったこと、そしてその音楽シーンそのものをひっくり返してしまったこと…ステージ上パフォーマンス等を含めると、やはりそう感じてしまう。 彼らのライブアルバムで「live at reading」というのがあるが、初めから終わりまでダレることなく突き進む、海賊版では出回っていたが2009年にオフィシャルでリリースされたが、凄まじい、ミスもかなりあるが。 聴いた時は「これこそロックであり、パンクだなぁ」と思ってしまった。 まあ今の自分は昔みたいに「ロックってなんぞや?」とは思わず、音楽そのものを一括りにし、ジャンル関係なく、良ければいいんじゃないかという感じなのだが。 グランジロックをやっているバンドはもうそんなにいない気がする、日本でこんな激しいロックをやっても売れないだろう。 未だ伝統的なグランジロックをやっているのはやはりアリスインチェインズぐらいだと思うが、彼らが少し前にリリースした、「Rainer fog」はなかなか良かったのでもう少し頑張って活動して欲しいものである。

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