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私を変えた『人』の力〜教えることを気づいた成長〜

私が教える立場になったとき、最初に感じたのは「自信のなさ」でした。
自分のスキルは果たして十分なのか、誰かに何かを教えることができるのか――不安ばかりが頭によぎっていました。
でも、振り返ってみれば、その不安を消してくれたのは、私を支えてくれた“”たちとの出会いでした。
教えることで自分が成長するとは、当時の私は想像もしていませんでした。

この経験を通じて、教えることは単なる一方通行の指導ではなく、学びの連鎖を生むものだと気づきました。
実際に、教えることが私の視点を広げ、自分を成長させてくれたのです。
誰かを育てながら、自分もまた育てられる――それが私が見つけた本当の成長の姿でした。

私が音楽教室で講師を始めた頃は、最上水準の音楽指導を受けてきたという自負はありましたが、指導者としては自信など全くなく、いつも不安でいっぱいでした。

そんな新人時代に当時のマネージャーに言われたのが「三井さんはもっとカリスマっぽく振る舞った方がいい」ということでした。
当時は何がなんだかよくわかりませんでしたが、“堂々と自信を持っているように”振る舞うことにしました。
当時は、会員様からいただいているお金以上のレッスン内容になるように必死でレッスンスキルを学びましたし、カリスマ的な先輩講師を見つけては雰囲気や使うワード、話し方などを学ばせていただきました。

また定期的にあった研修でも研修官の方に相談させていただき、自己のスキルアップに貪欲だったと思います。
そして振る舞い方を変え、レッスンや通い方の説明などの仕方を変えてから次第に自分のレッスン枠が埋まっていきました。

そしてある時、研修官の方からご連絡をいただだき研修する側にアサインされました。
研修をする側になって感じたのは、「講師それぞれに強みがあるが、多くの講師がそれに気付いておらず活かしきれていない」ということでした。

その後社員として運営側業務のお声がけをいただき、講師育成をメインに研修業務を行ってきたのですが、私を引き上げてくれたのは数々の“出会い”でした。

講師研修で私の中にいつもあったのは、“講師にもっと稼がせてあげたい”という思いと、プロデュースをしたいという思いでした。
そんな思いでレッスンを行う中で、私のレッスンスタイルは“プロデュース”ということに気づきました。
音楽的なセンスや声の良さ、感性など様々な良さをそれぞれが持っています。
「一人一人の良さを引き出し、その人だけの歌を歌っていただきたいな」と日々思っていましたが、この思いは講師への思いと同じだと最近気づきました。(笑)

私が今ここにこうしていられるのは、これまで引き上げて下さった方々との出会いですし、レッスンや研修をする中で私自身も様々な気づきがあり、自分自身も成長していくことができます。

教えることは学びの連鎖を生み、誰かを育てながら自分もまた育てられいくものだということに感謝です。

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