2020/07/18
起きた。今朝はどて煮とごはん。どて煮は昨晩のうちにコンビニで買ったやつだ。(僕は夜にコンビニに寄ると40%くらいの確率でどて煮を買う習性がある) 朝食から間をあまり開けずにホームメイドさんの弁当も食べたので、珍しくおなかが一杯になった。一連のメシを終えたあとでこれが流れてきた。
僕の応募作は最終候補には残っていなかった。したがって事前に申し上げたとおり、応募作品『スプラウト』を今日、上記のとおりに公開した。デフノートを直接見に来る方のためにnoteにも上げてある。こうしてフォーマットを整えて送り出してあげるだけでも、気が楽になる。
本日の活動報告としてはこれで尽きている。しかも140字以上は書いたのでここで日記を終えるという選択肢もある。だが、やはり自分のために一度ここで今回これを書いたものの「まとめ」を行う必要があるように感じた。これから『スプラウト』に関して、なるべく内容を離れて、『方法』について述べる。
字数との戦い
まず、2000〜4000字 という字数制限に対して、初稿を4000字で書いて、次稿で10%削り、提出稿さらに10%削って、3200字前後で提出しようと素朴に"作戦"を考えた。自分が感覚的に理解できる文字数の限界が2000字だったので、4000字を1200+800+1500+500の4部におおよそ分割して、物語が一周するまでのペース配分とした。主人公は、1部で希望を抱き、2部で希望を叶え、3部で業を背負い、4部で業の報復に合う。
具体的なプロットは書かず、各部において主人公がベースとしたテンション・雰囲気におかれていればよいと思いどんどん書いた。はたして実際にできた初稿は 1300+1000+1500+900の計4700であった。できてしまったものは仕方ない。2割減らせば3900なので、まだなんとかなるだろう。
そこから削って削って次稿が、1100+950+1550+1000で4500字である。前半オッケー、後半グッバイ。増えてはいけない。何を書きたいかは分かった。登場人物を抽象化し、徹底して主人公の独白で進める方針に振り切る。
まずできた提出候補稿が4350字、後半で増えた部分を融かして4200字、あとは「150字のツイートを140字に収めるような芸」を20〜30回繰り返して3800〜4000字あたりをさまよいながら、この一句入れるか入れざるかを迷い続ける。最終的に、文の近い場所にある「姿」と「幻」という漢字の位置を入れ替えて、もう一度もとに戻した時点で、この作業を終わる時期を確信し。投稿版を3990字で確定させた。
お題「未来の学校」に対して
これは内容に関わることだから慎重に話そう。今年の大学の新入生は「Zoomの小窓の向こうに同級生がおり、それ以外の姿を知らず、半期が終わろうとしている」という状況に陥っている。オンライン学習を効果的に行うことについてテクノロジーが解決できる部分は多いだろう。それとは別に、まず彼らの基礎集団的な側面を支えてやらなければならないのでは、と考えている。だが、集中と選択によって基礎研究の基盤を破壊してきた者たちが、この方面で必要な措置を講じてくれることに、僕は悲観的である。
僕が未来の学校へ望むことは『僕たち一人ひとりに固有のかけがえのない木陰を与えて慈しむ』場であってほしい。それだけだ。贅沢な願いなのだろうか。だが結局、たったこれだけのことが叶いそうにない。この作品が最終的に主人公の独白である地の文100%となったのは、主人公が声を交わす相手を奪われたものの代表であるからだ。そして、次なる「未来の学校」を設計する者は、声を奪ったものか、声を奪われたものたちの生存者(=主人公)から生まれる。この避けられない再生産が教育の重さだ、と考える。
これが言いたかったのだ。と、書いているうちに分かったので、これを先鋭化させセリフを地の文に落とす方針で迷いがなかった。もちろん、短編だからこそできた方法、に思う。
反省の弁、もしくは今後
- 4000字が最大なら3600字を目標に初稿を書いて4400字になり、それを20%削って3500字でゴールインくらいにしたい。何でもギリギリはつらい。書き削ることの良さは体感している一方で、うっかり骨まで削って分かりにくくしてしまった部分があったかもしれない。
- スティーブン・キングは初稿は、最低6週間は寝かせろといっていた。今回はそもそもスケジュール的に無理だったが、初稿から2週間くらい置くことは可能だった。より良い構造が与えられたかもしれない。
- お話は気に入っている。後で読んで、僕が書いたものだとよく分かった。これからも、きちんと自分の特性と向き合い活かしつつ、書いてよかったなという気分になるものを書いていきたい。
こんなところです。
-睡眠 4-11 (7h)
手段を問わないので感想ください。
(2020/07/19 へ続く)
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