2020/08/30

起きた。今朝は、明太子マヨトースト。これは、前日の夜から構想していたのだが、食パンを買い忘れるという痛恨のミスを犯していた。お昼頃に、フグハウス住人に食パンを一切れお譲りいただき、ようやく叶った。午前は水と野菜ジュースでしのいだ。

これだ。刻み海苔がかかっているのが、自分としては手間かけた感がある。刻み海苔は、先日のスーパーで12g入りのものをざるそばとの合わせで買った。12gとかあっという間に思えて、それだけで食うのは難しく、意外と積極的に消費しないと減らないことに気づいた。おいしい。

さて、昨日のデフノートにこんな感想が寄せられた。

反省している。数学の話は難しくなりがちだ。うまく抽象的な部分を取り出して、読者のみなさまに、何かしらの知見というか、活きるヒントというか、単におもしろかったでもいいけど、持ち帰ってもらうものがある方が僕としても望ましい。前回のデフノートの難しかった箇所はおそらく以下の部分だ。

秋学期のTAの準備をしていた。単因子論のあたりを読んでいた。ちょうど自分が学部で勉強した教科書である『線形代数入門(著:斎藤正彦)』の後半に、単因子論が載っていたのでよかった。斎藤正彦氏は、近年にもう一度線形代数の入門書を書いているのだが、そちらではジョルダン標準形の理論を行うのに、単因子論を回避する方法を採用している。
自分の場合は、ある代数体の整数環の構造を決定するのに、あらためて単因子論が必要になり復習した覚えがある。「後で動機が分かりがちな概念を、先に座学で学んでおくべきか?」は、なかなか難しい。教える方はためになると思って教えたいのだが、教えられる方は五里霧中であり、話の根幹と枝葉はほとんど見分けられないことを覚悟したほうがいい。
指導教員氏が、ある堅牢なことで著名な代数的整数論の教科書を指して「書かない勇気も必要だね」と言っていた(もちろん、労作であることは認めた上で)。たびたび思い出す話だ。自分が教科書を書くなら、初めて学んだときの自分の苦しみを想像しながら、相手のために書けるだろうか?

これをカレーの作り方に例えると以下のようになる。

秋から始まる料理教室の助手をするために、ココナッツミルクの使い所を復習していた。ちょうど自分が料理専門学校で勉強したときの参考書『グリーンカレー入門(著:チャオプラヤ斎藤)』の後半に、ココナッツミルクの使い所が載っていたのでよかった。チャオプラヤ斎藤氏は、近年にもう一度グリーンカレーの入門書を書いているのだが、そちらでは香辛料ペーストを仕上げるのに、ココナッツミルクを使わない方法を採用している。

自分の場合は、タピオカミルクティーのアレンジメニューを決定するのに、あらためてココナッツミルクが必要になり復習した覚えがある。「後で使いみちが分かることの多い食材の性質を、最初に事細かく学んでおくべきか」は、なかなか難しい。腕のあるシェフの先生はためになると思って教えたいのだが、教えられる新米シェフは食材の知識を持て余してしまい、料理の基礎となる部分と、知っておいたらアレンジに使えるかもというささいな部分は、ほとんど見分けられない。

僕にタイ料理を仕込んでくれた星付きのシェフ氏は、ある著名な『タイ料理大全』という辞書みたいな調理指南書を指して「(もちろん、本をつくるだけの知識を集めることは感服するけど、使い道の限られる部分はあえて)書かない勇気も必要だね」と言っていた。たびたび思い出す話だ。自分が調理指南書を書く機会がこれから来たとして、新米シェフだった頃に疑問に思っていたことを、適切な順番で指南してくれるような、行き届いた本が書けるだろうか?

こんな感じである。先日いいたかったことを、お伝えすることができただろうか。もし、それに成功していたなら、次はぴじぇさんがジムカーナに例えてこれを書き直してくれるだろう。

さて、この土日のレクリエーション(積みゲーを崩したり、積ん読を読破したり)などで、浮足立っていた自分をやや落ち着かせられた。あしたはすごい勢いで開発をする、と思う。開発意欲は音のしないマグマだまりのようなもので、なんとなくそのときが来るのを「内臓から」感じられる。

- 睡眠時間 3-11 (8h)
- 筋トレ:上半身コース+レッグレイズ

プログラマのアイデンティティが立ち上がる。

(2020/08/31 へ続く)

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