2020/06/11

起きた。11時半起きなので、おそようである。今朝はマッシュルームの入ったおいしいレトルトカレー。おいしい。昨日はフグハウスへの帰還が近いと話していたものの、次の月曜日にはまた実家側で用があるため、このままこちらで過ごす筋が濃厚となった。明日は自ら3つめのレトルトカレータワーを建築せねばならないかもしれない。

本日、遅く起きたのには、理由がある。昨晩、夜更かししてしまったからだ。これくらいの機序ならば自明といっても許されるだろう。数学の世界では何かが明らかに成り立つとき、自明である、という言い回しが使われるのだが、同時に禁句でもある。「自明である」は、しばしば「詳細な証明を行う技量が不足しているので触れないでおきたい」の略であるからだ。

一方で、数学は「分からないうちは全く分からないが、分かってしまうと当たり前のように思える」階段上の学習曲線(滑らかでない)を成していることが常であるため、非常によく分かっている方が講演で「自明である」を連発した結果、聴衆がほとほと困り果てる、という事態も発生する。いずれにせよ「自明である」はできるだけ避けた方がいい。少し知恵がつくと「証明は略するが、参考文献は○○である」という言い回しが出来るようになる。誠実な小賢しさである。

さておき、なぜ、夜更かししていたのかといえば、自分は時々、何の上に立っているのか、ということが分からなくなるからだ。自明な部分が消失しているといってもいい。マシンで例えると、ときどきOSの更新のような、自分がどういう価値観の上でものをやっているのかを確かめる作業が必要となるのである。

いつもなら、ここら辺で、Twitterの自分の発言を引用するところなのだが、OSの書き換えのような話題は、自分にとってもセンシティブで、恥ずかしい話になりがちである。ことさら晒すものでもない、という気がしているので再掲はしない。これは感性の問題なので、理論的根拠は薄弱だ。

一方、発言を削除しているわけでもないので気になれば見ていただいても構わない。そもそも他人の思考の根幹にそこまで興味を持てないだろうと楽観している。 自分が恥だと思っていることを、意外と周りは何とも思っていない。優しさというよりはただ関心が無いだけ、ということはしばしば起きうる。そういう残酷さを、一周まわって優しい世界というのかもしれない。思ったよりも視線から自由なのではないか? という気楽さから、自分は恥ずかしい話もそのまま置いておいて、処遇を外部環境に委ねることにしている。

先日、言い損ねたことを述べる。まず、ノートブックが2台あって、公用と私用に分けようという話をした。本当に、公用と私用、という区分となっているかはさておき、昨日から今日にかけてそれは達成できた。今、公用ノートブックのSafariからデフノートを書いている。このSafariにはTwitterへのブックマークが存在しない。大事件である。(大事件なのか?)

記録することは好きである。おそらく、これは僕がデジタルゲームの世界の中で色々なものを集めるのが好き、という嗜好から来ている。おおよそ通常の人生では起こせないことを起こしてしまえる願いがデジタルゲームの醍醐味がであると、ひとまず仮説を立てたとしよう。するとデジタルゲームで形に残るものは全てセーブデータに格納されているのだから、究極のセーブデータを作成する(べく、デジタルゲームの世界の中で振る舞う)ことが、ある種のプレイヤーたちにとって野望ともいうべき至上命題となってもおかしくはないという結論を得る。

自分は、そういうプレイヤーである。セーブデータとはすなわち記録なのだから、ある意味でその嗜好をほんの一さじ現実に逆輸入して、現実の部分的なセーブデータとしての記録をとってみたいという思うのもまた自然なことである。だから、僕がプロジェクト支援ツールなどを使うとき、そこにデジタルゲームのアナロジーを軽率に持ち込むし、セーブデータのメタファを強烈に働かせてしまう。

こういう発想も、同じところから来ている。ある仕事の外見(denotation)がまったく同じでも、そこへの意味付けの方法(semantics)が自分に合うものなら、より役割に思い入れを込めることができるのではないか、と考えている。ロールプレイは楽しい。スーツもジャケットも作業着もコスプレである。僕が少々変わったメガネをつけているのも、最初は完全に機能面からだったが、最近はこれもロールプレイであると思いつつあるし、見ている相手まで巻き込んでの遊びだとも思い始めている。

- 英単語 1000words
- 数学の問題 0/500?
- ヒザ曲げ立位体前屈 2min
- 睡眠時間 3-11.5 (8.5h)

数学の問題は進んでいないようだが、実際はやり方を少し変えていて、数字だけ停滞しているように見えるだけである。ならば、表示にそれが伝わる工夫を施すのが筋であって、現状維持は単なに怠慢なのだが、そこまで頭が回っていなかった。明日は、何かしら表示が改善されているだろう。

今日は、デフノートを多く書いた。昨晩、途中からぱたりと書けなくなったのも、やはりクイズで執筆パワー(SP? それともWriting PowerでWP?)を使い果たしていたのであって、才能の枯渇ではなかったことを確かめられて良かった。あるいは脳内OSのアップグレードが成功したのかもしれない。まったく分からない。非自明なことが多すぎる。世は優しい。

(2020/06/12 へ続く)

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