アラフォーだって輝ける! 美しき不死チート女剣士の無双冒険譚 ~仲良しトリオと呪われた祝福~6~10
6. 陰膳のグラス
へ……?
ソリスはただポカンとその情景を眺めていた。
二人が潰されたことを理解できない、いや、認めたくなかったのだ。
二十数年間苦楽を共にしてきた二人が、あっさりと目の前でこの世界から消えてしまうなんて、到底認めるわけにはいかない。
赤鬼は満足そうにいやらしい笑みを浮かべながら振り返り、ソリスに向けて歩いてくる。その棍棒からは生々しい血の赤い色が滴っていた。
後ろには倒れて動かなくなっている二人。向いてはいけない方向に手足が伸びてい