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強いオタクより良いファンでありたい

日常の中でちょっとしたときめきを得られる。
生の推しに会うことで莫大なときめきを受けて日々頑張れる。
推しを見る・会うことが生き甲斐。
推しは人生の全て。
推しがいないと生きていけない。

これらは私が推し活を始めた時〜現在までの気持ちの変遷です。


ポジティブな感情でしか無かったものに影、闇が見え隠れするようになりました。
少しのときめきは人生を豊かにしてくれますが、行き過ぎると闇でしかなくなるのですよね。

少しのときめきを感じて幸せだった数年前の私に戻れるように、自分の中の闇を少しずつ浄化させていけるように、気持ちを整理させて頂きます。

・私はこういうオタク

推しに生かされている、いわゆるオタクな私。そんな存在と出会ってから四捨五入したら10年になります。

どんな界隈を好きでいるか、誰を好きか、在宅か、現場に行くタイプか...本当に様々な種類のオタクがいるでしょう。

私がどの界隈で誰を推しているかここでは伏せさせてもらいますが、私は現場厨として推し活に励むタイプのオタクです。生の推しから得られるとてつもないパワーを活力とし、平日はお仕事、土日は推し事という日々を送っていました。

・推しから得られる幸せ

そんな生活は本当に幸せなのです。
平日は満員電車の中で人の波に押し潰されながら推しのご尊顔を頭の中に思い浮かべて耐えることができる5日間。
『あと何日頑張ったら〇〇さんに会える...!』と思う事ができるという無敵感。
辛いことがあったら『〇〇さんも頑張ってる。私も頑張る。』
心から推しという存在に励まされて生きているのです。

かつては推しの存在を拝め、同じ空間にいられれば天井席であっても飛び上がるくらいの幸せを感じ、余韻で1ヶ月は頑張れるくらいだったところからスタートした推し活。。。

・負の感情

いつからか前の方の席でないと満足することができないようになりました。更には推しからの目(認知いうやつ)を気にするようにも……

そして、最近はその感情が行き過ぎていると感じるようになりました。。。


1公演の間にどれだけの目線が来るか、レスが来るか、どれくらいの席であればその恩恵を受けられるか。そんなことばっかり考えながら公演を見ている自分が本当に嫌。
こんな席だし今日は何もないよね〜と思っていたら突然目が合って確実に認識された、というようなこともあって無駄な自信がつき、思っていたところで思っていたような反応が返ってこないと落ち込む。
挙句の果てには、推しの口からあまり関わりたくない被りの名前が出てきただけで病む始末。

被りからマウントを取られるような人間関係に悩むことも数多く、以前は心をコロしてニコニコしていましたが、もうそんな余裕なんてなくなりました。そしてそういうファンにはなりたくないのに、無意識にそのようなことが私の口からも出ていると気付いてしまいました。

また、私は推しの存在や推しが作ってくださる世界をかわいいかわいい大好きだよって優しく包んで愛でていきたいだけなのに、周りに流され推し本人と非公式の方法で接触しようとしてしまうことも何度かありました。
節度を守っているつもりでしたが、本当に良くない。絶対いつか善悪分からなくなる。
いくら良い対応をして頂けたとて、推しの時間を無償で奪っているようなものですし相手も人間なので疲れるでしょうしね。

ふと目が覚めて、ステージと客席の関係を守っていきたいと心に誓いました。。。うわあ、厄介すぎますね。

あとは単純に頻度が多い。
推しに会いに行く道中、全くワクワクしなくなっていたのです。ほぼ義務感。
会いたいから会い行っているだけなのに……なんで???
推しを見ている瞬間はワクワクドキドキしていますが、前述のようにレスや目線に一喜一憂する…。それは健全な推し活では無いですよね。

・見つめ直す

一旦立ち止まって自分を見つめ直し、他のオタクや推しとも距離を置いて冷静に考えようと思いました。

・他のオタクと一定の距離をとる
・現場に行く頻度を減らす
・現場に行く際はステージのみをめいっぱい楽しむ

自分の意志を強く持って、正しい選択をしていきたいな〜。そして本当に、自分の気持ちを大切に。自分が心地よいと思える推し活をしていきたい。
とはいえ周りからの目も気になる。結局は私も強いオタクに淘汰されただけなんだよな〜〜〜。悔しい、苦しい、惨め。でも今のままで推し活を続けるのは自分にとっても推しにとっても申し訳ない。



・良いファンになりたい。

つらつら綴ってしまいましたが、私は推しのことが大好き。それは絶対に揺るがない事実です。

ほんとうに世界で一番大好き。
その笑顔を守っていきたいし、推しにとって一点の曇りもないファンでいたい。
純粋に『応援してくれて嬉しい。いつもありがとう』って思って頂けるようなファンになりたい。
大好きや感謝、尊敬の気持ちを言葉でしたためて伝えたい。
あたたかい気持ちをたくさん贈りたい。
私の存在は推しの中から消えてしまうかもしれないけれど、推しに贈ったあたたかい言葉は一生消えないはずだから。

強いオタクにはなれないけれど、良いファンになれますように。

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