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Vol.5富良野「山部自然公園 太陽の里」現場仕事体験!

こんにちは!富良野市山部 地域おこし協力隊の加藤です。

2024年も前半が終わり後半に入りましたね。
私が地域おこし協力隊に着任してからも、はや2ヶ月半が経ちました。

昨年まで東京で働いていた時とは周りの人も環境もガラッと変わり、地域の人に支えられながら、日々「これが山部か」と感じながら生きています。

さて、今回はそんな「山部」を感じるべく前回紹介した「山部自然公園太陽の里」の現場にお邪魔して仕事を体験してきました。

太陽の里現場の内容

太陽の里での働き方はざっくりこんな感じです。

基本的に朝8時から夕方5時まで。
従業員は4人で、うち2人は敷地内を乗用芝刈機で草刈り
もう2人はキャンプ場のゴミ出しやトイレ・炊事場の清掃、点検、乗用草刈機で入れない部分の草刈り。その他、老朽化した設備の手入れなど。

めっちゃ草刈るやんって思いますよね。
それもそのはず、太陽の里がどれくらいの敷地かご存知でしょうか。
総面積およそ179,995.00㎡ = 大体東京ドーム3.8個分です。
これを4人で管理しているってもはや驚異的ですよね。

偉大なる従業員の4人

いざ現場体験!

当日私はキャンプ場チームとして、キャンプ場のゴミの仕分け、ゴミ出しから始まりました。

富良野市は全国でも先進的に持続可能な地域づくりを進めている自治体で、「分ければ資源・混ぜればごみ」を合言葉に14種分別による徹底した資源化の取り組みを推進しています。

太陽の里キャンプ場も同様に、無料とは思えない充実したゴミ箱が設置してあり、ここに捨てられたゴミが表記通り正しく分別されているかひとつずつチェックしてまとめていきました。
例えば、生ゴミと一緒に捨てられたスプーンやビニールなどを細かく取り除いて分別します。

設置しているゴミ箱

そのあとは、トイレと炊事場の清掃。
便器や排水溝の掃除、トイレットペーパーの補充、蜘蛛の巣の除去などを行いました。
また、太陽の里は使える水が少なく、たまに水が不足してしまうこともあるので、水がしっかり出るかも確認しました。

炊事場

あっという間にお昼になり一旦休憩。
レストランがある「ふれあいの家」でご飯を食べました。

この日は豚丼に摘果メロンの漬物、お味噌汁でした!

お昼休憩を挟んだら、パークゴルフ場のOB境界線の杭を白いペンキで塗り直しました。

OBラインの杭を白ペンキで塗り直します

続いて、バンカーの雑草取り。
この雑草も一週間もすればまたすぐ生えてきます。
「雑草魂」という言葉がありますが、いざ雑草と直面すると彼らの並々ならぬ復活ぶりに“本物”足る所以思い知らされます…

このバンカーにポツポツと生えている雑草を抜いていきます。

ひと通り作業を終えて、その日の作業は終了しました。

体験を通して感じたこと

今回の体験を終えて、太陽の里で働く従業員さんの熱い想いと改めて地域としての課題を感じました。

従業員さんの想い

特に当日私の面倒を見てくれた山口さんは
ゴミ出しや芝刈りなど太陽の里の整備は誰かがやらなければならないこと。やりたがる人は少ないけど、自分がやることで、お客さんが綺麗だねと心地よく利用してくれたり、感謝の声をかけてくれた時はとても嬉しい。
と語っていました。

なかなか終わりが見えず、果てしない仕事ではありますが、毎日手を抜かず、仕事を全うする姿はとてもかっこよかったです。

課題

課題として感じたのは人手不足です。
どこの地方でも共通の課題ですが、今回現場で体験させてもらったことでより深刻な問題として見えてきました。

少子高齢化により、何をするにも人材がいない、足りないという状況です。
太陽の里は東京ドーム約3.8個分ですから、当然4人で管理するには人が足らず、誰ひとり欠員を出せません。
利用者にとっては嬉しい無料のキャンプ場も、裏には常駐できる管理人がいないため料金を取りたくても取れないという実態があります。
そして無料であるがゆえに、マナーが悪い利用者も多く、その分管理コストが上がります。
また、年々老朽化していく設備や備品の修繕費含めると、維持管理費はどんどん嵩んでいきますが、太陽の里としてこれといった収益があるわけでもないので、お金は出ていくばかりです。

一方で太陽の里や山部地域には魅力がたくさん詰まっており、それを人々に価値として届けることができれば、山部だけでなく富良野を代表する拠点として、人が集まる場所になると確信しています。

これら以外にも問題はたくさんあり、立場によって様々な意見があります。
それらを加味した上で、今後まちが残っていくためには何がベストなのかこれからも考え続けたいと思います。

今後もぜひチェックしていただければ幸いです!

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