見出し画像

私の口下手な恋人

出会い

『もしかしたらこの人と付き合うかもしれない』
初めて彼と挨拶をしたときに感じたことである。
かっこよかったから、優しくされたからでもなく
いわゆる”ビビッときた”というやつだ。
(実際付き合ってからイケメンだということに気付いた)

出会いは2年前の接骨院の受付のアルバイト。同い年ではあるが当時私は大学4回生、彼は柔道整復師の資格をとるため3年制の専門学校を卒業し社会人1年目として入社してきた。

彼は本当に優しく、いつも笑顔で話かけてきてくれた。ビビッとはきていたが、好きという意識はなかった。でも、今思えばアルバイト先に行くのが日に日に楽しみになっていたのかもしれない。

付き合おうと思った一番の決め手は就活がうまくいかず悩んでいた私に
「でこのんさんなら大丈夫。絶対に見つかる。」
きっと根拠なんてなかった。でも努力している私をみて、言ってくれた心からの励ましの言葉が本当に嬉しかった。

そして、11月。アルバイト先での飲み会から連絡を取りはじめ私から告白して付き合うことになった。

彼の欠点からの学び

ポジティブ思考で優しく、私を笑わせてくれる。これほどまでに魅力を感じた男性は今までにいなかった。ただ付き合っていく中で彼の欠点に気付く。
それは、口下手であるということ。
彼は思っていること・考えていることを言葉にすることがとても苦手で、いつもどういえばいいか分からないと言われていた。それでも理解しようとしていたつもりだったが、何を考えているか分からずよく喧嘩をした。別れようと思ったこともよくある。でもこの経験がなければいまの自分はいない。なぜなら伝えることとその伝え方の大切さを学ぶことができたからである。この学びを少し詳しく書いてみようと思う。

【自己流】口下手な彼との付き合い方

ここでの伝えるというのは、素直に自分の思いを話すこととする。
口下手な人は何を話したらいいのか分からない、という思いがあるようだ。じゃあ、なんと声をかけるべきなのか。ポイントは4つ。

ひとつめ、必ず直接話す。
口下手な人はLINEや電話が苦手なことも多い。さらに直接話していないと、うまく伝わらなかった際に訂正がしづらい。もしそれが原因で連絡がとれなくなってしまった場合、もやもやするのが厄介だ。

ふたつめ、素直に自分の思いを話す。
「素直に」ができていない人が多い。こうして・あーして、だけでは伝わらない。「私はこういう思い・気持ちがある」ということを伝えるだけで伝わり方は変わる。「あなたが好きでこれからも一緒にやっていきたいと思っている、だからこうしてほしい」というだけ、それだけ、意外と簡単に伝わり方は変わる。

みっつめ、具体的に話す。
なるべく抽象的な表現は避ける。口下手さんは抽象的な表現で伝えられてもどう動けばいいのか分からなくなる。例えば、家事を手伝ってほしいとき。「遊んでないで家事手伝って!」ではなく「今から洗濯物回すからその間に洗濯物たたんでおいてほしい」と伝える。そうすることで、動きやすくなる。

よっつめ、相手を否定しない。
こうしてほしいと打ち明けたとき相手がどんな言葉が返ってきても、まず共感してあげる。「わかるよ」「そういうの面倒だよね」「どうしたらいいか分からないよね」。これを言ってあげるだけで、否定されているわけじゃないんだと思える。そのあとの話が入ってきやすくなる。

口下手な恋人だけど、誰よりも愛してくれる人

この4つのポイント
①直接話す②素直に話す③具体的に話す④否定しない
を意識するだけで相手の対応はかなり変わる。
これは口下手さんに限らず大事なことかもしれない

私の彼はいまでも意識してしゃべる必要はある。だけど、どんなに喧嘩をして言い合いになっても「価値観は埋められるから話し合おう」と言ってくれる。

そんな自慢な彼を私は人生をかけて守っていきたい。


追伸:恋愛の記事を書くのは好きかもしれないという発見。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?