発達障害のある人がコミュニケーションを苦手とする本当の理由
「発達障害のある人は何でコミュニケーションが苦手なんだろう?」……って、ずっと考えてきました。この疑問を強く意識するようになったのは、ここ1年くらい。でも、発達障害と診断された8年前よりもはるか昔から、私は心にそう問いかけ続けていたような気がします。
ワーキングメモリが弱くて、話の全体を理解しきれないから?
こだわりの強さから、話が飛んでも付いていけないから?
表情やジェスチャーを読み取りづらいから?
そのような先天的な要素も、きっとあるでしょう。
発達障害は脳の器質によるものだから、生まれつきのハンディもあると思います。
ところがある日、ふと、ひらめきました。
「いや、それだけが理由じゃない……
コミュニケーションが苦手なのは、人が苦手だからだ」
それを言ったら、身も蓋もないかもしれませんが、今は確信を持ってそう感じています。
コミュニケーションは人の要素が大きい
コミュニケーションとは、メッセージ(言葉や言葉以外のもの)をやり取りすること。「受け手」と「送り手」の、最低ふたりは必要です。相手がいなければ、コミュニケーションは成立しません。
コミュニケーションが苦手だとしたら、メッセージの扱い方だけでなくて、相手に対する感じ方にも理由があると思うんですね。コミュニケーションにおいて、相手は無視できないほど大きな要素です。相手が変わっただけで、話しやすくなったり、話しにくくなったりするケースは、誰にでもあるはずです。
例を出して、説明してみます。
あなたなら、①と②と、どちらが話しやすいですか?
おそらくほとんどの人が、①の方が話しやすいと思うんです。
私だったら、②では絶対に会話が続きません。私の好きな話題は音楽についてですが、顔も見たくない人に自分の大切な曲を伝えると想像するだけで、怖気づきそうです。逆に、苦手な話題はスポーツについてですが、これは意外と友人と雑談する機会があります。私はあまり詳しくないので、教えてもらいながら、「ほー」とか「へー」って頷く感じです。(苦手というより嫌いな話題となったら、誰とも話しづらくなりますが……)
会話能力や話す内容よりも、相手の存在の方が、コミュニケーションに大きな影響を与えているのが想像できますでしょうか?
先天的に人が苦手な人はいない
じゃあ、なぜ人が苦手になったのか……
十人十色でそれぞれ理由はあるかと思いますが、先天的に人が苦手でたまらない当事者はひとりもいないでしょう。おそらく後天的に苦手と思うようになった、あるいは、苦手と思わされるようになったと考えます。コミュニケーション障害が一次障害だとしたら、人が苦手なのは二次障害と言えそうです。
続きはいつか、機会があったらお話しします(ごめんなさい!)
(2023.2.19 続きを書きました↓)
今の時点で言えることは、苦手な人とコミュニケーションがしづらいのだとしたら、無理して心を通わせようとがんばらないでくださいね。あなたの貴重な時間を、悩むために使ってほしくないです。
あなたにとって、大切な人は誰ですか?
その人と言葉と心を交わし合える時間を増やしたほうが、幸せになれるような気がしてなりません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?