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CxO転職を成功させるためには?転職するためのポイントを解説

キャリアを考え転職する際に「経営に関わりたい」、「大きな裁量を持って働きたい」とCxOへの転職を考えている方が多くいます。そんな経営層への転職を成功させるためのポイントをまとめました。実際にCxOへの転職を考えている方は参考にしてみてください。

目次

1.CxOについて
2.CxO転職が盛んになっている背景
3.転職を成功させるためには
4.転職方法
5.まとめ


1.CxOの役割

CxOとは経営幹部のことです。CEO、COO、CFO、CTOが一般的に知られている役職です。企業によってはCHROやCSOといった役職を設けている場合もあります。CEOは主に創業者であることがほとんどのため、転職で狙えるポジションはCOO、CFO、CTOということになります。

・COO(最高執行責任者)

Chief Operating Officerの略で組織の経営戦略を実行する役割を担います。CEOが設定した戦略を具体的な行動計画に変え、それを実行するナンバー2の役割を果たします。

COOの転職には大きな注意点があります。スタートアップではCEOの共同創業者がCOOとなり会社を成長させていくパターンが多いです。そのため、何かしらの理由によりCOOがやめない限りCOOになるのは難しいです。またナンバー2の役割を果たすことが多いため外部から採用すると元々社内にいる人から反発が出る可能性もあり、社内登用のパターンも珍しくありません。

・CFO(最高財務責任者)

Chief Finance Officerの略で経理や財務に関する最高責任者です。財務戦略をたて、資金を増やすことを目指します。ベンチャーやスタートアップ企業の場合には上場のための役割を担うことも多くあります。

・CTO(最高技術責任者)

Chief Technology Officerの略で技術関連の最高責任者です。CTOの具体的な役割は組織や業界によって異なりますが、一般的には技術戦略の策定と実行、技術の導入と革新などが主要な職務となります。CTOは組織が最新の技術を活用して競争力を維持し、成長を支えるために不可欠な存在です。


2.CxO転職が盛んになっている背景

近年CxOへの転職は盛んになっていると言えます。なぜ盛んになっているのかその背景についてまとめました。

・技術革新

CxOへの転職が盛んになっている背景の一つ目は技術革新です。IT技術の発展によりビジネスの変化がとても激しくなっています。ビジネスの変化によりこれまでのサービスが一切通用しない状況になっても不思議ではありません。そのようなリスクを回避するために新たな事業を始めます。その際に専門的な知識を持った経営層の人材を迎え入れています。

・M&A

二つ目はM&Aです。近年では大手企業だけではなく、中小企業でも成長戦略の一つにM&Aを入れています。小規模な場合は親会社からの出向で対処するケースが多いですが、大規模なM&Aであればそのようなわけにはいきません。大規模な場合にはCxOなど経営層を外部から採用しています。

・ベンチャー企業、スタートアップ企業の台頭

三つ目はベンチャー企業やスタートアップ企業の台頭です。ベンチャー投資が盛んになってきた2010年代からベンチャーやスタートアップは大幅に増えました。それにより大手企業で出世するだけではなく、ベンチャーやスタートアップで経営層として、会社を上場させるというキャリアも増えてきました。また、ベンチャーやスタートアップの増え方は加速しており、それぞれの領域のスキルを持った経営層を求めている企業が増えています。


3.転職を成功させるには

CxOの転職は活発に行われていると説明しましたが、成功させるのは簡単ではありません。転職成功させるのに必要なスキルや経験をまとめました。

①マネジメント経験

CxOは経営に関わる大事なポジションであるためマネジメント経験は必ずと言っていいほど求められます。大手企業においては大きな裁量を持ったマネジメントポジションにつくのは簡単ではありません。子会社への出向や新規プロジェクトに携わるなど可能性はゼロではないため、現職でマネジメント経験を積める環境を探しましょう。

②専門知識の習得

CxOはそれぞれの部門の最高責任者であるため、スペシャリストであることが求められます。CTOでは技術、CFOでは財務などその会社のスペシャリストが登用されます。自分がどの分野のスペシャリストになりたいのかを考え、キャリアを積んでいく必要があります。1つの会社で難しい場合には転職でキャリアアップを狙うのも一つの手です。

③経営者としての視点

CxOはそれぞれの部門のスペシャリストであると同時に会社の経営に携わるポジションです。特定分野の仕事をすればよいのではなく、常に会社の経営に目を向けなければなりません。こちらもやはり大手企業では難しいため、子会社への出向を検討したりベンチャーやスタートアップへの転職をすることで経営者の近くで学び、経験する必要があります。


4.転職方法

CxOになるために必要なスキルや経験を習得した後には実際に転職活動を始めます。転職先を探すための方法をまとめました。

・ハイクラス向けの転職エージェントを利用する

転職希望者にエージェントが付き、転職活動をサポートしてくれる転職エージェントを利用しましょう。中でもハイクラス向けのサービスに登録することでCxOの求人を見つけやすくなります。

・スカウトを受ける

ベンチャーやスタートアップ企業では企業の急成長により外部からCxOを募集することがあります。その際に直接スカウトすることも少なくありません。そのため経営層のコミュニティに参加するなどして、スカウトを受けやすい環境を作っておくのも一つの方法です。スカウトを受ける場合にはコミュニティに参加するだけでは不十分です。出会った経営層の方に自分の専門性や実績、スキルをアピールすることを忘れないようにしましょう。


5. まとめ

技術革新やベンチャー企業の台頭によりCxOへの転職が活発になっていますが、水面下で採用を進める企業も多く転職を成功させるのは簡単ではありません。エージェントや直接のスカウトを受けた際にチャンスを逃さないように日々自身のスキルを磨き上げておくと良いでしょう。