青と匂い#1

高校1年になり僕は陸上部に入部した。
特にたいした理由はないが中学のときに陸上部に入っていたことと、今さら他の運動部などの部活に入る気にもならなかったのでなんとなくというか、流れのまま陸上部を選んだ。

陸上部の練習は男女分かれたりすることなく練習している。もちろん先輩や後輩も一緒に練習するのだが
監督の目の届かないところでは男子同士の部員がふざけたりサボったりするのはもうお馴染みの光景だろう。
夏には合宿や大会があり、あっという間に三年生の先輩は引退してしまった。大学で陸上の推薦で入学する先輩たち以外は部活には来なくなり、今は僕たち一年生と二年生の先輩たちだけで練習している。

「男子どもー!ちゃんと練習しろよー」

そう言って遠くから叫んでいるのは二年女子の川崎先輩だ
先輩は引退した三年生に代わり時期部長として部員をまとめている。

本人は地毛と言っている少し茶髪で、練習中はポニーテールを揺らしながら練習している。人は見た目で判断してはいけないが先輩は見るからに天真爛漫で、だれとでも仲良くなれるような人である。

そんな先輩に僕は恋を抱いている。



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