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Separation After Darkness

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短編、掌編を載せます。 幻想小説だったり(恥ずかしい)日常の一場面を切り取ったり、そうではなかったり。 私が見ている景色、感じた情景をみなさんにも共有したくて。
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2021年6月の記事一覧

硝子は飛べないから犬にはなれない

 硝子は歩いて地面を啄む。せっかく夜が編み込まれた翼があるのに羽ばたかない。
 僕は家から帰ったあとに散歩に出かけるのだが、彼女はいつも散歩先にいる。
「なんで飛んで餌を取りに行かないの」
 と僕が言うと硝子はつん、と済まして言う。「私の翼は虫けらを啄むためにあるんじゃなイ」
 おお、なんて盛大な自尊心だ、と僕は思う。その時はそのままその場を後にした。
 次の日も彼女はそこにいた。てくてくと歩いて

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割りきれない

 お母さんと話したあと、彼が石だったのに気付いて、呆然としたわたしはコーヒーも飲めなくなって。
 だんだん開きっぱなしの扉の気分になったからさぁ。だめだ。
 気付いたらこうして彼とはおさらばして、ずっと考えてて、でも駄目。だめ……。しばらく経って、うーん、別つ。
 ずっと屈んで腰がいたいよ。大腿骨が一番太かった。
「じゃあ一つずつ、こう考えていきましょう?」
 あんだれぱっ、と鳴く妖精さん。とうと

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