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難関大に合格するために養うべき素養:「スピード」

こんにちは。Dear Hope 副塾長の伊藤です。

はじめにお知らせです。
先の記事でご紹介の通り、11月19日(日)に、塾長のYouTube開設3周年を記念して、弁理士で作家の「南原詠さん」をゲストに迎え、交流会+ランチ会を開催します!すでに以下の記事でご案内していますが、ここで改めて告知させていただきます。

本記事の末尾にあるフォームからお申込みいただけます。
11/1現在、定員まで「残り3名様」となりました。ご興味のある方は、ぜひお早めにお申し込みください!


さて、今回は、「スピード」が難関大に合格するための大切な素養のひとつである、というお話です。なお、難関大というのは、東大または東大と同水準の大学・学部を念頭に置いています。
なお、難関大を「難関資格」と読み替えても、同様のことが言えると思います。(私が弁理士試験の受験生だったころ、以下にお話しするようなことを実際に意識していました。)

一般選抜で難関大に合格するためには、学力を一定水準以上に高める必要があります。そのためには、「スピード」が大切です。

問題集をマスターするということ

私たちは、王道的な勉強の仕方として、まず教科書とその傍用問題集をマスターすることをお勧めしています。ここで、「マスターする」というのは、問題を読んですぐに答えや解答の道筋が思い浮かぶ状態に到達することを意図しています。

そのようになるためには、解けなかった、またはあやふやな問題を繰り返し復習するわけですが、「だいたい7周くらい問題集を繰り返すことになります」とお伝えしています。もちろん、解けるようになった問題は繰り返す必要はありませんので、4~5週目以降は、解くべき問題がどんどん少なくなっていきます。

問題集をマスターしきれない原因

ただ、長年指導を行っていますが、実際に問題集をマスターできるほど問題集を繰り返せる生徒さんは、ほとんどいません。その主な原因は、時間的な余裕が無いから、です。

例えば、理系志望の生徒さんが、数学の問題集に取り組むとします。
教科書の傍用問題集には、高校数学全範囲で、大体2,500問くらいの問題が掲載されています。ざっくり、問題集を1周するごとに、復習の必要な問題が半分になっていくとします。

1周目は2,500問、2周目は1,250問、3周目は625問、・・・

というように解き進めると、基本問題をひととおりマスターするためには、のべ5,000問くらい解く計算になります(もちろん、個人差があります)。

これを2年間(=約100週)かけて取り組む場合、1週間当たり50問、1日あたり7~8問(だいたい見開き2ページ)になります。

これは、あくまで数学の基本問題集をマスターするための目安で、これさえやれば難関大に合格できるわけではありません。
この他に、英語や理科の勉強も同様にありますし、学校の課題や部活もあるでしょう。また、模試を受けたり、部活の大会などで丸1日つぶれる日があれば、その日の分を別の日にリカバリーしなければなりません。応用的な問題に取り組む場合は、さらにその分の時間を捻出しなければなりません。

つまり、問題集を仕上げるのにも、スピードが必要だということです。そうでないと、問題集を2~3周したころには受験間近となり、基礎を固めきれずに過去問演習に入る・・・、ということになってしまいます。

「あと2割」を詰め切ろう

ちなみに、マスターするまでに7周繰り返すとして、それに要する時間の8割程度は3周目までに要する時間です。そしてこの時点で、基礎~標準レベルの問題集であれば、8割程度はマスターできているでしょう。

多くの人が、時間的にも内容的にも「あと2割」のところまで迫っているのに、そこを詰め切れないのはとても惜しいことです。この「2割の詰め」が合否を分けると言っても過言ではないと思います。

スピードが遅いと定着もしにくい

さらに言えば、スピードに欠けると、次の単元に取り組むころには、前の単元を忘れてしまいます。どんどん解き進めていって、忘れる前にすぐ復習する、というように、テンポよく勉強に取り組むことが大切です。

また、慣れてくると、早く正確に解けるようになります。処理が遅い人は問題慣れしていないことが多く、丁寧にやっているようで、実はミスも多い傾向にあります。

スピードアップのために効果的なこと

以下、個人の主観ですが、スピードアップのために効果的だと感じることをいくつかご紹介します。

一つは、字を書くスピードを速くすることです。
手を動かす速さと、頭の回転スピードには相関があるようです。

また、速聴も効果的だと思います。
暗記物などは、教科書を音読したものを録音しておき、それを倍速で聞くと、頭の回転が速くなるように感じます。

他には、100マス計算も有効だと思います。
100マス計算とは、縦10×横10の表(計100マス)の上と左にそれぞれ0~9の数字がひとつずつランダムな順で配置されていて、100個あるマスのそれぞれに、上にある数字と左にある数字の和を記入していく、という計算ドリルの一種です。
これを可能な限り速く埋めます。慣れてくると、30~40秒くらいでできるようになり、頭もすっきりする感じがあります。

試験本番でもスピードが大切

身につけたスピードは、過去問など実践的な問題をマスターする段階でも、とても役立ちます。また、実際の入試では、1問を30分前後で処理していかなければなりませんので、やはりスピードが必要です。

難関大を目指す皆さんは、ぜひスピードを意識して、日々の勉強に取り組んでみてください。応援しています!

それでは、今回はこのへんで。


冒頭でご案内しました11月9日の交流会のお申し込みは、以下のフォームから受け付けております。締め切りは、11月5日(日)です。
年内最後の機会ですので、ぜひ奮ってご参加くださいませ!


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