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あれ?…これ親に騙された?

Aは、お金に困りました。
親の介護施設に金が要る、抵当権をはずす、病気と高齢での現役引退、赤字だった会社を畳むのに大金が要る。助けてくれ。
Bにこう相談しました。

Bは自分しかいないのならと、快く50万、100万とお金を貸しました。金を貯めるために心療内科に通いながらも一生懸命働き、殆ど遊びませんでした。その合計はついに1,900万にのぼりました。そして、現金は無いから代わりにと200万相当の現物を受け取りました。

しかしAには、現金化できる資産が2,000万以上ありました。Bは貸す前にはそんなこと聞いていません。Aは借りた金ですべて清算した後で資産を現金化し、悠々自適の生活をします。Bに現金を返す話は一切しません。

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こうして文章化してみるとやはり、AがBを騙したようなものだと思います。そうなるよ…ね…?


これは実話で、父がA、私はB。この事実は知っていたのに、つい先日まで私は「自分の意思で支えてきた」と心底思い込んでいました。親孝行をしたのだと満足すらあった。


気付いてしまっても、「あぁ〜これは騙されてるんだ…」と思うだけで、怒りも悲しみも起きない。ただ受け入れるしか、ほかに何があるのかわからなかった。


ここら辺が「ザ・ケアテイカー」って感じですね。気付いて半月経った今でも表の私は、怒りも悲しみもなく。本当に、「棒に振った20代が勿体なかったな〜!」が一番。

私の感情とは裏腹にインナーチャイルド(IC)は大暴れでした。睡眠は乱れ、2日間は酷い下痢をし、パニック発作(現在は完治、別記事にします)の前兆でよくあった耳鳴り、めまいも酷かった。自分では怒りも悲しみも感じないのに、気を抜くと涙が流れた。


過去は過去としてずっとあったし、母が父にお金を貸しても返していない件では「それ詐欺じゃん、普通なら離婚して裁判だよ」と私が話した。(余談ですが母は母でネグレクト亜種)


しかし自分は認識できなかった。母に確認したが、母については「詐欺、騙された」と言っていたものの、私自身が「騙された」と発言した事は一度もなかった。


きっと表の私の悪い癖だ。幼少期からずっとある、心を、ICを守るための防衛本能。精神を崩壊させずにこの家で生き抜くには、感情を排除し、ICを封印して「表の自分」を歩むしかなかった。


最近は少しずつ「普通」とか「自然な感情」を理解しつつある。体に現れる心身症がそれなのだと理解してからは、理解が早い。39歳は人から見れば遅いかもしれないけど、自分としてはとても大きな進歩です。

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