Black Supermarket/Carrefour
カンヌライオンズ 2018 PR部門
仏・大手スーパーが店舗の一角で違法な食べ物を売る闇市を開催。
・ファクト
フランスの農作物の法律で厳しいため、97%の青果が廃棄されてしまう。
本来食べられる食べ物が売りに出せないため生産者が苦しんでおり、前々から法改正に向けての声が広がっている。
・内容
仏・大手スーパーカルフール(Carrefour)は店舗の一角を品質には問題がないのに違法になって本来売ってはいけない商品を闇市スペースとして販売するキャンペーンを行った。農家と5年契約をした。結果85,000 以上の署名が集まり法改正に至った。
・ターゲット
厳しい法律によって苦しむ農業生産者
・このキャンペーンで果たす役割、目的
完全に不条理な法律によって苦しんでいる農家の味方をすることでカルフールが農業生産者の味方であることをアピールする。
・ターゲットインサイト
全然食べられるものが売れないなんてひどすぎる!法律を変えるために動いているが生産者だけの声では厳しい。そこにスーパーが手を貸してくれるなんて天の恵みだ!!!
・このキャンペーンのイメージ
アウトロー、本当に悪い奴は誰だ?
・メモ
私の心がすさんでいるのかこのキャンペーンは恩を売っとくキャンペーンにしか見えない笑
市民の声が大きくなっているとはいえ、法改正になるのはかなり厳しい状況でスーパーが手を差し伸べた。しかも5年契約までしてもらった。この契約農家たちは今後どんなに不利になってもカルフールに味方するだろう。
このキャンペーンは「闇市」と銘打って表面上はカルフールが違法な食物を売ってる悪者だが、ちゃんと見てみるとそもそも法律が悪いじゃん!っていう悪者の逆転ヒーロー化のストーリーを使ってる。
スネイプが印象最悪だけどじつはいいやつだったと分かって読者の好感度が急激に上がる「スネイプ化」現象が巻き起こっている。
このキャンペーンは農家によって都合がよすぎるように見えるからカルフールの目的が果たして認知度とブランディングの確率だけだったのかちょっと疑問。裏で個人商店からのスーパーへの批判をもみ消す効果とかもあるのでは、と勘繰ったりしてしまう。最近財閥系韓ドラを見ているかもしれない。。。。
まあ裏の事実があるにしろないにしろ、PR的には成功しているからカンヌに選ばれているのですが、、
参考文献
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