マガジンのカバー画像

水彩スケッチ

17
少し前に描きためていた水彩スケッチを、簡単な説明とともに紹介しています。(全17回)
運営しているクリエイター

記事一覧

桜 ~水彩スケッチ~

少し前に描きためていた絵を「水彩スケッチ」と題して掲載してきましたが、今回の桜の絵で最後となります。 まずはこちらから。 咲いたばかりの一輪の桜(ソメイヨシノ)を、描いたものです。桜の花は描くのが難しそうだったので、とりあえず一輪だけを描いてみようと思っていました。 これで少し自信がついたので、次は複数の桜の花を描きたくなりました。そして描いてみたのがこちらです。 真ん中あたりの花からはじめて、描き足していきました。画像では伝わりづらいのでが、絵には薄くピンク色を塗っ

ハナミズキと菖蒲の花 ~水彩スケッチ~

「一青窈」さんの歌でも有名な、「ハナミズキ」をスケッチしたものです。 桜の花と同じように、高い木の枝先にたくさんの花が咲きます。開花は5月頃で白い花もあり、秋には葉が紅葉するそうです。 花に見えるピンクの部分ですが実は葉の一種で、中心に集まっている黄緑色のものが本当の花なのだとか。ちなみにアジサイもそうでしたが、知りませんでした。 次は道端に咲いていた、「菖蒲」をスケッチしたものです。 鮮やかな紫がとても目を引きました。色は他にも、ピンク・白・黄色などがあります。

岡山城とお屋敷のスケッチ ~水彩スケッチ~

こちらの絵は、少し遠くから眺めた「岡山城の風景」を描いたものです。 お城はカタチが複雑なので、下書きをしてから描きました。屋根の勾配や天守の重なりは、描くのが難しかったです。ちなみに岡山城はその外観が黒いことから、「烏城(うじょう)」とも呼ばれています。 次の絵は「旧野崎邸」という大きなお屋敷の、家のなかを描いたものです。 ふすまで区切られたお座敷が、ずーと奥まで続いているようすを描きました。昔は、こんな作りの家があったのですね。いったい、どんな風に使っていたのでしょう

小さな漁港の風景 ~水彩スケッチ~

最初のスケッチは、小さな漁港にとまっていた船を描いたものです。 鉛筆でしっかり下描きをして、後でペンを使って線を引きました。そのため線に迫力は感じられませんが、カタチは正確にとらえられたように思います。 次のスケッチは、同じ漁港で二人の男性が話しているのを描いたものです。 私がスケッチの参考にしている「永沢まこと」さんの本によると、人物を描く際は「後ろ向き」が描きやすいとのことでした。確かに描く要素が少なくなるので、描きやすいと思います。 また人物はなぜか頭が大きくな

瀬戸大橋の縦パノラマスケッチ ~水彩スケッチ~

瀬戸大橋は近くで見ると、とても迫力があります。今回の絵はスケッチブックを縦向きに使って、瀬戸大橋のアップをパノラマスケッチしたものです。 こちらは下書きを行わず、ペンだけで描きました。 橋の根元あたりから勢いよく縦の線を引いたのですが、ぐにゃっとした線になり、あきらめかけた(よくあります)のを覚えています。 なんとか気を取り直して上まで縦線を引き、道路や吊りの部分を描いていくと、意外とカタチになってきました。 そしてふもとの景色や遠景などを描き加えていくと、遠近感が出

「神奈川沖浪裏」の模写 ~水彩スケッチ~

前回につづき、模写したものを載せてみます。今回は、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」という絵です。模写がこちら。 北斎の絵としては、一番有名かもしれません。「富嶽三十六景」という、富士山が見える景色を描いた作品の1枚です。 鉤爪のような波頭の描写が特徴ですが、模写してみてそのひねり具合に驚きました。手首を極端にいえば1回転させるようにしないと、くい込むような形を表現できなかったからです。 模写をしていて、ふとジブリ映画「崖の上のポニョ」に出てくる波のアニメーションのことを思い出

「ひまわり」の模写 ~水彩スケッチ~

今回は水彩スケッチではないのですが、ゴッホの「ひまわり」を模写したものがあったのでそれを載せてみます。 こちらにフォトショップを使って、水彩画風に色をつけてみました。 マウスを使って着色するのは、なかなか大変でした。やはり色塗りは、絵の具を使った方が楽しいです。 以前、「色彩楽」をご紹介という記事を書きましたが、そのなかではゴッホのことを「黄色に魅せられた画家」として取り上げていました。 「ひまわり」の絵は何種類かあり、今回模写したものは背景が青でした。黄色の補色(反

ヒガンバナ ~水彩スケッチ~

野外スケッチを始めたばかりの頃に描いた、「ヒガンバナ」です。 花のカタチが複雑なため、どこがどうなっているのかを何度も確認して描いた覚えがあります。 開花時期は9月で、花が咲いたあとに緑の葉が現れるという、ちょっと不思議な花です(一緒に描いた葉は別のもの)。実際の花はこんな感じ。 彼岸は仏教用語と関係があり、「向こう側」や「悟りの境地」と関係があるのだとか。 花のスケッチはいろいろ行っていますが、カタチもさることながら、これほど真っ赤な花も珍しいと思います。

瀬戸内海の海と浜辺の景色 ~水彩スケッチ~

瀬戸内海の海と神社が見える高台から、スケッチしたものです。 海の色がとてもきれいだったので、メインの題材にしたようです。色が濃くなりすぎないよう、気をつけながら青を塗り重ねた覚えがあります。ですが、もうひとつその雰囲気を伝えられていないようにも感じます。 また季節は5月で、木々が恐いくらいの勢いで成長していました。手前に見えた木々の生い茂り方を表現するため、葉っぱをなるべくたくさん描こうとしたのを思い出します。 次は、瀬戸内海の浜辺の景色を描いたものです。 浜辺に打ち

瀬戸大橋(正面)とふもとの街並み ~水彩スケッチ~

瀬戸大橋を真正面から見られるスポットがあり、そこからの景色(12月の夕暮時)を描いたものです。 近くで見ると本当に大きく、圧倒されます。夕方でしたが「いいな」と思ったので、急いでスケッチブックを広げました。 瀬戸大橋だけは、鉛筆でしっかり下書きをしてから描いています。たまたま船が通ったので、それも書き加えてみました。車には長い影をつけて、夕暮れ時の感じも表現しています。 つづいては、瀬戸大橋のふもとの街並みを描いたものです。 このあたりは古い家々が残っていて、街並みに

カマキリ、鯉と鴨 ~水彩スケッチ

11月頃、東京の「砧公園」で描いた茶色いカマキリです。 本当はイチョウを描きたかったのですが、断念したのを思い出します。あの黄色い全体のカタチと雰囲気を、どうスケッチしたらいいのか分からなかったためです。 このまま帰るのも・・・と思って園内を歩いていたら、茶色いカマキリを見つけました。11月だったためか動かずじっとしていたので、これ幸いとスケッチしました。 次も11月頃にスケッチしたもの。東京の「洗足池公園」にいた鯉と鴨です。 餌がもらえると思ったのか、近づいてきたと

アジサイ ~水彩スケッチ~

白いアジサイの花のアップを、スケッチしたものです。 「庭木図鑑 植木ペディア」によると、白い花びらに見える部分は、実は「萼(ガク)」なのだそうです。萼は花びらの一番外側の部分で、花を支えたり保護する役割を持っているのだとか。 一般には緑色で葉の形をしていますが、アジサイのように花に見えるものもあるとのこと。本当の花は、中心にある微小な部分だそうです。まったく知りませんでした。 もう1点、神社に咲いていたアジサイを描いたものがこちら。 先ほどとは、少しタイプの違うアジサ

ピンクの椿 ~水彩スケッチ~

4月に咲いていた、ピンク色の椿を描いたものです。 よく見る赤い椿とは違って、とてもコンパクトな印象です。まるで和菓子で作ったかのような花びらの重なりが、目をひきました。 ただ影の部分を黒で塗ったのが、少し失敗だと思います。 影を表現したかったのに、少し傷んでいるような印象となってしまいました。 そこでフォトショップを使って、影の部分を少し濃いピンク色で塗り直してみたのがこちらです。 影に見えるかはわかりませんが、こちらの方が良いように思います。影の色選びは少し難しい

ユキヤナギ ~水彩スケッチ~

白い小さな花が、枝いっぱいに咲いていたのが綺麗だったので、スケッチしたものです。 調べてみると「ユキヤナギ」という花でした。枝葉の様子がシダレヤナギに似ていることから、名づけられたそうです。 描いたのは1本の枝だけですが、実際は雪が降り積もったように、白い花が密集して多数咲いていました。 開花時期は4月頃で、桜が咲く前後くらいに咲くため、一緒に見ることもできます。また見た目に似合わず丈夫で、育てやすい花だそうです。