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「スクラム実践者が知るべき97のこと」の読書会をやってみた

電通デジタル 開発部 エンジニアの おのきです。

今回は開発部内で「スクラム実践者が知るべき97のこと」の読書会をやってみたということで、実施背景からその進め方とやってみて得られたことを紹介したいと思います。

背景

私たち開発部では複数のチームでスクラムを導入し、日々開発を進めています。
その中で、

・他チームのスクラムでの取り組みを参考にする、スクラムの考え方や現状の課題感を改めて部として議論するという場がなかったこと
・スクラムをプロセスとして黙々とこなしている状況から、もっとより良い方法がないかをチーム関係なく議論したい
・最近リモートの影響なのか読書会やコミュニケーションの場を持てていないのでちょっと気軽にやってみよう

というところから今回の「スクラム実践者が知るべき97のこと」読書会の開催に至りました。

この書籍の選定理由としては、エッセイ形式で短く読みやすいということやカテゴライズされテーマが絞られているため章のどこからでも読み始めることができ、実践者の経験や知見・主張もわかりやすくまとまっていたからです。

読書会の進め方

今回技術書ではなかったこともあって、今まで通りの担当を決めて行う輪読形式ではない進め方でやってみました。

まず、各自が書籍を読み(全て読むという縛りもなく興味がある章や興味を持ったエッセイを読んで)、感想を出し合いましょうとしました。

次に、読書会前までに印象深かったエッセイのタイトルと感想を1つ〜3つまで読書会用のスプレッドシートへ記載しました。(読書会開催までの読書期間はおよそ1週間程度設けました)

スプしスクリーンショット

読書会当日は、時間を2時間確保してリモートで実施しました。
進め方は、

1. 感想を各自1つ目の感想を発表
2. 1つ目の感想を参加者全員が発表し、その感想で共通部分を探す
3. その共通部分に関して議論や意見・考えの出し合い
4. 全員の中で考えが共通認識や同調・共通言語化(のようなこと)ができたら次の感想やエッセイの内容についての議論を行う

という流れでスプレッドシートに記載された感想分の2ターンほど回してみる、という進め方で、議論したことなどの議事録のようなものは担当者を決めずSlackにどんどん書き込んでいくというものでした。

やってみた結果

今回の参加者は、業務都合で不参加が発生してしまったことなどもあり、開発部全体の50%の出席率でした。

読書会中の議論や書籍を読んだ感想の注目ワードとして、

・尊敬
・スプリントゴール
・クロスファンクショナル
・モブプロ

が参加者からあがり、そこを掘り下げ、スクラムに対しての考えや既知のワードでも各人で解釈が違っているという気づきなど、改めて議論できたのかなと思います。

他にも関連ワードとして、「スキルとは?」とか「レビュー」について、「フロー効率 vs リソース効率」 などなど、2時間盛りだくさんのコミュニケーションの場かつ読書会となりました。

上記注目ワードの内容については、ここで書くと長くなるので別の記事にできたらと思っていますので、乞うご期待ください!

ちなみに...個人的には、

・完成とは何か?
・スプリントレビューの目的はフィードバックの収集。以上
・スプリントゴール:スクラムで忘れがちだが重要な要素

が課題感などもあり、非常に刺さったところでした。

おわりに

今回「スクラム実践者が知るべき97のこと」の読書会で、個人的にスクラムについて考える機会や、部内・チーム内でのコミュニケーションの場が設けられたことに感謝しています。

また、今後も開発部ではスクラムについてだけでなく、より良い開発や読書会・勉強会の進め方も試行錯誤しつつ楽しく仕事を進めていけたらと思っています。

今回紹介した記事が読んだ方の参考になれば幸いです。

<参考図書>
Gunther Verheyen 編、吉羽 龍太郎、原田 騎郎、永瀬 美穂 訳『スクラム実践者が知るべき97のこと』オライリージャパン、2021

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