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マンガ『左ききのエレン』の名言から学ぶ一歩を踏み出す勇気

落ち込んだとき、テンションが下がったとき、気分が乗らないときに、少しでも気分を変えて、一歩を踏み出す勇気がほしいときはありませんか?

マンガを読んでいると、この言葉深いなぁ〜ってしんみりさせてくれたり、大切なことを思い出させてくれる気がします。

今回は、単行本は24巻で完結した作品である『左ききのエレン』(©原作:かっぴー・漫画:nifuni/集英社)より、僕の人生をより魅力的になるよう考えさせてくれた言葉を紹介させていただきます。

『左ききのエレン』は広告代理店を舞台に、『天才になれなかったすべての人へ――』をキャッチコピーとして、凡人ながらも何者かになりたい一人の少年と繊細すぎるが故に前に踏み出せない天才少女の出会いから始まる、広告業界とアート業界を舞台にした広告形態が多様化やアートそのものに挑む姿が描かれた2019年10月にドラマ化されたクリエイター群像劇作品です!

少しでもあなたが夢に向かって突き進むとき、壁が現れたとき、壁を乗り越えるときに、モチベーションを上げてくれたり、グサッと心に刺さったり、物事の見え方が変わるヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。

左ききのエレン 名言一覧

今は寝不足でボロボロで下っ端だけど、いつか何かになってやる。キラキラした何かにーーーー。

朝倉 光一

がんばってるよ。オレはがんばってるよ。こんなに寝ずに休まずがんばってるじゃないか!!!俺が考えて、俺がデザインして、俺がプレゼンしたんだぞ!?あれはオレの仕事だ。オレの仕事だ。オレのーーーー。

朝倉 光一

やってみなきゃわかんねぇだろ!!無理だって言われていちいち諦めてたら……、誰も何もできねぇだろ…!!オレは…何かになるんだ…。

朝倉 光一

見てろよ…。
オレは諦めない…。
オレはオレが諦めるまで諦めない!!

朝倉 光一

同情なんてしねぇぞ…。そんなの…、オレ達だって色々あるよ!!なのに…、クリエイティブは楽しそうでいいね…とか、好きなこと仕事にできてうらやましい…とか。いや…、確かにそうだけどさ……!!楽しいだけじゃねぇって!!どんな仕事も!!でも楽しいじゃん!?

朝倉 光一

色々あんのはわかってよ…。でもさ…、でも…、つくったもの以外見せちゃダメなんだ…!!“がんばったで賞”なんてないんだから。つくったもので…、それだけで評価してもらわないと…、ダメなんだ!!

朝倉 光一

オレ達はサラリーマンだけど…夢があるサラリーマンだろ…!?

朝倉 光一

…ホントは嫌いなんスよ。折衷なんて…、どっちつかずで中途半端で…。でもやりたい案とやらなきゃいけない案の昼間がないとダメだなって。オレ達はクリエイターだしサラリーマンだから…。

朝倉 光一

チームでいいもの…、なんてつくれますか?ぼくは外野の雑音はなるべく排除したい。現実に仲間と力を合わせて大成功…、なんて無いですよ。ジャンプのマンガじゃあるまいし。

朝倉 光一

1つの才能がなくたって、そこそこの才能をいくつかかけ算したらさ、けっこーイケてる人生過ごせるんじゃないかなって。

朝倉 光一

オレだって待ってんだよ!!いつか死んでもいいって思えるくらいの日を!!それが本当に来るのかどうか関係なく、とにかく待ってんだよ!!

朝倉 光一

ろくに実績もなく年だけ食ったヤツが…、先輩ヅラしてくんじゃねぇよ…。ザコ共黙らせるために結果出してんだよ。

朝倉 光一

結局どこまで行っても相対評価だ。
オレは永遠に絶対的な存在にはなれない。
オレは天才にはなれなかった。

朝倉 光一

ありえねぇだろ!!こんなド新人一人に任せるとか…!!あの人達も…、お願いします…、じゃねぇよ…!!この格好見りゃわかんだろ……!?リクルートスーツまだ着てんだぞ…。怖い…!!決断を迫られるのが…!!オレのせいじゃ無いだろ…!?オレのせいじゃ無い…!!

朝倉 光一

こいつやっぱり何も分かってないとみんなに思われる…。オレが無能だってバレる…!!……やめろもう…!!オレの事ばかり考えるな…!!オレはクリエイターになったんだ…!!クリエイターになるんだ…!!

朝倉 光一

オレ…、すぐ戦力になりたいなんて…、…勘違いしてました。だって…、新人がやる仕事は全部誰かが築き上げた大事な仕事で…、それを少しずつ分けてもらうしかなくて…。久米田さん、沢村さん、オレに仕事を分けてください。オレはまた何者でも無いけど、オレはこの場所で頑張ります。

朝倉 光一

業務の空き時間はすべて広告賞に充てます。カンヌにはほど遠いし…、まだ自分の武器は見つかってません…。だけど…!!ガッツならあります。

朝倉 光一

やり方にプライドなんて無いよ。オレは成長できるならどんなやり方だって試してみたい…。やってみなきゃわかんねぇだろ。

朝倉 光一

下手くそって言われた事無いだろ。オレは言われっぱなしだ。でもさ…、それでいちいち諦めてたら何もできねぇだろ。

朝倉 光一

オレだった恥ずかしいよ。でも逃げる方が恥ずかしくねぇ…?まずは認めろよ…。そっからだろ…!!恥ずかしいし悔しいけどさ…!!オレ達が出来ないってまずは認めろよ!!

朝倉 光一

このまま後ろにくっついてれば神谷さんみたいなれる?それで勝ったってオレは…、オレの仕事だって言えんのか…?もっとだ…。もっとこの仕事に食い込みたい。もっと触りたい。オレの仕事だって思える手応えが欲しい。

朝倉 光一

よかった…、本当によかったと思うんだ。そもそもオレ達は裏方でーーー、世の中のほとんどの制作物は誰の仕事かなんて知られない。広告なんて特にそうだ、世に出ればいいーーー。誰がつくったなんて誰も知らなくても。

朝倉 光一

働いてると後悔ばかりが思い出になるよ。オレにも考えがあるんだって言いたかった。子供扱いするなって言いたかった。尊敬しているほど怖いけどーーー、対等になるために言わなきゃダメなんだ。

朝倉 光一

結局ひとりの天才が本気になりゃ全て上手くいくなら…、オレ達の仕事は何なんだよ…!

朝倉 光一

なめんなよ…!オレ達を…!!オレ達は自分の仕事がしたいだけだ…!あんただって仕事として…、受けたんだろ……!?だったら責任ある果たせよ…!!

朝倉 光一

完璧だから……!!完璧だからダメなんです……!!完璧なものは憧れるけど…!!!心を動かすけど…!!!共感して自分の言葉にはならないんです!!!

朝倉 光一

オレ達は無力じゃない。
微力だけど無力じゃない。

朝倉 光一

結局人は自分のできる事しかできません…。できない事はどう足掻いてもできない…。でも…、だからって……、できる事さえやらないのは違うと思って……。だから…、できる事をしよう……、と。

朝倉 光一

「ガラクタを数えて安心しようとして」それが天才との埋められない差だと思っていた。でももし、そのガラクタに意味があるんだとしたらーーーー。それを積み上げて届く事はあるんだろうか、天才にーーーー。

朝倉 光一

漫画の主人公ならここで覚醒して勝っちゃうんでしょうけど…、オレはそうじゃないから…。でも…、主人公の役目は戦うことよりもーーーーーーー、仲間を増やす事だと思ったんです。

朝倉 光一

この道に命懸けてるなんてさーーー。いくら本気でも報われなければ、自分も周りも不幸になるんだ。私にもそんな覚悟はない…。でも私より上手いヤツに出会うまでどうしても…、諦めれない。

山岸 エレン

現代のアーティスト何人言える?デザイナーでもいい。……何人言える?好きなんだろ?10人は言えるか?そんくらいだろ…。せいぜいそれくらいだ、残る人間ってのは…。

山岸 エレン

夢見てるやつが10万人いたとして、残るやつは10人がいい所だ。“万が一”。これが現実なんだよ…。向いてない人間が人生賭けたって不幸になるだけだ。自分も…、周りも…。

山岸 エレン

代案なんて無い。もしあんた達がその絵を気に入らないのならーーー、絵の方があんた達を選ばなかったんでしょ。

山岸 エレン

大人はみんな若者に大きな夢を期待するーー。まるで呪いの様に。夢にも消費期限をつけてよ。じゃないとずっと怖いんだ…。いつかまた夢を見てしまうのが怖くてたまらない。

山岸 エレン

線でしか描けないクセはマンガの絵からきてるものだ。デッサンは線ではなく面で描くもの…。だから上達しねぇんだ。絵が好きだったせいでデッサンが上達しない…。皮肉な話だな…。でもな…、お前が目指す世界はそんなにもーー、理不尽なんだよ。

山岸 エレン

私は努力を信じない…!!!努力は夢を延命するだけなんだよ…。だったら最初から…、最初からやらない方がいいんだ…!!!

山岸 エレン

凡才のお前が平凡な人生にどう抗って生きるか見せてみろーー。その度にーーーー、私がぶっつぶしてやる。何度でも。

山岸 エレン

色々な人に甘やかされて…、迷惑かけて…。そんな人達に私は何も返せないのに…。絵しか描けない…。何もできない…!!私は普通じゃない事か……、恥ずかしいんです…!!

山岸 エレン

私とお前は似ている…。でもまるで違う。その違いを知りたい。ずっと避けていたけど…、お前を通じてならちゃんと描ける気がしたんだ。

山岸 エレン

手を伸ばせば手に入る…、安い幸福に…、逃げたんだ…!!!安い決意…!!安い絶望…!!社会見学のつもりならさ…、戦友…、気取って…、来るんじゃねぇよ…!!半端野郎ども…!!!

山岸 エレン

命を懸けるまでもなく何かを目指すまでもなく、私はーーー、ここでしか生きられないのに。私は描くーー、お前に言われなくたって。この先がーーーー、この先が地獄でも。

山岸 エレン

お前の美しさは孤独だ…。誰からも理解されない孤独、誰ども違う孤独。でも…、私は…、私だけはわかるから。お前と同じ才能しか無いクズだがら…。

山岸 エレン

自分が優位に立とうとかそういう類の嘘じゃない。
それは自分自身を騙すための嘘だ!!
自分につく嘘は、お前の“呪い”になるぞ!?

山岸 エレン

ああもう、みんなが私と同じならどんなに楽か……みんなが私と違うからツラいんだ。こんなに違うなら言葉なんて…、表現なんて…、伝わるワケない。

山岸 エレン

普通と比べて足りないものが満たされることを幸せって呼ぶんなら、幸せなんていらない。

山岸 エレン

別々の道に進んでも、二度と会うことがなくても、私は最後まで一緒に居てやる。時間も場所も領域も越えてーーー、何かに人生を捧げた人間達はつながっているんだ。

山岸 エレン

私は絵しか描けないから仕方なく絵を描いてる。私にとって描くことは言葉だから…、誰かと会話するための…。会話…ってか、まぁ…、ほとんど喧嘩だ…。そう…、喧嘩だ……。お前も描けよ…って。

山岸 エレン

“天才”と呼ばれた人々の作品であっても…、結局多くの人には届かない。ただ立派な場所に飾られているから有難がって眺めているだけ…。バンクシーは…、“才能”の存在を否定しようとしている。

山岸 エレン

昔の私はーー、努力なんて信じてなかった。才能がなきゃ意味ないと思ってたーーー。でも……、そうじゃないかも知れないって…、そうじゃないかもって思える出会いを待ってたーーーー。お前もそうだろ?

山岸 エレン

いざ目の前にすると上手く言えないのにさ…、それでも私はそいつらを思い出すよ。10年会わなくても二度と会えなくてもーーーー。名前は呪いじゃないよ、名前は願いなんだってさ。自分らしくとかありのままでとか都合のいい言葉に甘えるなよ。ありのままの私達は弱いよ。

山岸 エレン

私にとって描く事は言葉だから何万人に見せるためのものじゃない。いつも誰か一人のために描いてきたーーーー、手紙だから。私はただ待ってるんです。手紙の返事を。

山岸 エレン

どうして比べるんだろう…。
比べなければ、憧れなければ、続けられるのに。

山岸 エレン

何かに人生を捧げた人間はさ、時間も場所も越えて繋がってるんた。描き続けるかぎり一緒に居られる。

山岸 エレン

この先に…、この苦しみの先に…、光があると思ってた。でもそうじゃないみたい。この苦しみが…、そのものが表現。誰のものでもないこの苦しさは私のものだ。私だけのものだ。

山岸 エレン

簡単にできるって言うなよ!!!でも…、簡単にできないって言うな!!!まだ少し、ほんの少しでも何かできる事があんならやれよ!!!全部出し尽くして諦めろ!!!信じろ!!!あの頃の様に!!信じろ!!!信じるって言うのは……!!!いつか夢が叶う事じゃない!!!いつか脚光を浴びる事じゃない!!!いつか思い出して誇れる事を信じろ!!!たとえお前が何かになれなくても、何でも無いお前を誇れよ!!!

山岸 エレン

珍しくからチヤホヤされる。それが市場価値だ。自分の希少性が保たれる市場に常に身を置く。そうする事で私の価値は下がらない。そのためには自分の武器が1つではダメだ。いくつもカードがある事で変化に対応できる様になる。

加藤 さゆり

ドラマチックに生きられるほど、主人公じゃないんだって。私達は…。

加藤 さゆり

そうか…、やりたい事が見つからなければ幸せになれない?そんな事ないんだ。自分で幸せにならなくたっていいんだ。私を幸せにしてくれる人を造ればいいんだ。

加藤 さゆり

世の中そんなに平等でしょうか?声が大きい大柄な天才よりも、謙虚で勤勉な凡才に光を。私はそんなーーー、天才になれなかった全ての人をーーー、救済したい。

加藤 さゆり

これより先ーーー、発信力のないクリエイターは淘汰されるでしょう。

加藤 さゆり

大義なんて最初から無いの。私…、できる事はわかるのに、やりたい事が無いんだもん…。空気読んで、空気読んで、空気読んで生きてきたら…。空気みたいになっちゃった…。

加藤 さゆり

正義のグラフィティアーティスト?そんなものは存在しないわ。グラフィティは犯罪よ。どこまで行っても法律が変わらない限りーーー、それを知名度の高さや芸術的価値で許すかどうかって曖昧な世論があるだけ。だからこそ大義がいる。ルールを破ってでもやる意義が無ければ、私達のやってる事は破壊行為でしか無い。

加藤 さゆり

他人はあなたを幸せになんて出来ない。
どんな道を選ぶかはあなたが決めるの。

加藤 さゆり

宣伝部長…。クライアントのお偉いさんはよくても…、オレ達がプレゼンする担当者が気に入らなけりゃ、そもそも案が上に上がる前に負けますよ。

神谷 雄介

お前に提案する案をしぼってほしい。担当営業として。もちろん今見せた案は全てオレが選んだものだ。どれを出してもオレ達は恥ずかしくないと思ってる。この場にいる人間でお前が一番クライアントを理解しているはずだ。

神谷 雄介

意見しちゃいけない人間が会議にいるかよ。
クライアントを一番知ってるお前に選んでほしい。

神谷 雄介

決める所で決められない。諦める所で諦められない。アートディレクターの名刺を持たせたってお前はーーー、抜けてねぇんだ…。下っ端根性が…!!

神谷 雄介

この業界ってな、下っ端と中堅の間がないんだよ…。教習所を出たと思ったら、いきなり高速道路に放り込まれる。それはある日突然来る。お前はその準備ができていなかったんだ。

神谷 雄介

スターって言っても色々だろ。夜空の星だって月なんかは自分で光ってないだろ。太陽に照らされて光って見えるんだ。

神谷 雄介

脚光を浴びたいか、有名になりたいか?照らされてる星をうらやむな…。照らされる事を待つな…。スターを照らす側の人生だってあるんだ。

神谷 雄介

そんな“万全”一生こねぇぞ。体調最悪でも、2日寝てなくても、友達に裏切られても、女にフラれても、その中で歯くいしばってひねり出した仕事がお前の実力の全てだ。

神谷 雄介

オレ達がやってんのは学生の自由研究じゃねぇからな。
クソみたいな日にいいもんつくるのがプロだ。

神谷 雄介

しつこくても、うざったくても伝えようとしてきた。本当は即効で全部届いて欲しいけどよ…。言葉ってもんはそんな速度で伝わんねぇのかも知れねぇな…。

神谷 雄介

色々やってるねー。せっせと作品作ってた頃の君はきっと色々できるって得意になっていた。でも…、その反応じゃ…、今はそうは思えないんだろ…?

神谷 雄介

オレが思うに“作品集”は“エントリーシート”だ。一般大でも多いのよ。サークルだ、バイトリーダーだ、世界一周だ、あれこれ手を出して、結局何がしたいか分からない。

神谷 雄介

もうOB訪問に来た学生じゃねぇ…、同じプロ同士だ。だから言わせてもらう。お前はデザインが上手くなったんじゃない。仕事に慣れただけだ。

神谷 雄介

「箇条書き系」のエントリーシートは記憶に残らん。半端な実績で武装するより、オレにはコレだって剣が一本ありゃ十分。だから作品も無意味に多くなくていい。

神谷 雄介

モノづくりって自己分析だからさ、何かをつくるって事は裸の自分と向き合う事だ。モノづくり以上の自己分析は無いよ。

神谷 雄介

ハッキリ言うが、君の作品はどれもクオリティーは高くない。だが…こんなブレブレで色々失敗してるのはオモシレー。失敗の数は挑戦の数だからさ、自分がダサいって知ってるヤツは伸びる。

神谷 雄介

夢破れて行き着いたのがたまたま広告だったってヤツを山ほど知ってる。でも…、だから面白いんだ、広告は。ここでは天才になれなかったヤツらがヒーローになれる。

神谷 雄介

オレ達がガチのアーティストと比べて劣っている訳でもねぇ。アートディレクターの仕事はアートを監修する事でアートそのものとは違う。アーティストと対等の仕事なんだ。

神谷 雄介

ふざけるな。
負けの理由を部下に押し付けて何が上司だ。
オレは今のチームで…、やりたい…!!

神谷 雄介

他人様から見りゃオレ達は可哀想なガキだったかも知れない。だがオレは一度も自分が可哀想だなんて思った事はねぇ。他人がどう思うかなんて関係ねぇよ。

神谷 雄介

キモチいい挙動、わかりやすい導線。何もかもオレ達はろくに触ってきていない領域だ…、“良いもの”が根っこから変わるーーー。これは革命だ。革命って事は何かが滅ぶってことだ。

神谷 雄介

近い将来ーー、ジャンル不問の総合格闘技が始まるんだよ。そしてその時オレ達は急に新しいルールを受け入れられない。何でかわかるか?オレ達には誇りがあるからだ。オレ達が磨き先人達が開拓してきたこのデザインという領域に誇りがある。新しい時代のクリエイターにじゃねぇ…、オレ達はオレ達のプライドに殺されるーー。

神谷 雄介

同じ会社にいても敵みてぇなヤツはいるし…、競合会社にいても味方みてぇなヤツはいる……!!敵ができんのも味方が増えんのもてめぇざ本気で仕事してるからだろ!!!?目の前の仕事に本気になれねぇヤツならーーー、オレは組まねぇぞ!!

神谷 雄介

確かに有機的なデザインは伸び代がある。だがお前じゃ手に負えず中途半端になるぞ。120点目指さねぇと100点取れない…、みたいな理屈はオレ達の仕事には通用しない。デザインってのは90点を狙ってきっちり90点を取る競技だ。ラッキーパンチなんてもんはねぇ。

神谷 雄介

あんたに憧れて仕事してきたヤツらはどうすんだ…。家族を失った事とこれまでやってきた仕事の価値は別だろ…!!あんたも照らされる側の人間だったんなら、最後まで仕事は楽しいって嘘つけよ!!!

神谷 雄介

広告とかデザインとかキラついた世界を作るオレ達自身は…、みんな腐ったり疲れたり見せられたもんじゃねぇ。でもあいつはーーーー、自分がダサいって知ってた。つくづくオレ達は幸せになるのが下手くそだよな…。そのくせ広告は描く。オレ達がみた夢をーーー。

神谷 雄介

甘い夢よりも痺れる現実のためにーーーー、大人になる事よりもクリエイターになる事を選んだんだ。

神谷 雄介

あいつは今オレに認められたいとか、会社のためにとかこれっぽっちも考えてねぇ。ただ自分のために変わろうとしてる。そんなヤツを前に…、モノ作りを教える時にーーーー、オレは優しくなんてなれねぇ。

神谷 雄介

若い時ほど「今だ」って時があるんだよ。ガマンしてガマンして、ガマンしまくった先に現れる蜘蛛の糸。それに喰らいつけねぇならさ、何でこんな地獄に来たんだよ。そうだろ?

神谷 雄介

期待ってもんは“負荷”なんや。
負荷が表現者の強度を高めるんや。

柳 一

ようそんな顔でなるな、手ブラで。
肩書きも、経歴も、コネも…、何も持たんと手ブラやないか。

柳 一

クライアントが見るもんにラフも本番もあるか!!!お前は技術はある。足りんのは美意識や。ぼくの言う通りに直して、ぼくの作品を完成させろ。

柳 一

どの仕事がチャンスかわからへん。
1つ残らずたいらげるよ、ぼくは…。

柳 一

席が空いてたからーーーー、座っただけや。
ぼくだったら絶対にどかんけどなぁ…。
甘いわ、親が死んだくらいで。

柳 一

ぼく人間ちゃうわ。
デザイナーや。

柳 一

人間性も社会性もモラルも常識も、表現者にとって邪魔なだけ。全てを捨てたその先にしか辿り着けん高みがある事をーーーー、“本物”に出会ってしまった人間は知っている。

柳 一

自分の案件?ちゃうわ、会社の案件や。提案がウケたんもあの有名なイラストレーターを起用する案やったから。イラストレーターは替が利かん。せやから自分を外す。それだけや。

柳 一

高次元の発想法やら、作家性ある言葉選びやら、常軌を逸する審美感やら、つまり何かしらのーーーーーー、才能がなかったんや。これはええ事やぞ。自分はぼくの期待通りに育った完成品ーーーーー。この先はあらへん。

柳 一

全く同じ感覚の人間なんておるか。
だから表現があるんや。
人と違うことで威張るヤツもへつらうヤツも嫌いや。
人間はどう生まれたかやない、どう死ぬかや。

柳 一

アホどもは知りたがる…。成功した理由を…!!「自分が持っていないものを持っているから仕方が無い」…と、それらしい理由を見つければ諦めもつく…。

柳 一

適性もある、経験もある、実力もある。軽いキャラは気に食わんがそれは立場が変えるやろーーー。……が、人材流出にビビってーーー、“首輪”つけるって魂胆はカスや。転職、独立、有能は辞める、それが競走社会の原理や。若者を辞めさせとうないならもっとすべき事があるやろーーーー。

柳 一

老人が描く未来が一番古いーーー。定年までのうのう暮らしたいなら、矢面から引っ込むんやな。

柳 一

この業界は忙しいなァ。必要以上に忙しいわ…。何でやと思う…?無能が一定数紛れ込んどるせいや。選択をミスるヤツはただのあほう…。選択ができんヤツは手に負えんわ……。

柳 一

なめるな!!!
クライアントをごまかせると思ったか!?
制作会社がイヤがると思ったか!?
クライアントをなめるな!!
クリエイターをなめるな!!
この仕事をなめるな!!!

柳 一

ロゴデザインなんてもんはほんの数文字…、形だけなら10秒で終わる作業や。だがこの世界には有象無象のロゴデザインが溢れ返っとる。数千万のロゴデザインとの差別化ーーーー。なぜこの形なのか?なぜこの色なのか?0.01ミリに思想を込める作業…、蜜月や。もう日が沈む…、楽しい時間はあっという間や……。

柳 一

僕のデザインはフォアグラや…。作り方はエグくても最高に美味い。過程に美しさを求める連中はズレとるわ。勝つためなら僕は逃げるで。惨めに尻尾巻いて逃げたるわ。その代わり…、死んでも成し遂げる。

柳 一

つくって、こわして、それを高回転させて正解に近づける。それが私のやり方っス。

三橋 由利奈

給料も上がらないし、同窓会でも自慢にならないし、両親に言ったってピンとこない。…それでも、賞は必要なんスよ。先輩を倒すために。私はそうする。

三橋 由利奈

え?
フツーここから読みません?
著者の略歴と出版年…。
情報の説得力と鮮度わからなきゃ読む気しなくて。

三橋 由利奈

アイデアは理論っス。インスピレーションじゃない!!ぶっ…、なんスか「ぶっ飛んだ」って、怖いんですけどーーーっ。“Think out of the box”(箱の外を考えろ)…っスか?だったらまずその“箱”を固めなきゃ箱から出れないじゃないスか!!

三橋 由利奈

やっぱり私は…、一人で考えたアイデアが一番優れてると思います。いちいち集まってなんとなく仕事した気になるとか、マジ不毛なんで。

三橋 由利奈

広告代理店の主役はクリエイターだとか勘違いしてるタイプだろ?違ぇから。代理店は営業の会社なんだよ。

流川 俊

本当…、クリエイターってやつらは勝手だぜ…。朝も遅く来るわ服装もテキトーだわ…、クリエイティブって言えば何でも許されると思ってる。本物のアーティストでもねえくせによ。

流川 俊

オレはこの2年…、クライアントの方ばかり向いていたのかもしれない…。営業の仕事はそれでは半分だ…。社内の…、チームの事まで見れてこその営業…。

流川 俊

宮園さん、水に流しましょう。その代わりーーー、いつか社長になった時…、仕事を下さい。構いませんよ。目先の借り貸しより、永い約束をした方が仕事は楽しいですよ。

流川 俊

営業は売るのが仕事なの。わかってる。私だって効果がある方がいいに決まってる。でもね仕事がもらえなければそれこそ自己満足よ。私達はずっと負け続けてる。バカらしいやり方でも負けるよりずっといい。

朱音 優子

自分の仕事で怒ったり泣いたりしないのが本当に大人ですか!?

朱音 優子

元々持ってるカード、新しく手に入れるカード、捨てなきゃいけねえカード。その組み合わせ勝負する人生ゲーム…。ズルいカードなんてあるか。

沢村 孝

オレみてえなおっさんはいつもヒマそうにしてるなーって思うっしょ?おっさんつーもんはさ…、若者がドタバタしてる時のタメにヒマしてんのよ。

沢村 孝

オレはこの時代がいつか…、“時代劇”になりゃいいと思ってんだ。現代に侍がいたらやべーやつだろ?刀振り回すわ切腹するわで今の価値観と全然違ぇ。でもその生き様から何か学んだりできるわな。昔むかし日本にーー、仕事に命かけた馬鹿どもがいたーー。って事が時代劇になりゃいいってな……。

沢村 孝

「24時間働けますか」って名作コピーがあったけどよぉ、ありゃあの時代だから響いたんだ。そりゃ代理店は今でも忙しいぜ…。定時で帰れねぇ日もある。でもな…、定時をめざせ。

沢村 孝

俺の持論だがよ…。人はみーんな配られたカードで戦わないといけねぇんだ。「才能」だって「コネ」だって配られたカードだ。こうちゃんの「若さ」も立派なカードだ。でもそのカードは使うな。「若さ」は最後の切り札だ。勘定に入れるな。いずれ失われるカードを当てにするな。

沢村 孝

社会に出たら…、クリエイターの名刺もらったら…、一発で何か変わると思ったか?

沢村 孝

会社はお前を育てちゃくれない。上司も万能の神様じゃねぇし、特にオレはな。こんくらい頑張ったんだから、こんくらい成長するだろう、こんくらい評価されるだろう。そういう腹積もりはいつも期待より少し足りないもんだ…。

沢村 孝

忙しくてもメシは食え。
何でもいいから胃袋に入れとけ。
腹が減ってるとさぁ、悲しくなるじゃん。

沢村 孝

……よかったな。できねぇ事を認める事はできる様になるより難しいんだ。だから…、よかったな。

沢村 孝

デキるクリエイターってのは大抵…、この4つのどれかだ。自分を冷静に分析して成長する“リアリスト”。企業じゃ重宝される。自分が成功者だと信じて疑わねぇ“ナルシスト”。タレント性ってヤツかな。自分の判断に周囲を従わせる“サディスト”。カリスマがあるとも言う。最後の一つはお前にはちと関係なさそうだかーーーーー、もうそうとしか生きられねぇ選択肢がないタイプーーーーー、アーティストだ。

沢村 孝

ゲームとか漫画みてぇにレベルアップがわかりやすけりゃ楽なんだよ。現実じゃ成長曲線が右肩上がりとは限らねぇ…。一度「出来る」と思えたことでも…、環境が変わった途端「出来ない」と思う様になったりな…。

沢村 孝

最初にその“リセット”の感覚を味わう若者はぞっとするだろうよ。これまでの努力が全て無駄だったんじゃないか?そう思っちまった時に…、人の歩みは止まるんだ。

沢村 孝

どうして“家族の幸せ”を考える時に自分を含めない?
家族の中にはお前もいるだろ……?

沢村 孝

まっとうに生きて、まっとうに働くだけでーーーー、戦いだよ。

沢村 孝

君の理想の上司もやりがいのある仕事も…、成長できる環境も…、全部会社が用意してくれればいいにね…。でも大丈夫よ。理不尽にもじき折り合いつくから。

久米田 幸

その本曰くーー、“才能とは集中力の質である”。クリエイターでも、アスリートでも、料理人でも、勉強や練習って努力が不可欠だ。その努力をするにも“集中力”は要る。

寺田 慎之助

だから“集中力の質”、タイプが存在する。
集中の「深さ」「長さ」「早さ」。
その3つのかけ算が“集中力の質”だそうだ。
「深さ」は集中力の強度だな。
「長さ」は集中力の継続時間…。
「早さ」は集中に入るまでの瞬発力。

寺田 慎之助

神谷は今の目黒に失望し会社を辞めた…。だがオレたちだって今が理想だなんて思っちゃいねぇ、…だろ?組織は上に行かなきゃ変えられねぇぞ。

五十嵐 司

人と違う才能があるのに人と違う事に悩んでた…って事?
フツーの人から見たらふざけんなって悩みじゃん…。
ウケる!

岸 あかり

私もあなたも圧倒的自己中♡表現のために周りの人間を軽んじても許されると思ってるーーー。悩んでるフリしたってムダ♡私にはわかる。だって私とあなたは同じタイプのクズだから。

岸 あかり

すご〜、何でも出来るんだ〜♡私なんて“服を着て歩く”しかできないもん。超すご〜。でもね、私は“服を着て歩く”しかできないから、その世界一になるの。

岸 あかり

色々できるっぽいけど、将来何になるの?
あーあ、色々できちゃう人ってかわいそう。

岸 あかり

あれもできる、これもできるってさーー。使えない“できるコト”かき集めて…、何も捨てられずガラクタ数えて安心しようとして…、そんなに自信ないんだ。自分に。

岸 あかり

同じ話だよ?せっかくの巡り合わせを全力で利用すべきだった。足りてない自覚あるなら後で取り返せば済んだのに。マリは神様に失礼だよ。

岸 あかり

私達姉妹を七光り…って?実際ママの事で得する事もあるし、嫌われる事もある。どっちにしても私はその評価を越えてゆくだけ。私にはその自信がある。

岸 あかり

“足りなさ”を知らないんだよ。命を削っても、魂を捧げても、友達を傷つけても、家族を泣かせても。それでも届かないその先がある事を知らないーーー。ただの子どもね。

岸 あかり

ゆるやかに減速してゆく人生に耐えられない。
私は人生のピークで消えたいの。

岸 あかり

“人形”なら別に私じゃなくてもよくない?
私“人形”より“完璧”になりたいんだ。
要らないものがひとつも無くて、要るものは全部ある状態。

岸 あかり

才能の用途は限られれば限られる程鋭く磨かれる。
私は服を着て歩く事しか出来ない。
私には私で在る事以外、求めないで。

岸 あかり

人より恵まれてる事でいちいちなんも思うな。
遠慮も感謝もいらない。
自分は恵まれてトーゼンの人間だと思いなさい。
欲しいものがあったら横取りしてもいい、ズルしてもいい。
嫌われてナンボ、敵つくってナンボ。
自分が悪くても悪びれずに全世界を見下して生きるの。

岸 あかり

私達が見てる星の光は何百年も前の光なんだって。光は時間をかけて届くんだなって。今すぐ照らす事ができなくても、いつかきっと届く。

岸 あかり

“天才”…?その言葉は……、私に相応しくない…。
天才などという言葉はーー、私を過小評価している…!!

岸 あやの

芸大も美大も技巧を学ぶ場所では無い。
美術大学とは感性を育み、戦友と出会う場所なのだから。

岸 あやの

私の成功は技巧というステータスを誰よりも早く完璧に身につけた努力の賜物ーーー。そんな私に“天才”などどいう異名は失礼だ。もしも私に何か異名を冠したければ…、“完全技巧”。“カウンター・ストップ”…とでも呼ぶがいい。

岸 あやの

私はただ悔しがる男が嫌いだ。
反省だけなら猿でもできる。
挫折に酔うな。
学びのない挫折にドラマはない。

岸 あやの

世界最高の広告会社と称される「クリスピン・ポーター+ボガスキー」の社訓にこんな言葉がある。“the best idea is boss”。最も優れたアイデアに従えーーー。

岸 あやの

クリエイターとして生きるなら、つくったもので勝負しろ。
この世界にがんばったで賞なんて無いんだからな。

岸 あやの

普通の人間は10代でこう気付く。自分は神様に選ばれた人間では無い…と。そうして多くの人間は自分の想像の範囲内で道を選択する…。もしそうならない人間があるとすれば二通りだ…。一つは簡単。実際に神様に選ばれたと言わざるを得ないほどの才能…。エレンや私の妹、あかりのような“突き抜けた天才”だ。

岸 あやの

私は違う…。私は天才のフリをして生きてきた。でも光一と出会ってそれもバカらしく思えてね…。朝倉光一という男は“突き抜けた天才”と真逆の“立ち上がった凡人”だ。

岸 あやの

強者は他人のモノを奪ってもまかり通るモノなのよーーー!!

岸 アンナ

私の“判断力”を狂わせるためのーー、擬態!!!これまで己を実態より大きく見せようと努力する輩は大勢いたが…、小さく見せようと努力する者はいなかった…!!!

岸 アンナ

いいプレゼンとは?ロジカルな構成?気の利いた語彙?それとも目が覚めるようなアイデアかしら?違う、プレゼンはテンポ。緩やかに惹きつけ、畳みかけ、昂らせるテンポーーー。プレゼンは声。よく通り、深く響く、天性の声質ーーーー。つまる所プレゼンとは歌ーーー。

岸 アンナ

生まれ持った容姿や骨格は確かにアドバンテージにはなるが、それだけで出来る程モデルは簡単では無いーー。メンタルとフィジカルをストイックに高め続ける。その点でモデルはアスリートに近い…。モデルとは汗の涙を養分に開花する花。だからこの世のどの職業よりも気高く美しいーーー。

岸 アンナ

人の何倍も努力しているのに当たり前だと思ってる。むしろ自分達は努力してない、成長したのはひとえに才能だと思ってる。たまーに居るのよね…、努力の基準が飛んでる連中。

岸 アンナ

その先にあるはずの無数の可能性。他人の人生を覗き見た時に感じる、自分にもあっまたかも知れないもしもの物語。そんなものよりももっと甘美な一本道がある。命が尽きるその時に、激しく燃えた人生だったと思いたいーーー。

岸 アンナ

しばらく体調を崩し…、職場に復帰した時には…、もう私の仕事はありませんでした。自分にしかできないと信じていた仕事は、私でなくてもできる仕事だったんです。

マチルダ・グレイマン

私はアーティストでは無かった。デザインとは誰かの代弁者になる事です。それならばーーーー、心から尊敬できる人の代弁者として生きていこうと…。

マチルダ・グレイマン

アクが強いスーパークリエイターは、冷静な常識人が隣にいる事で生かされる。

マチルダ・グレイマン

人生の可能性は一つだけじゃないと思うの…。
何かを失っても必ず新しい道がある。

マチルダ・グレイマン

いいモノつくるのに好きか嫌いか関係なくない?て言うか仲良くなれるよきっと!!夜中まで一緒に作って…、朝まで一緒に飲んで…、それでも仲良くなれなかったらーーーー、その時はもうしょうがない!!だからさ…!この一行でーーー、動画を撮ろう!!

ルーシー・ピグロー

それだけじゃダメだよ…。
“仲間”って言葉に甘えちゃダメなんだよ…。

ルーシー・ピグロー

やっぱりアートなんて評論家と資産家のためだけにあるのかな…。とし才能ってものが全部でっちあげで…、本当は差なんて無いんなら僕は嬉しいよ…。ずっと才能のあるヤツらの取り巻きだって言われてる気がしてた…。

ルーシー・ピグロー

たった一度の人生に、誰に遠慮が要るんだよ…!!!
あんなにこわかったのに…!!
今はエレンの物語をずっとここで見ていたいんだ…!!
才能の隣で生きる事を笑うなよ!!
主演ひとりで映画が撮れるかってっつーんだよ!!!

ルーシー・ピグロー

世間はぼくを持ち上げて天才だなんて言うけど、一度だって自分が天才だなんて思った事はない。天才ってものはただ単に才能がある人じゃないーーーー。時代に何かを残し、人々を前に進める人だ。

ルーシー・ピグロー

僕たちはそういう人や作品に出会ってーーー、映画を、絵画を、音楽を、デザインを、洋服を、文章をつくってる。ぼく達は天才では無いけれど、才能の光に照らされてここに来た!!

ルーシー・ピグロー

“本物”にはよォ…あんだろ…?会うだけでわかる、…こう、ガーッとくる圧!!!みてェなモンが…。

佐久間 威風

主人公っていうのは、要はこの世界の中心人物…。天才とか呼ばれる人たちの事さ。結局天才になれなきゃモブなんだよ。さっきのあいつらみたいにさ、役名すらない人生なんて御免だよ。

佐久間 威風

ささやかな夢すら踏みにじられるなら、弱いだけで笑われるなら、ぼくは完璧になりたい。

佐久間 威風

やりたい仕事も撮りたい相手も向こうから来る…。
普通は撮れないものを撮りてぇんだ。
退屈なんだよスターってのは。

佐久間 威風

日本人は天才と仕事するのに向いてねぇ。出る杭にビビって和を重んじるお国柄…、クソ食らえだ。お行儀良くしてなきゃ仕事もろとも袋叩きさ。弱者はつるんで強者を殺す。

佐久間 威風

日本で天才が何て呼ばれてるか知ってるか?“怪物”だ。あいつは天狗になってる、あいつは仕事がやりづらい、あいつはワガママだ。全部能無しの言い訳だろうが。

佐久間 威風

この日のために……とか、どれだけ準備して…とか、そういうのって…、重くない?私の中の理想はそれを努力だなんて呼んでくれない。

ナタリー・ルッソ

捨てられない、…よね。
一つを選ぶという事は他を捨てること…。
学生の底を知るにはこれが一番早い…。

八谷 巧

君の言う通り、グループワークは評価の仕方が難しい…。
でもオレはこう思うんだーーー。
いずれ“チームの時代”が来ると。

八谷 巧

同業者にファンだなんて言ってはいけない。
君の限界を決めてしまうから。

八谷 巧

学生の頃から言ってるじゃないか。
これからはチームの時代だ。
それがわからない内はお前は半人前だよ。

八谷 巧

お前…、自分から一人になろうとしてないか?
そんなに人と関わる事が怖いのか!?
お前の実力は認めている。
だがいずれ“チームの時代”が来るだろう。
お前はオレ様が過ぎる。

八谷 巧

就活の役にも立たんし、ましてや他人の卒制を手伝うなんて…、オレが参加したのは手柄のためじゃない。この作品に少しでも貢献したいと思えるからだ。エンドロールは作品を照らす者達の光なんだよ。

八谷 巧

君はきっと輝く人になるよ。君の作品は多くの人々の心を照らすだろう。スターと呼ばれる人を照らすのはその光達の反射だ。だから忘れないでほしい。その作品に関わった多くの人に、そして作品そのものに、ぼくらは照らされているんだ。

八谷 巧

チームを持てばわかるさ。足を引っ張られている気分になることもあるだろう。思い通りに動かず苛立つことも…。だが…、彼らの存在に救われる時がある。クリエイターは突き詰めれば誰もが孤独だ。何を作ろうが何人で作ろうが、必ず人にならなくてはいけない時がある。

八谷 巧

仲間がいるという事は少年漫画の様に一緒に旅する事じゃない。カンヌに来ると勇気が湧いてくる。自分と同じ様に孤独と戦う仲間がいる事にーーーー。彼らは悪魔が囁く夜と戦う仲間だ。

八谷 巧

同僚を友達と呼ぶのは稚拙だ。でもねーーー、仕事の友情には部署も年齢も関係ない。クライアントや競合ですら。過去の偉人の仕事や本を見るとね…、彼らとだって友情を感じられるんだーーー。仕事の友情は仕事で生まれる。だから時間も場所も越えるーーー。

八谷 巧

社員を…、同僚を…、“友達”と呼ぶのは稚拙かも知れません。特に社長が言うとブラックっぽいですし…。でも仕事だからこそ熱意は伝えないといけない。敬意で繋がらなくてはいけない。私はそのキモチを友情と呼びます。

園宮 千晶

関係なくない?
名前に負けない人材に育てりゃ誰も文句ないでしょう?

高橋真里(神谷)

酷だけど早く慣れないと…!
人の上に立つ人間には必要な経験なんだ…!
人を切る経験は。

高橋真里(神谷)

変わんないよ。いくら髪型とか服装が変わっても、人はそう簡単に変わったりしないよ。戦う前から負けんなよ。

高橋真里(神谷)

仕事なんて人生の半分じゃんってずっと思ってた。でも…、実際働いてみて思ったんだ。仕事は確かに人生の半分でしか無いんだけど…、人生の半分ではあるんだよ。

高橋真里(神谷)

受験はゴールじゃねえ。クリエイターの人生は長いぞ。こういう自分と向き合う時間はな…、クリエイターにとって一番大事な力になる。

海堂 龍太

負けない方法とか折れない方法なんて物、オレだって知らん。何度も負けるし、何度も折れる…。だからお前らに一番必要な力ってのはーーー、再起する足腰だ。

海堂 龍太

デザインっていうのは学問だ…。アートという未知の閃きに対抗する知恵だ。考え悩み学ぶーー。それがーーー、天才になれなかった人間の持ち得る唯一の武器だ!!!

海堂 龍太

自分の人生がいつはじまるかなんてわからねぇ。何かを得た時にはじまる人生もある。何かを捨てた時にはじまる人生もある。そればっかりはお前ら本人にしかわからねぇんだ。

海堂 龍太

いくらだ、この絵は。私が買おう。
諸君驚いたか。知らなかったなら教えてあげてよう。
絵は売れる。たまにな。

真城 学

選ばなかった道を想って泣くんじゃない、胸を張れ。
創作もまた言葉だ。
君は君が選んだ生き方で幸せになりなさい。
私はそう願っている。

真城 学

再び立ち上がるには“二本の脚”が無くてはならん。一つはすでに君が十分に持っている性質だ。“感性”と呼ばれる性質。そしてーーー、もう一つ必要な性質があるんだ。再起するために“感性”とともに必要な性質。それは…、未来を見据え緻密に考え大胆に行動できる性質…。“知性”だ。

真城 学

教育ほど刺激的な仕事は無いよ。
私が選ばなかったあらゆる物語を君達が見せてくれるから。

真城 学

いかがだったでしょうか?

お気に入りの名言は見つかりましたか?

僕自身、この作品に出会って仕事観が変わったというか、人生が変わりました。仕事に対する熱い情熱を持っていたことやどこか冷めてしまったこと、天才には勝てないと諦めたこと、自分は天才なんじゃないかとはしゃいだり未だにそう思うことがあるなど、僕がとる行動の中には必ず『左ききのエレン』の言葉が支えてくれている感覚があります。

今回の記事は過去一で名言紹介が多い記事となりましたが、どの言葉も社会人として生きていたら、心に刺さるものがあるのではないかと思います。

僕は社会人3年目に学校教育に携わりたいの夢が再燃して教育学部のある大学院に通いましたが、社会人7年目に作中の東京芸大の真城教授が語られた『教育ほど刺激的な仕事は無いよ。私が選ばなかったあらゆる物語を君達が見せてくれるから。』という言葉で、改めて民間企業の中で自分の好きな教育をしながら、人事ではなく各部署へ羽ばたいた社員たちが魅せてくれる克活躍が自分の物語でもあるんだなと思い、この道で頑張りたいと決心しました。

学校や会社、その他の組織に所属していて落ち込んでいるとき、疲れているとき、悩んでいるときなどに、この『左ききのエレン』の名言で元気づけられる方も多いのではないでしょうか?

本編ではなく特別編として、単行本4巻に収録されている サントリーとのコラボ「ザ・プレミアム・モルツ編」での、仕事やアイデアに対する考え方として好きな名言が1つあるので紹介したいと思います。

広告代理店はプレゼン前に念入りにリハーサルするが、あれはしゃべりの練習なんかじゃねぇ。どれだけ深く考えたかを確かめるためにやるんだ。浅い考えはより深く考えた人間にはバレる。相手は自分らの商品のことを年中考えてるんだからな。普通はせいぜい数週間考えた程度じゃ追いつけない。もしそれに追いつけるとしたら…、そこに“アイデア”がある時だけだ。

神谷 雄介

凡人の光一、天才のエレン、彼らに関わっていく圧倒的な才能を持つ天才と才能を磨く凡人、そもそも「才能ってなんだ?」とも思わせてくれながらも広告業界とアート業界を舞台に渦巻く、さまざまな価値観や想いを抱きながらも立ち向かっていく、登場人物のもたらす言葉にふれあいながら、また明日からの原動力になると幸いです。

それでは今回はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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