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★マンガ『BLUE GIANT』の名言から学ぶ一歩を踏み出す勇気
落ち込んだとき、テンションが下がったとき、気分が乗らないときに、少しでも気分を変えて、一歩を踏み出す勇気がほしいときはありませんか?
マンガを読んでいると、この言葉深いなぁ〜ってしんみりさせてくれたり、大切なことを思い出させてくれる気がします。
今回は、単行本は10巻で完結した作品である『BLUE GIANT』(©石塚真一/小学館)より、僕の人生をより魅力的になるよう考えさせてくれた言葉を紹介させていただきます。
『BLUE GIANT』は中学生時代に友人に連れられて訪れたジャズ喫茶で初めての生演奏を聴き激しく心を打たれた少年が、音楽の経験や知識が全くないながらも世界一のジャズプレーヤーを目指して、とてつもない情熱を持ち、真っ直ぐ、真摯にジャズに向き合いながら、さまざまな人との出会いを経て、ジャズプレーヤーとして、そして人として成長していく姿が日本編(仙台・東京編)として描かれた、マンガ大賞2016で第3位、次にくるマンガ大賞2023「WEB漫画部門」ノミネートなど数多くの賞での受賞、2023年2月に劇場版アニメ化された作品です!
少しでもあなたが夢に向かって突き進むとき、壁が現れたとき、壁を乗り越えるときに、モチベーションを上げてくれたり、グサッと心に刺さったり、物事の見え方が変わるヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。
BLUE GIANT 名言一覧
ダンクシュートを打つ身長も、ジャンプ力も無い…。身体の限界ってのは、やっぱ…、ある。でも…、音には、きっと…、きっと。
宮本 大
夢なんか見ねえし。だから!きっとだ。きっと。
宮本 大
ジャズには即興ってのが入っててさ…。その日、その時、その瞬間のメロディーをかます!!毎日違う!!ハゲしくて自由な音楽がジャズ!!
宮本 大
オレはジャズがオシャレだから好きなんじゃなくて……、………オレは……、ジャズが、スゲエ熱くてハゲしいから。だから好きなんだけどな…。
宮本 大
何百、何千…や、もっともっと。たとえ何万時間の練習が必要でも……、オレは、ジャズプレーヤーになるよ。きっと…、なる。東京へも行く。ニューヨークへも必ず行く。オレは…、世界一のジャズプレーヤーになる。きっと。
宮本 大
ジャズは感情の音楽なんだ。すげえプレーヤーの音やメロディには感情がもろに乗っかってる。うれしくても、悲しくても、どんな気持ちも音に込められるんだ。
宮本 大
この店はミュージックチャージを取ってる…。お金を払ってもらってオレは吹くんだ…。精一杯…、全部出して…、できること全部出して吹かないと…。
宮本 大
毎日吹いてきた。いつか、人の……、誰かの前で吹くときのために、毎日吹いてきた。公園、トンネル、広瀬川。全部出す…、今できる全てを、全部出す。
宮本 大
ヘタの何が悪い。ヘタから始まるのが、音楽なんじゃないすか?みんな…、ヘタクソから始まるんだ。音が出ないとこから始まって…、一つずつ音が出せるようになって…、けど…、ヘタだから…、ヘタクソだから練習して…、そしていつの日か誰かの気持ちに届く音を出す。この人達の音楽に救われる日は来ないと、どうして言えるんすか?ヘタクソで、ナニが悪いんすか。
宮本 大
あの……、オレ……、由井さんのレッスンを受けて…、世界一のジャズプレーヤーになれますか!?ですから…、由井さんにサックス教えてもらって、僕は世界一のジャズプレーヤーになれるのか?って。
宮本 大
オレ…、湧いてくるんです。音にしたい気持ちとか感情とか…、どんどん。出したい音なら、いくらでも湧いてくるんですよ。
宮本 大
生まれた時からジャズプレーヤーなんてのは一人もいねってこと。だったらオレだってさあ、なれるべ。
宮本 大
今日はオレ、勝負の日なんすよ。で、気合入れようと思って…。ジャズの良さを、ジャズがカッケエんだってのを…、圧倒して見せないとならないんで。
宮本 大
師匠に言われたんだ…。「ジャズは狭くて厳しい世界だ」って。けど…、みんなの前で吹いて、オレ思ったんだ。「オレらみたいな若者にも、ジャズは届く」って。
宮本 大
ほとんどの人がジャズを知らない。だからこそイケる。オレは…、オレは、行ける。どこまでも行ける。オレは…、仙台離れるよ。
宮本 大
みんなの音が聴こえる。みんなの後ろについた感じだ…。よし!ここから前へーー、みんなと一緒に、前へ――。!!!来い!!つながれ!!
宮本 大
オレはまだまだやれるって…、「ずっとずっと行ける」って感じました。
宮本 大
仙台出る時は飯なんか食えなくても、サックス吹きまくってやるって思ってたけど…。甘くねえべ…。金がないって…、甘くねえべ。
宮本 大
チョットでもふみ外したら、アウトだべ…。こーいうことだべ?世界一になるっつーーのは、きっと…、こういうことなんだべ!?
宮本 大
よく見たら金属部も…、コルクも…、色んなとこがボロボロだな…。吹くことが、大事にすることだと思ってたけど…、大事なものは、大事にしないとダメなんだな。
宮本 大
右手のプレーを聴いてないけど、凄かったです。低音の切れ味。スピードの速さとリズムの正確さ。聴いたことのない、メロディーライン。凄かった…、アレは…、凄かったす。
宮本 大
ジャズを好きな人達がいるから、今日もまだジャズがある。ジャズを好きな人達がジャズを必死に…、つないできてくれたって思います。つーか、オレはそんなことより…、他の人がどうとか思うより…、必死です。オレにしか出せない音を出すことに、必死です。
宮本 大
「やりたい」ってだけで…、十分じゃねえの?「楽しそう」ってだけが、入り口なんじゃねえの?「音楽をやりたい」って気持ちに、お前、「ノー」って言うの?
宮本 大
ここで玉田を追い出すのは簡単だべ。ジャズの入り口を、間口を狭くして追い出して追い出して誰も通さねえ。でも、だから…、だからダメなんじゃねえの?だからジャズがダメになるんじゃねえか?オレは…、ウマくてもヘタでも…、感動できればいい。
宮本 大
見てみたい。完成してないとしてもーー。今のオレ達が客の前でどうなのか。本当に何も起こらないのか。それは、やってみねえと分かんねえべ?
宮本 大
雪祈が言う「パーフェクトプレー」を待ってたら、オレも玉田も一生ステージに上がれねっちゃ!!今のオレ達のベストで、「素」で行こうぜ!!「オレ達の素」で!!
宮本 大
スケールとかフレージングのバラエティーが、手数が足りないから?つながりたいって気持ちが…、弱い?それとも単純に…、勇気が足りない?ビビってるのか?
宮本 大
そのタメには…、出し切る…。思い切り思い切って、毎日毎日出し切らないと。オレの持ってる全部を、毎日毎日出し切らないと。
宮本 大
だって、幸せじゃないスか。今までたくさんのプレーヤーがいたけど、きっと…、ゴールについた人間は誰もいないんすよ。ゴールがない世界でずっとやり続けられるなんて、最高に幸せじゃないすか。それ以外のことは、考えないっす。意味ないので。
宮本 大
オレはヘタでもクソでも、サックスを吹くときは1分1秒、いつでも世界一だと思って吹いてる。なのにお前はソロをどう演るかで悩んでる。次元が違いすぎて話になんねえ。お話になんねえべ?そもそも悩むこと自体おかしいだろ。お前に悩む資格あんの?悩んでる時間あんすか?ねえ。
宮本 大
楽器と自分の間の問題とか、カベみたいなモンは何回も来るじゃないすか。
宮本 大
今まで何万人がジャズプレーヤーを目指して。でも、なれない。そういう世界だと思います。それにジャズは一生同じメンバーで演やるものじゃない。組む人間はどんどん変わっていくものです。仲間が何か手助けしても仕方ないし、多分何も変わらない。
宮本 大
オレは、オレのなりたいものに必ずなるって信じないと、そうじゃないとなれないから。
宮本 大
オレらは、ジャズの木の、でっけえジャズの木の、そのモノになるんだべ。
宮本 大
三輪さんのことは、唐突だったけどどっかで覚悟もしてたんだ。なのに…、なんだか結構、思ってたより……、なんだかショックでさ。だからなおさらお前らには出さないようにって、プレーにブレがないようにっていつも以上のつもりで吹いてたのに、ぜーんぶお前らには伝わっちまうのか…。すげーなジャズは。
宮本 大
今日のプレーではオレの気持ちが出ちまったけど、オレ、ショゲてはいねえから。気持ちを仕切り直して、目標を立て直すべ。
宮本 大
どうしてこんなことが起きるのか、オレにもさっぱり分かんねえけど、でも…、止まっちゃダメな気がすんだ。なんとななく、今は。
宮本 大
どこに住み何を食べ、どう生きるのか?行ってみないと、さっぱり分からない。行ってみるまでほとんどのことが分からないって、すげえな、別の国に行くってのはーー!!
宮本 大
オレは…、勝つ。本当の音で。オレ等みたいな若い人間で本当の音を作って、で、東京の音楽の先頭……、前に立つ。
沢辺 雪祈
ジャズはこんなもんだと流してきたジジイ連中に分からせてやらねえと!!あいつらのせいでジャズが負け続けてきたんだっつーのを…。
沢辺 雪祈
死ぬほど努力を積もうが、手にマメができるほど楽器を吹こうが、才能のないやつは、全っ員ヘタクソ。
沢辺 雪祈
オレ大っ嫌いなんだよね。無意味と無駄が。ヘタな奴と組むってさあ、時間の無駄以外の何ものでもなくね?無意味って思いません?才能なかったら即解散。そもそもお友達じゃないから後くされもないし。
沢辺 雪祈
才能ある奴同士が互いを踏み台にして、さらに才能を伸ばして名を上げていくのが、それだけがジャズなんじゃねえの?それが「組む」ってことなんじゃねえの?
沢辺 雪祈
……3年間、どんだけやってきたんだ…。それを考えると、その努力を考えると…、思わず感動しちまって…。
沢辺 雪祈
オレは…、駆け上がる。音楽をやれてるのが幸せだとしても、それは勝ってる間だけだ。全力で駆け上がるよ、オレはね。
沢辺 雪祈
クラシックやロックではありえねえ、即興重視のジャズだけに許された瞬間…。聴いてる側をもどこか別の場所に連れていく感覚…。オレはまだ…、体験できてねえ。
沢辺 雪祈
出だしのテーマで客をいきなりノックアウトしたいのよ。それにはお前の強い音が絶対不可欠なんです。最強の音が必要。……なのに、弱い。お前の強え音、どこに行っちゃったんすか?
沢辺 雪祈
人はみーんな忙しいんです。集まる根拠のないモノに人は集まらないし、集まれねえから。
沢辺 雪祈
125回。3曲目までのお前の外した数、ミスの数が125回。3曲目以降はかぞえてねえ。多すぎっし。大のプレーの相手もしなきゃだったし…。正直言うわ。思ってたより、悪くなかったわ。
沢辺 雪祈
オレ達のために頑張ってあんな顔させていいの?頑張るってのは本人のため、自分のために頑張るモンじゃねえの?
沢辺 雪祈
才能が何か分かってない。
それが才能がない証拠すよ。違います?
沢辺 雪祈
次のステップ…、あそこで演るためには、ただオリジナルで作った体の曲じゃダメだ。打って出れる5曲。客の心を一発でとらえて離さない、伝わる曲」……。
沢辺 雪祈
チケット一枚7千円はとる「ソーブルー」、そこに立つのがどれほど厳しいか。でも…、もし立てたら…、万が一でも立てたら…。
沢辺 雪祈
でもさ……、普通言うか?
あそこまで、言ってくれるか?
あの人、いい人だな…。
やっぱスゲエな…、この店。
沢辺 雪祈
内臓をひっくり返すくらい自分をさらけ出すってのは、つまり…、考えを捨てたプレイ。無の演奏。
沢辺 雪祈
さっきからお話聞いてるとなんだか悲観的ですね。「JASS」はもうちょっと甘っちょろい考えでして。一人でも多くの人に僕らの音楽を聴いてもらう。そのためだけに出演します。
沢辺 雪祈
少なくとも…、10代だからって甘い目で見てもらえたり、若いだけで象徴みたいに扱われる場所じゃないっすよね。フェスってのはプレーヤー同士の勝負の場なんじゃないんすか?
沢辺 雪祈
精一杯やります。なので……、どうかもう一度、もう一度僕を値踏みしてください。平さんは「JASS」のサックスとドラムを「悪くない」と、そうおっしゃってくれました。もし今回、自分の演奏が良かった時、その時はどうか……、「JASS」がこのステージに立つ可能性はゼロではないと、「JASS」に可能性は残されていると言ってください。
沢辺 雪祈
乱れない…。メンバー誰一人、オレのミス一つなんかじゃ、何一つ乱れない。そうか、これが、プロなんだ。
沢辺 雪祈
オレ、「作曲」が好きだ。ボクシングみてえに瞬間瞬間に打ち出すソロはずっと憧れて来たし惚れてる。でもオレは考えて練って、その結果感じて、それから一つ一つ紡ぐ音作りも好きなんだって分かりました。
沢辺 雪祈
お前は違う。大は考えちゃダメだ。
お前は考えず、何万回でも客の前で死なねえと。
沢辺 雪祈
三人だからここまで来た。
三人でなければ何一つできなかったかも…。
大、玉田。あいつらと組んで、本当に良かった。
沢辺 雪祈
大は止まっちゃいけない奴だろ?
大は一日も止まっちゃいけない奴、だろ?
沢辺 雪祈
お前は15歳からサックスを始めた。オレは4つから。ざっと10年の差です。一日も休まず吹けば、オレに追いつくかもな。それどころか、世界一のサックス吹きになれるかもな。
沢辺 雪祈
オレ…、音楽とかやったことねえし…、お前らみたいな音楽の才能とか………、あるわけねえし…。けど……、オレに…、ドラムとかできんのかな…。
玉田 俊二
正直…、もう少し…、ステージに上がる前まではもう少し、何かできると思ってたけど…。何もできないどころか…、雪祈と大の心配そうな視線に、失敗でしか答えられなかった。
玉田 俊二
サッカーで負けた時も悔しかったけど…、でも、あの時は負けも悔しさも、オレだけじゃなく…、みんなで負けた…。今は…、一人だ。オレ一人の、負け。
玉田 俊二
違えんだよ…、やらされてんじゃねえよ。
オレが、やんだよ。
玉田 俊二
いつか、オレもドラムソロできるようになって、お前らのケンカに、殴りこんでやる。
玉田 俊二
オレは、もうできたわ。オレがお前らとやってみたいと思ってた、その何倍も何十倍も…、オレはできた。十分に。お前は……違う。「ソーブルー」で演って、もっと上に行くヤツだってよく分かった。だから、オレといるのは違うべ。お前は、オレとも離れねえとだべ。
玉田 俊二
大、オレは知ってるぞ。
お前の努力とひたむきさを。
お前の成功を知ってるぞ。
ぶちかませ大。
玉田 俊二
トッププレイヤーのメロディーをなぞる練習が半分、あと半分は生意気に独自のソロまで練習してやがる。…長い。こいつ息継ぎしないつもりか!?ピアノと合ってる音も……、合ってない感じも全部!!おもしれぇ…、こいつには恐れがないんだ。
由井
今までの君は自由に、気ままに吹いてきた。が、それは音楽というで「迷っているロケット」と同じ。これからの君に必要なのは音を操縦する技術。
由井
今日初めて君の音に「G」という名前、座標がついた。座標があれば前後にも左右にも動ける。他のプレーヤーに合わせることも、離れることも可能だ。今後君はサックスという道具を使い、音を操作する「技」を掴んでいくんだ。
由井
で、お前どうなるつもりなの?オレんところでサックスのレッスン受けて…、どうなるつもりなの?
由井
サックスってのは守る楽器じゃねえぞ。先頭に抜け出てポイントを狙う攻めの楽器だろ。お前はサックスでモノ言いてんだろ?なら、先に言え。テンポの前に出ても並走しても構わんが、後には絶対ついていくな。
由井
全然ダメだ。これじゃダメなんだよ、「上手い」のはゴマンといんだわ。お前の方が上なんだよ。
由井
オレの音は良くても感動、お前はその上…。
お前の音は人を「圧倒」できんだよ。
由井
まだ変調の入り口でビビってんだよ!!
戸惑いを音に出すんじゃねえよ!!
間違っていい!!
絶対ビビるな!!
由井
おまえはジャズに愛情も希望も情熱も持ってる。
だがな…、ジャズという世界は、厳しいぞ。
由井
もしも今日の客が金を払ってお前を聴いた時、はたして何人が拍手するんだ?ロックやポップと違う限られた狭い世界でお前は勝負しようとしてる。お前、そういうことを本当に分かってんのか?時には調子に乗ってもいい。だが、酔うなよ大。酔ってて勝てるような世界じゃないんだよ。
由井
若い頃、仲間ウチで、世界一輝くジャズプレーヤーを「ブルージャイアント」と呼んでいました。なれなかった僕が言いうのもおかしな話ですが…、僕は息子さんが、大が、ブルージャイアントになってくれたらと。
由井
芽が出て…、頑張って…、ふくらませて…。けど、待っても待っても、咲かねんだわ。待てど暮らせど咲かないモノに、オレは理由を求めた。これはオレのせいじゃなく…、ジャズの限界なんだと…。そして固くとざして…、枯れた。
由井
おまえのサックスの評価だが、10点満点で評価すると…、技術1点。メロディー、1点。総合力1点。でも……、咲いてる。とてつもなく小さい芽だし、時々しか咲かないが、咲いてんだ。お前はハナっから咲いてんだ。
由井
お前のおかげで、オレは少しだけまだジャズを好きになった。仙台を離れるお前にオレは一つだけ願う。お前はずっと、ずっとずっと…、ジャズを好きでいろよ。
由井
「世界のプレーヤー」になる奴は、どこから始めても「世界のプレーヤー」になる。お前は音大とかアメリカの枠にとらわれず、思うまま世界から回る人間かもな。
由井
やれよ。とことん、おもいっきりやれよ。
宮本 大の父
分からないけど……、1万円。オレは、1万円稼げるかどうかだと思ってるのよ。もしも大が頑張って1万円稼げたら、音楽で一度に1万円もらえたら、その先がある気がしてさ。
宮本 大の父
一番いいやつ。
この店で一番いいやつをください。
宮本 雅之
だああ…、働いだ!!
さてと…、ATM寄ってくか……。
おお~、やっと終わったか…。
チョロいもんですな!!
宮本 雅之
よお、大。
ちと見してくれや、サックス。
ほほう~………、使ってんなあ。
宮本 雅之
オレはまだお前が吹くのを聴いてねえ。
聴かせてくれよ、お前のサックスを。
宮本 雅之
私はちっちゃい兄ちゃんみたいに、あんなにいっぱい吹けない…。あんなになにたくさんずっとずっと、一生けんめい吹けないなって分かって。だから、今は帰ってこないのがさびしくないし、ちっちゃい兄ちゃんが帰ってこないのは頑張ってる証拠だって思うようになりました。
宮本 彩花
オレ、今分かったよ…。
お前、あの日、こんな感じだったんだな…!!
近藤 周平
高3って…、もう大人だと思ってたけどよ…。
なんだかんだしょせん、まだ子供なんだよ…、オレ。
光明
私、疑ったことないんだ。1ミリも。宮本 大が、世界一のサックスプレーヤーになるの、疑ったことないから。
三輪 舞
音楽がなくても生活できる。音大以外の人には受験にも役立たない。でもね、私達には心があるでしょ。心にも食べ物が必要なのね、きっと。太古から世界中の土地で音楽は生まれてきました。人間は食べるために必死だったけど、それだけじゃ生きられなかったのね。音楽は、人間にとって絶対に必要なモノだと先生思うの。
黒木
バンドマンになりたいなんて子供が、たくさんいたなあ…。たくさんの子達が音楽に魅せられて、たくさんの子達が目指してたくさんの子達が挫折して…、私の前を通り過ぎていった子達に、私は何かしてあげられたのかしら…。
黒木
プロになれる子となれない子、どこに別れ道があるんだろう…。
黒木
才能。努力の才能。技術の才能。心の才能。音楽を愛する気持ちの才能。あくまで挫折した人間からの意見ですが…。
黒木 ミオ
…自分は、新しいジャズの波がまた来ると信じてます。つい先日も「これは」と思う10代のトリオにも会いました。きっと彼らのような若いジャズプレーヤーが次から次へと出てくる。そのためには小さな火をマキにくべるように誰かが打って出ないとなりません。
五十貝 勝
ギャラが減ろうが今日みたいな日があろうが、10年やり続けてきたのを知ってるのはオレ達しかいねぇ。そこは……、やり続けてきたことは、誇りにしてもいんじゃねえの?
森 純平
ジャズは本当に甘くねぇ。10年前は…、あの頃は、いつか音楽だけでメシを食えると食うぞと思ってたけど、ライブハウスめぐって10年…。CDも作った。けど、メンバーの誰一人、音楽だけで生きてる奴はいねえ。生きる為の仕事をしながら10年続けてきたんだよ。
森 純平
減りつつあるジャズファンが求める音楽を作って、ピンポイントで届ける。マイナーなジャズならではの魅力。そのニーズに答える努力をしないと。その努力もなしにフェスに出て、一体何を届けようと思ってるのよ?
天沼 幸星
君のピアノは、つまらない。「ソーブルー」は日本一のクラブだと自負してるんだが、君、バカにしてないか?バカにしてないとしたら、なぜ本当のソロをやれてない?君は、おくびょうか?ビビり屋?ナメてる?調子に乗って、それでいいと思ってるのか?全力で自分をさらけ出す、それがソロだろ。内臓をひっくり返すくらい自分をさらけ出すのがソロだろ。君はソロができないのか?
平
言いすぎた。オレは、沢辺君に言いすぎたな。いくつかのセミプロバンドを聴いてみて分かったが、「JASS」は、面白かったんだ。面白かったから言いすぎた。感情のまま、大人気もなく…。オレごときが、何を言える。あの若者達の未来に、何か言う権利があったか。
平
「ソーブルー」に来れば、お客にはチャンスがある。ジャズを聴くというチャンス。聴き手として感動するチャンス。反対に、プレーヤー達はどうか……。舞台に立つというチャンスを、プレーヤー達にはどれくらい与えられているのか…。
平
どんなライブになるか想像がつきづらい。だからこそ新しいジャズとして客に聴いてほしい。そして何より、私が聴きたい。君らが演ることは、とても大きな意味がある。
平
いかがだったでしょうか?
お気に入りの名言は見つかりましたか?
僕自身、いまも楽譜は読めないし、小学校ではピアニカも弾けなければリコーダーも吹けませんが、音楽に気持ちを支えられていますし、主人公の大にとってビビッときたジャズが僕にとってはマンガなんだと思います。
この作品はものすごく熱い想いで、「世界一のジャズプレーヤーになる」という軸が全くブレずに、努力を努力と思わない、プロの行いとして当たり前に振舞う、ずっと熱が冷めずただひたすらに打ち込む、そんなプロフェッショナルな意識というか、本気で目指したいこと・打ち込みたいことへのぶつかり方や姿勢をおしえてくれるのではないかと思います。
学校や会社、その他の組織に所属していて落ち込んでいるとき、疲れているとき、悩んでいるときなどに、この『BLUE GIANT』の名言で元気づけられる方も多いのではないでしょうか?
世界一のジャズプレーヤーを目指してジャズやサックスの経験も知識も全くなかった大がジャズに挑んでいく姿やそれに触発されて一緒にバンドを組んだピアニストの雪祈、ドラムの玉田、そしてジャズの道を応援する大の家族や師匠、友人たちの、大と関わったことで生まれるさまざまな価値観や大本人の苦難を苦難と思わずひたむきな努力で立ち向かっていく言葉にふれあいながら、また明日からの原動力になると幸いです。
それでは今回はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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