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★マンガ『偶像エスケープ』の名言から学ぶ一歩を踏み出す勇気
落ち込んだとき、テンションが下がったとき、気分が乗らないときに、少しでも気分を変えて、一歩を踏み出す勇気がほしいときはありませんか?
マンガを読んでいると、この言葉深いなぁ〜ってしんみりさせてくれたり、大切なことを思い出させてくれる気がします。
今回は、単行本は2巻で完結した作品である『偶像エスケープ』(©吉良いと/KADOKAWA)より、僕の人生をより魅力的になるよう考えさせてくれた言葉を紹介させていただきます。
『偶像エスケープ』は恋愛というには難しくも、『これは、「恋」じゃない。でも、必ず「愛」になる。』というキャッチコピーが当てはまる、厳格な父親の元で育ちながらゲイであったことから強く反発していた青年と家族から愛を受けてこなかった女子高生アイドルの少女が出会い、虐待を受けていた少女の父を殺してしまったことから、「事件」の容疑者としてお互いの過去と複雑な思いが絡まり合いながら進んでいく、2人の愛の逃避行が描かれている作品です!
壁を乗り越えるときに、モチベーションを上げてくれたり、グサッと心に刺さったり、物事の見え方が変わるヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。
偶像エスケープ 名言一覧
かわいくなりたい、綺麗になりたい、俺の背がもっと低かったら、声がもっと高かったら、体がもっと柔らかかったら、女の子だったら、愛してもらえるのだろうか。
神無 愛之助
正しくない今の俺は間違った存在なのか。
神無 愛之助
ゲイが男全員を性的対象で見てると思いやがって…。好きなタイプぐらい誰にでもあんだろうが。俺だって恋する権利ぐらいあるだろ?同じ人間なんだから。
神無 愛之助
自分が男が好きだと気づいた時から綺麗なものに憧れた。だってみんなに愛されるから。俺も綺麗になったら、好きになった人に愛してもらえるかな。
神無 愛之助
好き…、というかうらやましい。君みたいにかわいく綺麗になれたらって。そうしたらみんなから愛されるのにって、ずっと思ってた。…俺は、そんなキラキラした人生とは無縁だから。
神無 愛之助
アンタにとって正しいってなんなんだ。家族のことは二の次で仕事ばかりの父親は、世間体ばっか気にしている父親は正しいのか?
神無 愛之助
そんなに間違った俺が嫌なら…、いっそ俺を捨ててくれよ。
神無 愛之助
俺たちはきっとすぐ捕まる。警察や世間からは逃げきれない。「これから」はもうこない。だけど、俺は花恋と出会えてよかったって、心からそう思ってるよ。
神無 愛之助
なぁ、俺たちにあと残された自由な時間。行きたいとこに行って、やりたいことをやろう。捕まるまでどこまでも一緒に逃げよう。
神無 愛之助
怖いよな、本当の自分を見せるのって。否定されたら自分は存在しちゃいけないって思うよな。でも…、花恋が教えてくれたんだぞ?なりたい自分にはウソはつけないんだって。
神無 愛之助
…恋をしたことがない花恋にはわかんないよ。俺…、アイツに「気持ち悪い」って言われたんだ。愛されるために綺麗になろうとして、空回って。でもきっとアイツなら受け入れてくれるって。
神無 愛之助
今の俺は綺麗にはなれない。胸を…、はれない。化粧じゃ隠せないくらい汚れてしまっているから、アイツに嘘はつけない。だから何も飾らず会ってみたいと思うんだ。
神無 愛之助
俺はさ、ずっと愛されたかった。男が好きだって隠し続けて、父親にバレて自分を否定されて。でも優しいお前なら俺を受け入れてくれるって…。
神無 愛之助
だけどこんな俺の一方的な想いでお前に理想を押し付けてきた連中と変わらないよな。好きになってごめんな。
神無 愛之助
ごめん、行けない。俺に「今度」はないから。
神無 愛之助
ずっとひとりで頑張って、我慢して、たくさん傷つけられて、それでも笑ってて…、他人になんかお節介焼いて、俺の手をとって、暗いところから連れ出してくれたあの子を守るためだったら、なんだってする。
神無 愛之助
辛い記憶のその前…。花恋と家族が幸せだった時間を探しに思い出の場所へ。そこを俺たちの終着点にしよう。
神無 愛之助
俺は…、こいつら格好いいと思うよ。毒は自分を守るために身につけた手段だろ?今まで頑張って進化してきた証なんだ。だから俺は格好よくて強くて好きだよ。
神無 愛之助
…今更、親父ヅラかよ。自分の立場がヤバくなったら逃げて!今度は親としての面子を保つのに必死かよ!?ふざけんなッ!!何もかも遅いんだよ!
神無 愛之助
俺はやっぱり許せないよ。怖いからって俺を遠ざけようとしたこと、俺に言ったひどいこと、俺を殴ったこと。でも…、俺を殴ったのは今までであの時の1回だけだ。それに親父なら俺のこと探し出してくれるかもって、心の底で…、期待した。
神無 愛之助
俺だけの神様になってほしかった。ただそれだけです。
神無 愛之助
…俺さ、この10年ずっと考えてた。何が正しかったのか、本当はどうするべきだったのか。長い…、長い時間考えた。でも答えはまだ見つかっていない。だから一緒に探しに行こう。
神無 愛之助
なんで難しく考えんだ?
ただ一緒にいたいんだ。
それだけじゃあだめなのか?
神無 愛之助
これからも世界はきっと俺たちに優しくない。でも不思議と不安はない。君が一緒だから怖くもない。
神無 愛之助
俺たちを表現する形は言葉ではうまく嵌められなくて、友情というには鋭くて、恋愛というには柔らかい。ああでも、これだけははっきり言える。君を愛している。ずっと。
神無 愛之助
自分が綺麗になりたいのに怖がる必要がどこにあるの。
朝日奈 花恋
過去に何を言われたか知らないけど、それがなりたい自分を諦める理由にはさせない。自分が正しいと思った道に進むんだよ。
朝日奈 花恋
私と一緒にいると…、ずっと追われる。せっかく愛之助がこれからは自分らしく生きられるのに、私が愛之助の人生を壊しちゃう。そんなのやだよ。
朝日奈 花恋
私…、実際に恋したことはないけど、ドラマとかでは知っているよ。相手の言葉で自分を変えようと思ったり、なんでもなかった日時が相手に会えるだけで楽しくなったり、キラキラしているものなんでしょ?
朝日奈 花恋
でもね、私今幸せなんだ。だって愛之助は私にたくさんの思い出でくれたんだもん。だからね、あのね、愛之助にも後悔はしてほしくない。何年後、何十年後になるかわからないけど、こんな恋もしていたなって一緒に笑って話せるようにしたい。
朝日奈 花恋
自分から触れるのに勇気が必要なのはなんでだろう?
朝日奈 花恋
…不思議だね、こんなに綺麗な見た目をしているのに毒があるなんて…。かわいそう。だって誰にも触ってもらえないんだよ?自分の家族にも、大好きな人にも。そんなの悲しい。
朝日奈 花恋
だってもうお父さんに聞けない。私のことちゃんと好きだった?って、本当は抱きしめて愛してらって言ってほしかったんだって、言えない。…もう、言えないんだ。
朝日奈 花恋
みんな協力してくれてありがとう。大事な人に伝えたいことがあるの。ちゃんと伝わるかなんてわからない。でも言わないと私…、一生後悔しちゃうと思うから。
朝日奈 花恋
私も愛之助が大好き。一緒にいてくれてありがとう。おいしいご飯を作ってくれてありがとう。普通の高校生の過ごし方を教えてくれてありがとう。抱きしめてくれてありがとう。たすけてくれてありがとう。でも今度は私が愛之助を守りたい。
朝日奈 花恋
私にとって愛之助は神様みたいな存在なんです。ひとりぼっちで泣いていた私に手を差し伸べてくれた人だから。お父さんのことは恨んでなんかいません、むしろ感謝しています。お父さんがいたから、私は自由の喜びを知れた。
朝日奈 花恋
私が弱いから?
私は守られるだけの存在なの?
可哀想だからそばにいたの?
朝日奈 花恋
私ひとりでも平気だから。貴方はもう、私なんかに囚われなくていいんだよ。だから、私のいない場所で私の知らない人と幸せに生きて…。お願い…。
朝日奈 花恋
みんな俺の隣にいる自分が好きなだけなんだ。本当は俺のことなんて興味ねぇんだよ。周りには大勢いたはずなのに、なんでだろうな。人が群がるほど、俺はひとりぼっちだった。
有山 忍
お前は俺の本当の友達だと思っていたのにッ。なんで俺のことなんて好きになるんだ!!なんで、なんでだよ…。なんで…、「友達」じゃダメだったんだ……。
有山 忍
謝るのは俺の方だ。俺ひどいこと言った。勝手に裏切られた気になって、お前の気持ちも考えず突き放そうとひどいこと…。愛之助は俺のことをちゃんと見てくれてた。だから俺もずっと友達でいたいって思ったんだ。親友でいたかったんだ……。
有山 忍
いいじゃねぇか偽善でも。10人に手をのばしたら、もしかしたらその内ひとりが手をとってくれるかもしれない。100人に手を伸ばしたら10人にもなる。偽善で結構、胸はって生きろ!
神無 正義
覚悟の上です。それに…、目の前で困っている人を蔑ろにするほど、私の正義は腐っちゃいません。
清河 しろ
困った人に手を差し伸べるのは当たり前だと思っていました。でも、今までの自分の行いが「偽善」だったのかと思うと…。
清河 しろ
人ってのは他人のあったかさを知ってしまうと、なかなか忘れられないもんさ。
女将
本当の気持ちは言葉にしないと伝わらない。アタシは素直になれなくてね。夫に「好き」なんて言葉、最後まで言えなかった。この後悔はきっと一生消えはしない。でもアンタの声はまだ届くかもしれないだろう?
女将
いかがだったでしょうか?
お気に入りの名言は見つかりましたか?
僕自身、めちゃくちゃ厳しく育てられたとか、虐待があったということはありませんが、家族関係の中で形成された「家族でも許せないこと」や「家族だからこそ避けられなかったこと」はあるので、それこそ状況が状況な場合はこのような事件に関わっていたかもと想像させられました。
この作品は愛之助と花恋の逃亡中の中で形成される「愛」のかたちが、自分たちが犯してしまったこととこれからの人生を考える中での思考が濃密な味わいを出していますし、逃亡先の女将さんの『本当の気持ちは言葉にしないと伝わらない。この後悔はきっと一生消えはしない。まだ届くかもしれないだろう?』といった言葉や愛之助の水族館でクラゲを見ているときの『毒は自分を守るために身につけた手段。今まで頑張ってきた証。』という言葉から、傷つけられてきた者だからこそ感じられるものがあるのだと改めて考えさせてくれます。
学校や会社、その他の組織に所属していて落ち込んでいるとき、疲れているとき、悩んでいるときなどに、この『偶像エスケープ』の名言で元気づけられる方も多いのではないでしょうか?
ゲイとして人と違う部分を厳しく正されてきた愛之助やずっと虐待を受けながらアイドルをさせられていた花恋が、その過去を乗り越えるために、少しの逃亡期間で出会った人たちに、そして犯した罪を償ったことで感じた「一つの事件」を通してさまざまな価値観や想いを抱きながらも立ち向かい、傷つけられても、余裕がなくても、相手のことを想う心がもたらす言葉にふれあいながら、また明日からの原動力になると幸いです。
それでは今回はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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