見出し画像

第1回:はじめまして。 コミュニケーションをデザインすること

➊私たちがめざしていること|伝わる


はじめまして。DNPコミュニケーションデザインの松川です。私たちがなぜこのページを立ち上げたのか。まずはお話したいと思います。
私たちDNPコミュニケーションデザインは、情報コンテンツの企画制作をしている会社です。情報は、「伝える」のではなく、「伝わる」ことで初めて機能する、という思いで日々取り組んでいます。
つまり、一方的なコミュニケーション(伝える)ではなく、双方向のコミュニケーション(伝わる)ができて、みんながハッピーになれることを目指しています。

➋ユニバーサルデザイン(UD)のこと|多様性


私は、2001年にユニバーサルデザイン(UD)の考え方に出会いました。年齢・性別・体格・国籍・障害の有無を問わず、可能なかぎり誰にとっても使いやすい機能やデザインが、ユニバーサルデザイン
この考え方を、情報コンテンツに取り入れるために開発したメソッドが、
UDコーディネーターによるUDエキスパートレビューです。これは、第2回でお話ししています。
UDは、「誰にとっても」ということが大切。そこで、「障害のある方とか、いろんな人をもっと知ったほうがいい」と思い、「多様性理解勉強会」を
2016年に始めました。
当初は社内勉強会でしたが、部署・会社全体、さらに得意先さまで開催するなど、活動範囲は広がっています。今では25回を重ね、ホームページで概要を公開しています。
はじめは、全盲・聴覚障害など障害のある方を講師にお迎えしましたり、
障害のある方を支援する方にお話しいただきました。
その後、障害のある方だけの話では多様ではないと思い、ビジネスパーソンとして活躍されている方や、2018年当時SNSで話題の方も
お招きしました。
そして2020年、新型コロナウイルスが猛威をふるい、この勉強会は一時中断していました。コロナ禍では、マスクを付けていない人を見つけて叱責する事態が社会課題となりました。
その時、マスクを付けたくても付けられない「感覚過敏」の方の存在に気づき、急きょ勉強会をオンラインで開催することにしました。
思い込みを排除し、多様な人々の存在を理解することの大切さをあらためて実感。まずはいろんな人を「知る」ことから。
今後もこの勉強会は続けます。

➌ユーザーを知る|観察


いろんな人を知ることが大切な一方で、ある特定のユーザーを知ることもビジネスの世界ではとても重要です。
たとえば高齢の方にお届けするDMがなかなか読まれないという課題があった場合。高齢ユーザーの「思考と行動を観察」する、実利用者行動観察という方法に取り組んでいます。これは、調査の部類でいうと、定性調査になります。
一方、アンケート調査などでユーザーを把握する方法は定量調査になります。アンケートについては、ユーザーは自分の率直な意見ではなく、相手が望むお利口な回答をしがちなので、調査設計は慎重にする必要があります。

➍伝わりづらい世の中|秒で


いま世の中は、インターネットやSNSが発達し、情報があふれすぎて、みんなが情報の迷子になっています。
超情報化社会。そして、デバイスも進化し、みんながスマートフォンで、いつでも情報にアクセスしています。
情報が異常に多く、スマートフォンの画面上で、知りたい情報を見つける、そのためには、一瞬で(秒で)わかる情報が求められています。Twitter(140文字)、LINE(スタンプ)、Instagram(ビジュアル検索)、
Yahoo!ニュース(15.5文字)は、そのニーズの表れですね。
また、特に日本では、超高齢社会を迎えています。高齢になると、視力や
認知力が低下し、情報が伝わりづらい場合が多く、伝える側の配慮が必要
です。
さらに、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)が企業でも叫ばれる今、多様な方への情報配慮も必要。
そこで、「読んでわかるから見てわかるへ」をコンセプトにしたデザインメソッド「DNPデジタルマーケティング時代のデザインメソッド IGUD」(商標登録)を2018年に発表しました。IGUDは、情報が「秒でわかる」ことを目指しています。

➎コロナ禍コミュニケーション|非対面UX


私たちはこれまで、クライアントの営業の方が対面で使用する、多くのコミュニケーションメディアを作ってきました。
2020年コロナ禍で、対面セールスができなくなり、これまで使ったことがなかったオンライン会議のしくみで商談。対面用のメディアをそのまま取り急ぎPDFにして、顧客に説明する、でもスマートフォンだと小さくてわからない、というセールス機会の損失が多く発生しました。
そこで、スマートフォンなど、どんなデバイスでも伝わりやすい
コンテンツ設計ができる、
DNP UXコンテンツシリーズ UXパンフレット」(商標登録)を
発表しました。

➏情報を、ヒトを、ミライに|つなぐ


これから、私たちがお伝えしたいことを、なるべくタイムリーに発信したいと思っています。
今回は、はじめまして、ということで、これまでの取組みやメソッドをとりあえず紹介しました。
これからは、「情報をつなぐ、ヒトをつなぐ、ミライにつなぐ」をコンセプトに、いろいろな開発プロセスを公開!私たち一人ひとりのふだんの思いや気づきも発信していきます!
そして時代の変化さえ楽しみながら、
コミュニケーションをデザインします!

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!