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浜村凡平太の「コショコショ話」 2023年2月号 / どこにも話してないココだけの話<芸人>シリーズ

「コショコショ話」とは――

「どこにも話してないココだけの話」をコンセプトにしたインタビューシリーズ。インタビューを受けることで取材対象者が「印税」を受け取れる仕組みへの挑戦。  

――今日はありがとうございます。ご著書の「37年来」をご執筆いただいた際は直接ご挨拶できずにZOOMのみだったのでうれしいです。

 ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

――今回のインタビューのコンセプトは「どこにも話してないコショコショ話」なんです。他メディアではまだ話していないことを中心におうかがいできれば。

 どこで何話したか全部覚えてないので、ちょっとどこまでかわかりませんけど、わかりました。

 ……あの、最初に言っておきたいなというのがあって。

――はい、なんでしょう⁉

 ちょっと今、かなりのダウナー状態ということは謝っておきたくて。この前、Be-1グランプリ決勝で敗退したんで。

 だいぶ落ちてる状態なんで「今日インタビュー大丈夫かな」と思いながら電車で来たんですけど。かなりマイナスなことばっかり言っちゃうかもしれないし。

 日によってはしゃいでる日もあれば、本当にダメだなっていう日があって。まぁ昔からそうなんで自分は慣れてるところがありますけど。はい、まぁ1週間ぐらい経てば普通に戻るんですけど。 

誰よりも賞レースに熱狂的になっている“理由”と“本音”


――そんな中でも今日来ていただけてうれしいです。それではそのままBe-1グランプリの話から聞かせてください。ツイッターを拝見していて優勝への強い意気込みを感じました。

 そうですね。

 Be-1グランプリは若手芸人が立ち上げた大会で、まだ3回目なんですけど、2年連続で決勝には行かせてもらっていて。1回目のときは出ずにR-1グランプリのほうにアマチュアとして出たんですけど、1回戦突破して2回戦を前にアマチュアとは認められないと追加不合格になってたんで。

 それで去年のBe-1グランプリ2回目から出て。準決勝で1回負けて、敗者復活から上がって決勝で3位になったんで、「今年こそ優勝だ」と意気込んで行ったんですけど、ややウケで8位という結果で……。

 うわぁって感じですね。

――ツイッターでは「自分が一番、Be-1グランプリを愛してるんだ」と。

 ま、本当言うと、あれはなんていうか賞レースではないというか、まぁ賞レースということにしていただいているからありがたいんですけど、やっぱみんなそんなに必死じゃないんですよね。

 予選の熱量とか、決勝もそうですけど、どうしてもね、必死感あるのは僕だけしかいないんですよね。

 偽物っていうと語弊があるんですけど、はい。やっぱテレビとかで放送されるわけじゃないし。

 ただ、今回Be-1グランプリ3回目でやっと女性芸人さんも出場するようになって、 ちゃんと本格的な大会みたいな感じになってますけど。第1回目とかだいぶうさん臭いぞ、怪しいぞっていう匂いがまわりに漂っていたらしくて。…うん、 僕もそう思ってたし。

 だから1回目は出ずに遠くから見ていたら、なんか決勝の審査員が凄いなと。

 僕の好きな中山功太さんとか、いろいろな面白い人がやってるし。で、優勝したのが野田ちゃんで、2位がギャバホイさんっていう僕が尊敬する芸人さんで、「あれ? こっちの大会のほうがいいんじゃない?」ぐらいに思えてきて。

 それで2回目に出て頑張ったらちゃんと認められて、初めて決勝進出という結果が出た大会なので、大好きになって。それからは「これを広めていかなければいけない」ということで使命をもって、一番熱量をもってやってたんですけどね、はい。

 その結果、ややウケ、8位ということで、ちょっと絶望でしたね、本当に。

――でも2年連続で決勝進出されていて。やっぱり優勝するまでは出続けられますか?

 いや、ちょっともう心折れちゃってますね。

 正直、来年はちょっとわからない。まぁでもどうせ出るとは思うんですけど、R-1の出場条件が戻って、出られるようになってくれたら一番ありがたいですけど、それがなかったら……まぁBe―1出るというか、どうせネタはつくっていくとは思うんで。

 ただ、ちょっと今年ぐらいの熱量ではできないかなっていう。このぐらい熱くはいけないかもしれないというのはあって。

 あと、本当にでかい大会になってきちゃったら、その「ボケでなくなる」というか。

――ボケでなくなる、というのは……?

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