デジタル美少女作品づくりにおける個人的な「ケチの効用」を考えてみる
なぜか「HP OMEN by HP 17」ゲーミングノートPCの中古を59,800円で注文。3DCGのDAZ StudioでdForce物理シミュレーションをローカルPCで実現するには、NVIDIA GPU内蔵PCにとうとう行き着きましたが・・・
今までは、NVIDIA GPUを使うのに、クラウド仮想WindowsのアマゾンAWS、Google GCP、Paperspace Core GPU+と主に時間レンタル課金額を安くする方向で進めていました。
しかし、最近になって、NVIDIA GPU内臓のゲーミングノートPCの中古品が手の届く価格で売られていることに気づき、なかば衝動買いで59,800円の中古品「HP OMEN by HP 17-an000」(2017年10月発売開始)を注文。
ここに至るまでの「ケチの効用」について考えてみます。
ケチの効用とは
「ケチ」と聞くと、悪い意味に使われることが多いのですが、私は良い意味で使います。
なぜかというと、私が知っている「ケチ」な人は、変わり者が多いですが、総じて金持ちです。といっても、元々金持ちの家系というわけではなく「成り上がりもの」なのですが、成金趣味ではなく「質素」に見えます。
「ケチ」だから「お金が貯まる」のか?「お金の管理が上手い」から「ケチ」になるのか?は定かではないですが、いずれにせよ見習うべきところが多々あるように思えます。
3DCGは「時間」か「お金」がかかる
私が3DCGでデジタル美少女作品づくりを趣味で始めた2000年頃は、まだPCの性能が低かったので、ひとつのシーンをレンダリングするのに、レンダリングを開始して就寝。
翌朝その結果を観て、修正してレンダリングを開始し出勤。帰宅後に結果を観て修正する、というのを繰り返しながら作品づくりを進めるという生活を送っていました。今から考えると、ずいぶんとのんびりした作業でした。
その後、NVIDIAのGPUを搭載したゲーミングPCが登場し、自作のデスクトップPCにNVIDIA製グラボ(グラフィックボード)を組み込んでレンダリングを高速化。
帰宅後の趣味の時間内で、数分から数十分でレンダリングができるようになりましたが、このグラボが高価だったので、「時間がかかる」から「お金がかかる」へと変化しました。
クラウド仮想Windowsを使う
北海道に移住して半年が過ぎた頃に、北海道胆振東部地震でブラックアウトを経験し、その後節電を呼びかけていたので、消費電力が少なくファンレスで静かなChroembookに買い替えました。
北海道で家賃の安い集合住宅ではエアコンが無い(付けられない構造)ので、夏場は室温が30℃を超え、PCのファンがうるさいという課題に直面したからですが、外からの騒音が少なく室内が静かだったので、相対的にうるさく感じるという感覚的なことも関係していました。
Chromebookでは3DCG系のDAZ Studioなどのアプリがまったく使えないので、ファンがうるさいゲーミングPCへの逆戻りはできず、初期投資の必要がなくすぐに始められるクラウド仮想Windowsを使うようになりました。
ローカルPCで3DCG作品づくり
年金生活に入ると、サブスクなどの少額の毎月の定期払いが積み重なると経済的に無視できなくなり、ほとんどが生活必需品ではないのでキャンセルしました。
しかし、クラウド仮想Windowsの時間レンタル課金は毎月数千円もかかるのに、当時のChromebookから接続して使うスタイルではキャンセルできない・・・
そこで、手持ちのMac mini Late2012やChromebookでDAZ Studioが使える方策を考え、実験的に試行錯誤して、ある程度の結果を得ることに成功しました。
ここに至る努力の元が、「ケチの効用」だったと振り返ります。
Blender連携か?DAZ Studio単独か?
DAZ Studioのレンダリングや物理シミュレーションを、BlenderにDAZシーンをインポートすることで、高速レンダリングや物理シミュレーションをNVIDIA GPU無しに実現ができましたが・・・
DAZ StudioとBlenderの連携による作業は、手持ちの機材を有効活用するという観点では優れていますが、クラウド仮想Windowsで行っていたDAZ Studio単独での作業より時間と手間がかかるように・・・
Blenderの高機能・高性能が利用できるのは、作品づくりの可能性を広げる意味では大きな前進と言えますが、一方で、DAZ Studio単独で行う作業性の良さ(シームレス)と作品づくりの楽しさを損なうことになります。
最近、作品づくりから遠のいている原因が、そういったところにあるのだという自覚をうすうす感じていました。
中古のゲーミングノートPC購入に至る
趣味の世界では、作品の質やそこに至るプロセスの良し悪しより、直感的な「楽しさ」「快感」といった感覚的な満足度が重要です。
これを損なうと、その世界から遠ざかる結果になり、「継続する」という重要な意義を失いかねません。
そこで、どうすれば現実的な経済性の範囲内で満足が得られる機材や方法を得られるか?という観点で探索した結果、中古のゲーミングノートPC購入に行き着きました。
HP OMEN by HP 17-an000
59,800円と手頃な価格でNVIDIA GPUを備え、メモリーが16GBで、将来的にスロットのメモリー交換で32GB以上に増設が可能です。
ノートPCながらメモリーを増設できる
このPCの個人的な魅力は、ノートPCなのにメモリーを後からでも増設が可能であることです。
私の場合は、日常的にはZorinOS(Linux Ubuntu)を使い、必要な時にVMware Windows11を使って3DCGでデジタル美少女作品づくりを行うスタイルなので、VMwareに割り当てるメモリー容量が12GB程度がマックスになります。
当面は16GBで十分ですが、3DCGアプリのアップデートや作品づくりの必要性に応じて、さらに32GB以上にメモリーを増設できることが好ましいです。
まとめ
「HP OMEN by HP 17」ゲーミングノートPCの中古を59,800円で注文した経緯を紹介しています。ここに至るまでの大元となったのが「ケチの効用」でした。
・NVIDIA GPU内臓:高速レンダリングや物理シミュレーションに対応
・ノートPCでありながら、将来的なメモリーの増設が可能
・59,800円と手の届く経済性の範囲内
次回からは、このPCが届いて以後、ファースト・インプレッションとZorinOSのインストールやVMware Windows11の使い勝手などをレポートしたいと思います。
参考リンク
HP OMEN 17 (17-an000, an100) >>> laptopmedia.com へ
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