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コラム オープンソースソフトウェア LibreOffice 1:補完計画

 先日、無料で使えるオフィス統合アプリケーションソフト「LibreOffice」の新しいバージョン7.0がリリースされました。以前のものよりもレスポンスや使い勝手も改良され益々手放せないソフトになってきました。
 とは言っても、全てにおいて痒い所に手が届くというような訳にはいきません。うまく付き合ってゆく為には、ちょっとした慣れや工夫が必要な事も事実です。

 かれこれ7年前になるのですがそんな一例として、明星大学で開催されたオープンソースカンファレンスで私が発表した映像がニコ動に残っていましたので(ちょっと恥ずかしいけど)紹介します。
(ちなみに発表用プレゼンシートで「CADLO」を”CADLOD”とタイプミスしていますね。申し訳ございません、ご愛敬という事で(^_^))

 発表の映像が7年前なのでちょっとだけ古くなっている部分があるので一部補足しておきます。
 CADLOは、LibreOfficeの図形描画ツール(draw)にCADのような機能を追加する拡張機能です。下の拡張機能のリンク先から入手可能です。

 此処に置いてあるCADLO バージョン1.2.5は、エクステンションのコンパチビリティ(動作確認)リストには記載されていないのですが、LibreOfficeバージョン6.xでもちゃんと使えます。(私自身、最新の7.0ではまだ検証していないです。)
 CADLOは、標準の描画機能を置き換えること無く追加ツールとして動作するのでとても便利です。四角形や円、円弧やアーチなど標準機能では出来なかった正確な位置決めや図形作成ができます。また寸法入力では通常機能の他にR寸法や角度寸法なども入力可能です。

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 使い方などは(英語及びフランス語ですが)ヘルプファイルが開発先のサイトにありますのでそちらを参照してください。

 あとビデオ中で紹介している、LibreOffice Drawで込めるバージョンのDFXファイルに変換するファイルコンバータ「Teigha File Converter」ですが、現在は「ODA File Converter」という名称に変更され、より新しいファイル形式の2018DWG/DXFにも対応しているようです。

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▽ODA File Converterの入手先

 正直この辺の機能は、LibreOfficeに標準搭載してほしいですけどね。

 また、LibreOfficeのプレゼンテーションツール(Impress)のプレゼンファイルのビデオ化については、発表中で紹介している「DVD slideshow GUI」の開発が現在は止まってしまっているようですので、代わりとして私がメニューの日本語翻訳で開発に関わったオープンソースの動画編集ソフト「OpenShot Video Editor」と併用する事をオススメします。
 OpenShot Video Editorは高機能なソフトなので、多才な動画編集が可能になります。

 LibreOffice ImpressとOpenShot Video Editorの連携方法については後日あらためて此処で紹介したいと思います。




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