見出し画像

コロナで隔離入院した知人に聞いた、「妻との関係の変化」

こんにちは。恋愛アナリストのヨダエリです。今回は、コロナが拡大し始めたときに早々と感染した知人男性のお話です。数年後には自分も感染することになるとは、このときは予想もしてなかったなぁ……。ちなみに症状はかなり軽く、ワクチンの副反応の方が何倍もキツかったです(解せぬ)。



こんにちは。寒くなったりあたたかくなったりの今日この頃ですが、皆さんお変わりないですか?

さて今回は、新型コロナウィルスに感染して隔離入院していた知人男性Nさん(30歳)の話をお届けします。

えっっ!!と思いますよね、ワタシもビックリしました。仕事のやりとりをしていた流れで、サラッと告白されたのですが。

3月末から都内の病院に入院し、1ヶ月で退院。今はすっかり元気で、バリバリ仕事(広告関係)をされています。

一体入院中はどんな感じに過ごしていたのか、貴重な話を色々聞けたので、ここで共有します。もちろんこの連載なので、男女の話も出てきます。コロナになってパートナーシップに変化が生じたらしいのです!

検査で陽性が出た瞬間、即入院

「え、今から?」

3月末。Nさんは、やっと受けることができたPCR検査で陽性が出た瞬間から、隔離がスタート。今すぐ入院、帰宅は禁止。

検査を受けるまでの道のりは長く、38度以上の熱が8日間続き、なんと41度にまで上昇。
病院に行ったら胃腸炎と言われ、しかしその後も熱は下がらず。再度診察を受けたらインフルかもと言われたものの、今は防護服がないとインフルエンザの検査ができないとのことで紹介状を持って大きな病院へ。そこでコロナに感染していることが発覚。即入院が決まったそう。

「人生初の入院。僕は妻と2人暮らしなので良かったですが、ひとり暮らしでペットがいる人や、ひとりで子供の面倒を見ている人は、家に戻れないから大変だろうなと思いました。鍵を渡すこともできないので」

病院での食事は、最初に出てきたおかゆがあまりにまずかったので白米に変えてもらったものの、献立は多彩。朝はパン、たまにフルーツがつき、昼はラーメンやつけ麺が出る日も。ただ量は少なく、お酒はもちろん一滴も飲めず、コーヒーも禁止。自分で食べ物を買いに行くこともできない。

「5キロ痩せました。ヒゲは一切剃れず、髪も伸び放題。妻とテレビ電話をしながら、ジャーナリストの安田純平さんみたいだと話してました。お風呂も3日に1回しか入れなかったです」

解熱剤を飲んで仕事をする日々

そんな状態でも、仕事は通常運転。入院後はほとんど症状がなかったため、奥さんに家からノートパソコンを持ってきてもらい、電話とパソコンを使って仕事を続けていたそう。

「一応解熱剤を1日3回飲んで、普通に仕事してました。普段の仕事の70%くらいですかね。コロナにかかってるのに仕事するのお前くらいだよ!(笑)と周りに言われながら」

広告関係の仕事をしているNさんとは、一緒に仕事をさせてもらったこともありました。日々走り回っていた印象があるので、「仕事成り立ちますか?」と尋ねると、「僕もこの仕事はテレワークでは無理だろうと思ってました」とNさん。

「でも、やってみたら全然イケると分かりました。僕の勤めている会社は、ちょうど入院の翌日にテレワークに切り替わって。毎朝リモート朝礼があるんですが、僕は髪やヒゲを整えられないので、テレビ電話は使わない形にさせてもらいました(笑)」

と、ほがらかにNさんが話してくれるので、隔離入院はそれほど大変ではないかのように思えてくるけれど、もちろんそんなことはなく。

「不安でしたよ。陽性の結果が出た瞬間に隔離になり、出られるのはいつになるのか分からない。いわば軟禁状態。それはやっぱり怖かったです。あと、施設にもよると思うんですが、ホテルは、患者が軽症者で、1日でも早く出したいからか、毎日PCR検査をするところもあるみたいなんです。一方、僕はあまり頻繁にPCR検査をしてもらえなくて。結果は即日出るわけじゃないし、2回連続で陰性が出ないと退院できない。陰性が出て、やった!と思っても、次に陽性が出たら、振り出しに戻る。またあと1週間出られないのか……!みたいな」

そんな先の見えない日々の中、どんな風に気を紛らわせていたのでしょう?

「映画やドラマを観たり、本を読んだりしてました。でも、やっぱり飽きてくるんですよね。なので、妻と電話やテレビ電話で話してましたね。妻には感謝しています」

隔離入院を経て、妻とのセックスレスが解消

この連載的には、ここからが本題。実はNさん、奥さんと最近ずっとセックスレスだったのが、この隔離入院を経て復活したのだそう!

「2年前に結婚して、次第に関係が落ち着いてきて。妻が嫌いとかではなく、むしろ好きなんですが、恋愛感情みたいなものがなくなって。仕事や趣味は充実していたので悩んではいなかったんですが、妻は子供を欲しがっていて。直接言葉にされたりはしなかったものの、僕はプレッシャーも感じていたとは思います」

そんな中、心の準備ゼロの状態で、離ればなれに。

「関係が一回リセットされた感じです。単身赴任なら、いつ行くかを自分で選ぶことができるけど、いきなり今から隔離。人生でなかなかない状況ですよね。会うことを禁じられていて、絶対に会えない。でもその結果、新鮮な気持ちになることができたんです」

1ヶ月のコロナ隔離で男女の営みが復活。これは、Nさんと奥さんの間に愛情と信頼があったから実現したことだと思います。もし、奥さんがNさんの不安に寄り添えなかったり、逆に彼が奥さんに入院生活のストレスをぶつけまくったりしていたら、男女の営み復活どころか、心も離れてしまったかも。

逆に言うと、根っこに愛情と信頼があれば、今はセックスレスでも何かをきっかけに復活する可能性は大いにあるということ。

違うメスが相手ならオスのニワトリは毎日交尾し続ける、でおなじみの「クーリッジ効果」。これは、同じ相手であっても起こり得る。新鮮な気持ちが呼び起こされる出来事があれば。

なので、今もしあなたがパートナーとセックスレスで、それをどうにかしたいなら。どちらかが数週間旅行するなどして、離れる期間を作ってみるのも試す価値はあります!(コロナ禍の今は、居住地域によっては難しいですが)

あと、2人きりではなく、別の人たちも交えて過ごすと、恋人としての感覚が戻ってくることもありますよね。一緒に暮らす前の、仲間同士などグループでの飲み会に2人も参加していたときの感覚が呼び起こされるからかもしれません。

といっても、これもまだ不安ゼロでの実現は難しい。でも今後、感染しないよう気をつけながら、グループで食事や飲み会ができる日々がやってくるはず。

まだまだ油断は禁物

緊急事態宣言が解除されていない地域でも三密で飲み会などをしている人がいますが、油断は禁物。Nさんも言っていました。「自分は除菌とかも面倒だなと思ってしまうし、コロナにかかっていなかったら、たぶんコソッと出掛けていたタイプ。だけど、ちゃんとしなきゃダメだと思いました」と。

そして、「熱に強い体質の自分でも、38度以上の熱が1周間続くのは、さすがにしんどかったです」と。さらに、「自分と同じ日に退院した、隣のベッドにいたフランス人の男性は、アビガンの副作用で血圧が200まで上がって、吐きまくっていて。かなりツラそうでした」とも。

かかったらツライぞ情報をあえて共有。もちろん、こんなもんじゃない苦しみを味わっている方々もたくさんいるわけですが、1ヶ月で退院できた人でもこうなるんだよという意味で。

副作用の吐き気といえば、ワタシも静脈麻酔の副作用で強烈な目眩と吐き気に苦しんだ経験がありますが、人生で肉体的にツラかったランキングTOP3に入ります。アビガンの吐き気がそれと比べてどうかはわかりませんが、味わわずに済むなら済んだ方がいい!

普通にしていたことができなくなったから、その価値が分かるし、Nさんのようにセックスレスが解消されることもある。健康でいられること、恋人や家族や友人と過ごせること。今の日々を、その価値に気付くきっかけにしていきましょ! (ライブや映画館や居酒屋で普通に盛り上がれる日々を楽しみにしながら!)


※本記事は2018年4月〜2022年6月までcakesに掲載していた記事を加筆修正したものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?