大きな出来事による「絶望」
本当に久々の投稿です。
この間、様々な心の動きがあったのですが書けずにいました。
ただ、今回は強く「書きたい」と思ったので投稿します。
皆さんは「絶望」したことがあるでしょうか。
告白して振られたり、家族を亡くしたり、大事な人に裏切られたり…。
様々な絶望があると思います。
私も大小様々な絶望を味わってきましたが今日、１つの絶望がありました。
「それは絶望ではない」という見方もあるかもしれませんが強い衝撃があったのは間違いありません。
それがこのニュースです。
「原発の処理水 海への放出開始 国内外の反応は」NHK
東日本大震災、原発事故、人々の分断…。
震災によって様々なことがありましたが、この出来事によっても静かに深い絶望を感じました
この事案について深く知っているわけではありません。しかし、大きな流れは認識しています。
ひとまず上記ニュースをご覧いただきたいと思います。
リンク先が消えた時のために要約すると…
「福島第一原発処理水の海洋放出が始まった。トリチウム水は多くの国で放出されている。にも関わらず問題視する人々がいて風評被害が懸念されている」
というものです。
一方、このような意見もあります。
「議論再燃。『処理水海洋放出』は何がまずいのか？ 科学的ファクトに基づき論点を整理する」
ハーバー・ビジネス・オンライン
こちらも要約すると…
「福島第一原発の処理水の大半はトリチウム以外の放射性物質が残る『不完全処理水』だった。政府、東京電力、原子力規制委員会はこれを隠そうとしたがバレて大変な騒ぎになった。」
というもの。
まず、確認しておきたいのは「正義」などどこにもないということです。
人の数だけ正義があり、正義が争いを生みます。
そして「何が事実なのか」も本当のところ分かりません。
ニュースは必ず人の意思が反映されていますから。
ただ、推測はできます。
その拠り所の一つは、政府を始めとした大きな組織や大企業は何度も嘘をついてきた、ということ。
水俣病でのチッソ、薬害エイズ事件でのミドリ十字、政府の公文書改ざん事件…。
挙げだしたらキリがありません。
人間は都合の悪いものを隠したくなる性質を持っています。
権力が人を変えるようにこれは人間の根源的な本質だと思います。
ですので私は後者の記事に書いてあることの方が現実に近い内容ではないかと思っています。
とはいえ、本当に代替案がなく海に放出するしかないのかもしれません。
もしくは他の方法があるにも関わらずカネを渋って安易な道を選んでいるのかもしれません。
そこは分からないことなので議論するつもりはありませんし、悪者探しをするつもりもありません。
いずれにしても(恐らく)トリチウム以外の放射性物質を含む大量の水が海に放出され始めた。
そもそも、とっくのとうにコントロールできていないレベルで放射性物質は海に流れ出ていたのかもしれません。
(むしろその可能性は高いと思っています)
とはいえ改めて突きつけられた事実。
そして人間にはやはり止められなかったということ。
そのことに深い絶望を感じました。
直ちに影響はないかもしれない。
でも巡り巡ってしっぺ返しは必ず人間に襲いかかるでしょう。
絶望の要因は自分自身にも向けられます。
全く他人事ではありません。
自分も原発で作られた電気を使ってきたのです。
処理水放出阻止に向けて必死に行動してきたわけでもありません。
たしかに電力会社を選んだり、極力電気を使わない生活を選んだり、福島の支援募金などはしてきました。
でもそれだけです。
その事実にもめまいを感じます。
この情報社会の世ではこういった大きなレベルの出来事を簡単に知ることができるようになりました。
通信が無い時代は良くも悪くも何も分からなかったわけです。
だからこそ一般人には想像できないような出来事についても知ることができるからこその絶望があるのではないかと思います。
正直この出来事と同等以上の出来事も多数起きているでしょう。
全てを認識すると破綻するので無意識に取捨選択しているから平静を保っていられるのでしょうね。
大きな出来事で絶望した時にできること。
それは目の前のことに集中すること。
今の自分にできることをすること。
１人でできることは本当に小さいこと。
でも、１人のチカラは思っているよりも大きいこと。
小さなことを積み重ねていくことしかできないこと。
今までの経験がそう教えてくれます。
大きな出来事を前に絶望することもあるかと思います。不安にもなりますし孤独に陥ることもあるかと思います。
でも同じように感じている人は必ずいます。
そして怒りや悲しみではなく喜びや楽しさといったプラスの方向で緩やかにつながっていくことがとても大事だと思います。
負のエネルギーは負のエネルギーを引きつけるものです。
私たちが生きている間にこの世がどうなるか分かりませんが、少しでもプラスを生み出して次の世代に渡せるよう前を向いて生きていきたい。
自分自身へのメッセージとして。
皆さんはどう感じますか？
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