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人の心が動く時 〜とあるチームの話〜

白いツツジってあるんですね〜。
夜でも光に映えてきれいです。
いい季節になりました。

さて、この春から新しいチームの責任者を任されるようになりました。

6年連続で在籍した脳外科チームを離れ、今度は内部疾患チームです。

内部疾患とは…大まかに言うと内臓疾患と言っていいと思います。


内部疾患とは?


リンクにもあるようになかなか傍から見ても何に困っているのか分かりにくいのが内部疾患の特徴です。


内部疾患についてはおいおい書いていくとして、今回は「チーム」の話をしたいと思います。

実はこの内部疾患チームは元々別々のチームを1つにまとめた、いわば混成チーム。

やり方や考え方がところどころ違うチームが1つになったわけです。

そんな新チームのまとめ役を更に違うチームから来た自分が担うことになったわけです。

なかなか難しい役どころです😅

違うもの同士をどうやって1つの「チーム」にしていくのか。

まだ道半ばですがそんな話をしたいと思います。



まず自分がやったこと、それは「状況把握」。

それぞれがどんな仕事をしているのか、何に困っているのか、どんな課題があるのか…。

自分も業務をしつつ観察し聴いていきます。

まず現状を知らなければ一歩を踏み出しようがないわけです。

そうすると細かな部分であいまいになっている部分が見えてきます。

いきなりカンペキにはできませんからある程度は許容していく。

でもそれらを放置せず、一つ一つ形にして姿勢を示すことは大事だと思います。



次に「ビジョンを描き、プランを立てる」。

把握した情報を元に優先順位が高いものは何か、自分は何がしたいのか、チームのメンバーは何がしたいのか…。

それらを元にビジョンを描きます。

そしてどういった道筋で現実化していくか、プランを立てる。

ちなみに内部チームは20人近くいる、なかなかの大所帯。

中には自分より年長者もいます。

そういったメンバーの意見をこまめに聴きつつ所々で決めることは決める、というメリハリがとても大事だとつくづく感じます。

1人、もしくは数人で物事を決めてしまうと独善のレッテルが貼られてしまいます。

とはいえ全員の意見を訊いていては物事は決まらない。

その間を取るバランス感覚がとても重要になります。



そして「実行」する。

まず誰でも実行できるようなフレームを作る。

マニュアルを作ってもいいですし、時間をかけて説明してもよい。

新たなルールや仕組みが誰でも理解できて動けるレベルに落とし込む枠組みを作ってしまえばあとは動き出すだけです。


自分は先頭に立って動くタイプ。

しかも楽しそうに。

といっても楽しんでいるよう演出しているわけではありません。

素で楽しんでいます。

新しいカタチを作ることって本当に楽しいです。

そして少しずつ人を巻き込んでいくことのオモシロさはやってみないと分からないものです。



最後にメンバーそれぞれのできることを見つけて(見つけてもらって)自分で動いてもらう。

チームができたての頃はこちらがある程度リードして徐々に手を離していく。

そしてどんどん自分たちで考えて実行できる状況にしていく。

そんなことを描いています。



ここまで書いてみて、これらはリハビリテーションで患者さんと取り組んでいることと全く同じだなと思います。

状態を把握し、ゴール・プランを立ててやり取りの上決定して動いていく。

随時見直して修正する。

全てに通ずることだな、と思います。


ちなみに現段階は「実行」に取り掛かるところ。

これからどんな形になっていくのか、とてもワクワクします😁



…といろいろ書きましたが当然楽しいことだけでなく課題は山積で「なんでそうなるかなぁ」というようなことも多々あります。

ただ、「人は変えられない」のが真理だと思います。

そして「変えられるのは自分だけ」。


となると、どんなコトバを発するのかか。

そしてどんな背中を見せるのか。

やるべきことはこの2点に集約されると思います。

身体が動くのは心が動いた時だけです。



ティール組織といった新しいチームの形が注目されてきています。
我がチームもゆくゆくは1人1人が自分で感じ、考え、行動できるチームとなってほしい。
そのためのステップを一歩ずつ踏み出していきたいと思います。

どんなチームであれ、1人1人が作っています。

どうせなら動かされるより動いていきませんか?

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