新卒入社して良かった会社ランキング2022を考察しました。
オープンワークが2022年4月21日に「新卒入社してよかった会社ランキング2022」を発表していたので、私なりに分析してみました。
ランキングの概要
OpenWorkへ会社評価レポートを投稿する際、「あなたはこの企業に就職・転職することを親しい友人や家族にどの程度すすめたいと思いますか?」という質問に0~10点で回答するネットプロモータースコア(eNPS)を、20代の新卒入社社員(2015年以降入社)に限定して集計し、ランキングを作成したものです。
上位10社の詳細分析
上位10社の評価スコアを表にまとめました。
重要視されているのは、「風通しの良さ」「20代の成長環境」
まず注目したいのは青色の網掛けです。
企業毎の最大値をマークしています。
「風通しの良さ」や「20代の成長環境」「待遇面の満足度」に集まっていることが分かります。
「待遇面」については、計算をしていませんが、平均年収に相関関係がありそうです。
一方、平均年収が700万以下の企業(黄色の網掛け)でも、「風通しの良さ」「20代の成長環境」が4.5以上あり高水準にあります。
以上のことから、NPSに影響を及ぼしているものは、「風通しの良さ」や「20代の成長環境」「待遇面の満足度:年収」と推測できます。
「人材の長期育成」「人事評価」は共通の課題
次に注目したいのは、朱色の項目です。
企業毎の最小値をマークしています。
「人材の長期育成」「人事評価の適正感」に集中していることが分かります。意識したいことは、NPS最上位10社であることです。
視点を変えると、従業員ロイヤルティの高い企業においても、「人材の長期育成」や「人事評価の適正感」について評価は低いということです。企業評価としてもの足りなさがある、もしくは評価対象でないと考えられます。
全体的に集計をしていませんが、この偏りをみると、「人材の長期育成」「人事評価の適正感」は、ほとんどの企業で納得感の得られにくい共通の課題と思われます。
従業員ロイヤリティを上げるためには
必須なのは、「風通しの良さ」「20代の成長環境」を実現する心理的安全性だと言えます。もし「人材の長期育成」と「人材評価」システムがをしっかりと構築できたら、もっと評価が上がるのではないでしょうか?
最後に
「人材の長期育成」「人材評価」は、我々の価値観や教育モデルに問題があるかもしれません。
この辺りは、スコアの高い企業の教育モデルを調査して、そのうち記事にできたらと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?