見出し画像

避けた方が良いストレスとは?

適度なストレスは、パフォーマンスを上げることもある一方、パフォーマンスを下がる場合もあります。ここでは、パフォーマンスを上げることのない避けたいストレスについて整理したいと思います。

望まないストレス

私たちは、ふとした瞬間に、無意識に嫌な出来事を思い出していたり、粗探しをしたりします。意図せずに無意識的に望まないストレッサー(ストレスのもと)を取り込んでいる可能性があります。たとえば「このコワーキングエリアは、Wi-Fiが遅い」「あそこのお店は待たされる」などのストレス反応は、望んだ刺激ではないため、避けたほうが望ましいストレッサーと言えます。脳は、ストレスにより学習を促しています、つまり「このコワーキングエリアは、Wi-Fiが遅い」「あそこのお店は待たされる」と学習することで、回避を進めています。わざわざ望まない情報を取り込み、ストレス反応させることは不要といえます。ストレッサーを自分で選択することで、回避することができます。

過剰すぎるストレス

私たちの脳は、ストレスの仕組みがよくできているために、過剰なストレス反応をモニタリングする仕組みを持っています。過剰なストレス状態は使われる脳のモードをガラッと変えてしまいます。ストレスが適度にかかっている心理的安全性が担保されている状態では、思考が適性に働きます。一方、ストレスが過剰になると、思考などをつかさどる前頭前皮質を停止させ「考えている場合ではない。とにかく逃げろ」「戦え」という脳のモードにさせるようです。この反応は命の危険が至る所にあった古い時代につくられた脳のモードです。この状態になると、現実的ではない選択をしやすくなる。また「何か間違っているものがあるかどうかを確認する作業」をするときに、誤りを見逃しやすい。つまり、冷静な状態では現実的な選択や間違いの判定ができる人も、過剰なストレス下ではそれができなくなってしまいます。いわゆる「思考停止状態」です。部下が劣化のごとく怒る上司に委縮してしまう状態は、間違いなく「思考停止状態」で、自分の考えや意見などとても言える状態ではありません。脳が思考できない以上、その上司からフィードバックがあっても何も学べないです。そうすると同じミスを犯すことなります。企業が心理的安全性を重視する理由も理解できます。

慢性的なストレス

慢性とはどういうことでしょうか?例えば上司に怒られたとき、ストレス反応をしてしまうのは仕方がない。ただ人によっては、帰りの電車の中でその時の状況を思い返すことがあります。思い返すのは、上司や先生など怒った人に原因があるのではなく、思い返している人自身に原因があります。自ら内的な刺激によってストレスを生み出しているのです。思い返すことを繰り返すことにより慢性的なストレスになりやすいです。この状態になったら「おかしい」と認識して、回復に努める必要があります

ストレスの解消法を知る

まず、自分が落ち着くことが大切です。どうしたらリラックスできるでしょうか?

・あるところに出かける。
・あるものを食べる。
・ある人に会う。
・誰かと話す。
・誰かとハグする。

たとえ、思考停止状態に陥ったとしても、それを頼りに心理的に安全な状態に引き戻すことで、思考や行動を正しい方向に導くことも可能です。日頃から、心理的安全の手助けとなる情報を考えておくのが良いと思います。いざストレスが強くのしかかったときにも、うまく対処する為に普段から心がけておきたいですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?