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「人生は、あなたに何を求めているのか?」

質問を軸に、コーチングやマーケティングに関する投稿を毎日続けてきて、本日で連続投稿100日目になりました。まずは、スキやフォローくださった皆様、コメントを下さった皆様、本当にありがとうございました!継続する上で、大変励みになりました!

さて、100日目のテーマは、個人的には究極の質問だなと思っている。精神学者・心理学者のヴィクトール・エミール・フランクルの言葉です。ご存じの方も多いと思いますが、「夜と霧」の著者です。

この質問の難しいところは、「あなたは、人生に何を求めているか」ではなく、人生から問いかけがあることです。人生を軸に、使命や人生意味について考える必要があります。

3つの価値

フランクル氏が唱えている人生を意味あるものにできる「3つの価値」について紹介します。フランクルは、ホロコーストの体験者です。強制収容所で、両親と奥さんを失っています。そのような中、行き着いた答えといえるでしょう。

「創造価値」・・・何かを創造したり、活動することで、実現されるもの。事ももこの一つ。

「体験価値」・・・何かを体験することで実現されること。自然や芸術、人を愛することを体験すること。

「態度価値」・・・精神的自由、あらゆる制限のなかで、どのような覚悟をするか。運命への覚悟。ふるまい。

フランクルは、強制収容所の中で、「創造価値」「体験価値」も奪われたと言っています。人は、抗うことのできない現実を「運命」と考えてしまい、「運命に支配された人間」と考えてしまうと言います。ですからフランクルは、最後の自由は、精神的自由、つまり「態度価値」だと言っています。

自己超越的な生き方

「自己超越」は、欲求段階説で有名なマズローの後期の考え方ですが、フランクルの影響をうけたようです。フランクルは、自己実現を追い求める人間の危うさを問うています。自己実現を追い求める人間は、あらゆるものを「自分の可能性を発揮するのに役立つか」という視点で世界をみてしまう危険性があるからです。これを「人間の手段化」と言っています。ですから、フランクルは、「自己実現」を目的にしてはいけないと考えました。一方、自己超越とは、「人生」を示しています。自分を超えたところからの「人生からの問い」に答え続ける生き方が、自己超越的な生き方と言っています。

人生からの問いに答える「使命感」

フランクルの心理学を「使命の心理学」という意見もあります。使命とは、「与えられた重大な務め」という意味です。
視点を変えると、自分が「何をしたいか」ではなく「何かから与えられた」任務だということでもあります。
フランクルは、どんな職業についているかは、結局どうでも良いことで、自分の持ち場、自分の活動範囲において最善を尽くしているかが重要であると言っています。

自身で、「人生に意味がある」と決断することによって、「人生に意味がある」世界で、自分が生きることになります。決断することによって、意味のある世界で、使命を果たすことに繋がるのではないでしょうか?

この苦しみは2度目

「人生はあなたに何を求めていますか?」は、回答がかなり難しい質問です。人は、将来への不安と、過去への後悔で思考の8割を使うと言われています。苦しい思考を求めるため、一人で考えるのには、適さない質問かもしれません。

コーチングでは、「この苦しみは2度目、1度目は失敗した。じゃあ今度はどうする?」と聞くことがあります。

私のクライアントのほとんどは、ビジネスマンです。皆さん楽に生きたいと思いながら、使命には「ある一定の難易度と達成感」を求める方が多い印象です。この質問は、これまでの人生を改めてみつめなおし、どう整理するのかを考えてもらうことと、人生をやり直した気持ちで、やりたいことを思考して頂きます。

最後に

改めて、フォローやスキをしてくださった皆様、コメントを下さった皆様、本当にありがとうございました。継続する上で、ものすごく励みになりました。

記事のテーマを考える中で、100日目のテーマはなんとなくフランクルにしようと思っていました。重たいテーマですが、究極の質問だなと思っていますので、紹介いたしました。100日目を一区切りにして、すこし投稿するペースを落としたいと思いますが、引き続きよろしくお願いいたします。

最後までお読みくださりありがとうございました!




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