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リーダーに必要な条件

企業のリーダー職になったばかりのクライアントから、リーダーシップを学ぶお薦めのビジネス書や理論を教えてくださいと相談を受けることがあります。組織の状況や、その方の特性もあるので一概にどれが良いか、どれが響くのかは難しいです。ですから、あまり偏らないように、案内をしていますが、リーダーに必要な共通の条件があるので、そのことについて書きたいと思います。

共通の条件とは?

ずばり「フォロワー」がいることです。
言い換えれば、リーダーとは、フォロワーがいる存在のことです。

PM理論、SL理論、フォロワーシップ、サーバントリーダーシップを学んだとしても、うまくマネジメントをしたような気になるだけです。すみません。現実的には、組織やチームの目標は、メンバーに与えている報酬や安心を超えた期待や目標を設定します。お互いの利害を超えて、目標を達成するためには、リーダーへの信頼感が重要になります。ですから新任のリーダーが、一番はじめに取り組むべきことは、部下との信頼関係の構築になると考えています。

信頼関係を構築するためには

さまざまな方法があると思います。それこそ先述したサーバントリーダーシップは、「信頼関係」に重きをおいた理論だと思います。

サーバントリーダーシップとは
サーバントリーダーシップは、アメリカで1977年に提唱された支援型リーダーシップ論です。

支援型リーダーシップは、リーダーが先頭に立って部下をぐいぐい引っ張っていく支配型リーダーシップと異なり、部下に対してできる限りの奉仕を行い、それを通じて部下の仕事に対するモチベーションを高め、自主的に仕事をさせるように導いていくリーダーシップ論です。

「サーバント」とは、英語で「使用人」「召使い」という意味があります。部下に命令して仕事を進めるのではなく、どうすれば部下の持つ能力を最大限に発揮できるのかを考え、それが実現できる環境づくりや部下への支援を通じて仕事を進めることから、この名がつけられました。

サーバントリーダーシップとは?企業の新たな形態を紹介 - Customer Success (salesforce.com)
セールスフォース社 ブログより

リーダー職として何ができるか?
もちろん、コミュケーションを増やし、傾聴や承認行為で関係をつくることは重要ですが、何のために「傾聴」するのか、「承認」しますか?
何について、コミュケーションをする必要がありますか?

具体的には、「組織と部下の橋渡し」のためです。

例えば、部下に「会社のために何ができるか?」「会社はあなたに何を求めているか?」と問うと回答に苦しむでしょう。
しかし「会社にやって欲しいことはあるか?」「私に協力して欲しいことはあるか?」であれば、回答に困る人はいないでしょう。

部下の要求を聴き、対応することから信頼関係ができます。まずは、GIVEから始めることが大切なのではないでしょうか。
よく、管理職になると通常の仕事に+αでマネジメント業務が増えて、忙しくなります。その為いかに仕事を振るかを考えます。しかし、自身がやって欲しいことは、信頼関係ができてからでも良いのではないでしょうか。

リーダー職になる方に意識して欲しいこと

個人的な解釈ですが、リーダー職になる方に意識して欲しいことをまとめました。

・組織のタブーにとらわれない。
すみません。いきなりきついですね(笑)でも覚悟は必要です。

・部下とのコミュニケーションを定期的にとる
忙しくなるとコミュニケーション不足になりますが、コミュニケーション過多は無いので、がんばってください。

・部下と駆け引きはしない
信頼を築くのは時間がかかりますが、失うのは早いです。

・部下を信じて仕事を任せる
とても勇気のいることです。ちなみに丸投げという意味ではありません。それだけサポートとフォローが必要な大仕事になります。

・次の後任を決める、意識する。
あなたやチームが新たなステージにいくためには、新陳代謝がうまく機能している組織である必要があります。自分がいないとダメだというチームは限界があります。

最後に

アメリカの作家であり、ミュージシャン、プログラマー、起業家でもあるデレク・シバース(Derek Sivers)は、2010年のTEDカンファレンスで、ファーストフォロワー理論を紹介しました。

イノベーションは、ファーストフォロワーが起こすというものです。
私の周りにも好きな方が多いので、最後にご紹介します。
最後までお読みくださりありがとうございました。





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