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コーチングのネタ帳

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ビジネスコーチングをしています。書籍やクライアントとのセッションを通して学んだことを1日ごとにUPしています。コンサル、コーチング、カウンセリング、教育などを生業にしている方の参…
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#チームビルディング

忙しくて、やりたいことができない?

管理職になって忙しくてやりたいことができない。そういった話はクライアントからも良く聞きます。OECDの調査では、1970年代の日本は平均で2200時間ほど働いていましたが、2016年には1713時間まで下がっています。世間一般的には、働く時間は下がっているようです。時間が無いという方に、いくつか共通の特徴がありますので、そのことについて書きたいと思います。 よくあるパターンとしては、営業を中心に忙しくしてきたが、管理職になり、部下のマネジメントしなくてはいけない。部や課の計

強いつながりと弱いつながりとは?

人は何人とつながることができるのでしょう? ロビン・ダンバーという人類学者の説に「三倍の法則」があります。これは、人がつながる人数とその強さを考える上で、5人、15人、50人、150人、500人、1500人、5000人という数を示しています。 ダンバーの説本記事では、ダンバー数の150名を軸に強い繋がりと弱い繋がりの特徴について整理しました。 強いつながりの特徴◆関係性:職場や業界関係者 ◆メリット: ・目標の共有がしやすい ・仕事に没頭し、達成感を味わうことができる ・

「すみません」より「ありがとう」を使おう

なにかと謝るフレーズを使う方がいます。本人の謙虚さが含まれた人柄もあると思いますが、「なにかと謝る人だなぁ」という印象も持つことがあります。 もちろん、お客さまに不手際やクレームなどで、お詫びすることは大切です。しかし社内で、過度にお詫びをすることは必要でしょうか?組織は、助け合って仕事をする仲間です。私は、あまり必要ないと考えています。組織やコミュニティで「ありがとう」を伝えるメリットについて整理しました。 ありがとうで「感謝」を伝える文化をつくる組織には、さまざまな役

立場や役職は、人を変えるのか?

管理職を目指しているけど、会社の期待に応えられるか不安。不安の背景には、会社に細かいルールや仕組みが一杯あります。クライアント業務に従事していた方は、クライアント業務に加えて、管理職になる日々のマネジメント業務の増加に不安を感じるようです。 個人的な見解としては、立場や役職は、「よくも悪くも人を変える!」 「ピーターの法則」「パーキンソンの法則」「ディルバードの法則」など、管理職が機能しない法則を基に、良いマネジャーについて考察してみました。 ピーターの法則「あらゆる人

組織におけるフィードバックの浸透について

クライアントから、社内での評価や期待について、相談を受けることがあります。その際、よく上司や部下に聞いてみようとなります。この時、参考にフィードバックについて話をすることがありますが、クライアントの企業は、どのくらいフィードバックが浸透しているのだろうかと考えることがあります。フィードバックが機能する為には、フィードバックをする側、受ける側にも目的と理解が必要です。 フィードバックの目的現在の自分の状態をより明確に把握し、理想の実現に向けて起動修正する メリット その人

本当に三人寄れば文殊の知恵なのか?

心理学者のアレックス・オズボーンのアイデアを募る実験において、集団Aには「全員で考えて」、集団Bには「各人が別々考えて最後に合算して」と依頼したところ、数の面・アイデアの独創性の面でも集団Bが勝ったと言います。なぜこのようなことが起こるのでしょうか? 3種の協働作業この事を理解するには、集団での仕事の仕方にはいくつか種類があることを理解する必要があります。 加算的協働:メンバーの貢献が単純に加算される場合(多くのアイデアを出す、募金を集める) 連接的協働:全員が達成しなけ

できるは、できるという信念で決まる

「勉強すれば成績あがるのはわかっているけれど、なかなかやる気が起きない」「ダイエットすれば、健康に良いのはわかっているけど、なかなかやる気が起きない」といった事象は、「セルフ・エフィカシー」という概念で説明できます。 効力期待と結果期待バンデュラによると、行動変容の起こりやすさは、予期や期待の働きによるものであるが、この予期機能には、2つのタイプがあるとして「効力期待」と「結果期待」に区別しています。 結果期待とは、ある行動がある結果に至るであろうという、その人の査定であ

チーム内の信頼を醸成するオベーション(喝采)のポイント

チームビルディングに「信頼」を取り入れることで、強いチームづくりができることは、しばしば耳にします。オールブラックスも、マンチェスターユナイテッドのA・ファーガソンも「信頼」をチームビルディングに取り入れていたと言います。 信頼を醸成するのは、オベーション(喝采)チームに信頼感を醸成するものは、そのチームにオベーション(喝采)があるかです。ここでは、書籍「TRUST FACTOR」から、効果的にオベーション(喝采)を取り入れるポイント6つについて整理しました。 1.予想外

「前の仕事がなんであれ、今のあなたは映画作家だ」

ピクサーに入社する新入社員への対応を読んで 人間の脳は、新しい集団に入ると、即座に繋がりをつくるかどうか判断する。そのため成功しているチームは、最初瞬間を大切にしているようだ。 ピクサーでは、採用された人が、ディレクターであれ、カフェのバリスタであれ職務内容に関係なく、新人は仕事の初日に上映会のある部屋に集められるらしい。そこで5列目の席に座るように伝える。理由はそこが監督の座るべき席だからです。そして次の言葉を共有する 力強い言葉です、まるで自分が生まれ変わったような

ここに人生を好転させるヒントがあるとしたら?

心理学者のリチャード・ワイズマンが、店の入り口にわざと5ドル札を落とし、運と偶然のチャンスの関係を調べる実験をした。事前の調査で、「自分は運がいいと思う」と答えた人は、5ドル札の存在に気づき、店に入るなり実業家と話しが弾んだ。一方、「自分が運が悪い」と答えた人は、5ドル札に気づけず、店に入っても誰とも話さなかったという。 これは、目の前で起きている出来事そのものが、ラッキーかアンラッキーかを決めているのではなく、結果はその出来事に対してどういう意味付けをするかによって変化す