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介護のノーリフティングケアって?

どうもです。今回は、「介護現場のノーリフトケアについて」です。
近年、多くの県で普及が進んでいるイメージの考え方ですね。

ノーリフティングケアの歴史

・オーストラリアの看護連盟が看護師の腰痛予防対策として1998年に始めた
・2008年に日本国内でノーリフティングの活動を開始し、2009年に日本ノーリフト協会が設立
・2014年に高知県がノーリフティングケア宣言

ざっくりとこんな感じですかね。

日本の保健衛生業の割合で見ても、腰痛は深刻な問題となっております。とりわけ社会福祉施設分野は医療やその他の分野に比べて顕著になっております。

海外と日本の比較

・日本には「人の手(人力)による介護が温かみがある」、「機械を使うなんて温かみがない」という先入観がある(潜んでいる)
・海外から見ると、力任せの日本の介護は虐待に見えるらしい
・ノーリフティングケアの先進国では積極的にリフトなどを活用し手居るため、殆ど変形・拘縮は見られない。
→力任せのケアが変形・拘縮を引き起こす

というものです。これは実際に海外で研修を行ってきた方の言葉で、実際に先進国では変形や拘縮は非常に少ないらしいのです。

ノーリフティングケアとは…?

基本的に【持ち上げない・抱え上げない・引きずらないケア】
を表します。

・「危険や苦痛を伴う人力のみの移乗」を禁止
・不良姿勢での作業など、間違った身体の使い方をなくす
・利用者様の状態に合わせて福祉用具を有効に活用する
            ↓
介護する側・される側双方にとって安全で安心な環境作り

私の施設では、このような考え方のもと、指導を繰り返し行っています。

そのために必要な項目として…
①動きやすい服装(伸縮性のあるもの)
②身体の使い方(技術)
③プロとしての自己管理(腰痛の状況など)
④環境の整理・工夫
⑤業務の見直し
⑥福祉用具・福祉機器の導入、活用

を考えて業務に臨むようにしています。

ノーリフトケアの取り組みの必要性

ノーリフティングケアは、「看護・介護職の腰痛予防対策」をコンセプトとし、職員が安全に働く事ができる総合的な取り組みである「労働安全衛生マネジメント」の一つです。

職場の労働安全衛生水準を向上させる事が目的です。

今後の福祉社会で、適切な環境構築が全国的に進められるといいなーと思ってます。


※追記
福祉用具・機器と言っても様々なものがあります。

中には、実用的でない物も多数存在します。
機械や道具を使用すると恐怖感を抱く利用者様も居ます。
リスクマネジメントの観点から、福祉用具を活用出来ない利用者様もいます。
その時その人に合わせて、適切な判断が出来ればなと思います。


最後までお読み頂き、ありがとうございました

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