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#89 あの時泣いていなかったら

約1年前、僕の心が仕事でポキッと折れた時のことです。

仕事中に人前にも関わらず、涙が止まらなくなり、誰もいないバックヤードに逃げ込みました。
しばらく涙が止まらず、なぜか僕は母親に電話をして「仕事を辞めたい」と言いました。
その後休職に入り、退職。そんな流れです。

今日働きながらふとその時のことを思い出しました。あの時泣いていなかったら...とかそんなふうなことを。



あの時泣いていなかったら
きっと僕はまだ頑張れていたのだと思う
あの環境で成長していたかもしれない
合わないと分かっていながらもそういうもんだと割り切って社会人を続けていたかもしれない

あの時泣いていなかったら
僕は諦めどころがどこか未だに知らないはずだ
自分の気持ちや心を無視して笑えていたと思うし
経歴のところにブランクだってつかなかった

あの時泣いていなかったら
自分と向き合おうとは思わなかったはずだ
自分を許すことや慰めることが下手なままで
気にかけてあげることだってできなかった

あの時泣いていなかったら
もっと酷い鬱が後々襲ってきていたかもしれない
入院するような事態になっていたかもしれないし
最悪命をそのまま落としていたかもしれない

あの時泣いていなかったら
今アルバイトとして働いていなかっただろう
周囲の人に感謝して、感謝されながら
誰かのために仕事をするなんてできなかっただろう

あの時泣いていなかったら
もっとこの1年大きくなにか変わっていただろう
出会えた人、出会えなかった人それぞれたくさんいる
今得ているものはきっと得られなかっただろう

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