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ブルクハルト「世界史的考察」より。その2

歴史と詩歌の間での順位争いは、ショーペンハウアーによって最終的に調停がなされている。詩歌は人間性の本質を認識するうえに歴史よりも多くの成果を挙げている。アリストテレスもすでにこう言っている。
「詩歌は歴史に比べてより哲学的であり、またより深遠なものである。」
しかも次の理由によってこのことは真実である。すなわち、詩歌の根底となっている能力はもともと最大の歴史家の能力よりも格段に高貴であり、また、詩歌が及ぼすことになっている影響にしても、歴史のそれよりもずっと大きい。

歴史的考察をするにあたって、詩歌は諸民族のうちにあるその時々の永遠なるものを映している形象であり、しかも個々の面すべてについて啓発してくれ、さらにまた、詩歌は保存されている唯一のもの、もしくは最善のものであることがしばしばある。


叙事詩は自己自身を特有な仕方で観察し、叙述しようとする、
ある民族の欲求と能力を表わすその民族独特の生の表現であり、かつ第一級の証として、歴史全体に代わるものであり、また、啓示の相当な部分に代わるものである。

芸術は自分の崇高な立場を、影響力と活力そのものとして意識するにいたるが、こうした影響力と活力が実生活との接触を必要とするのはほんの束の間だけであり、その後は自分の力だけで至高のものを表現するのである。
この偉大な神秘を自覚することこそ、こうした一切のことどもの成就者たる偉大な芸術家の人格が、われわれをかくも途方もなく遥かな高みへと押し上げてくれるものなのであって、
そこで表現されるものが、純然たる民族精神の表現であると、宗教の表現であると、かつて支配していた最高の表現であると、
あるいは個性的精神の完全に自由な脈動であると、そのいずれをも問わない。
そこから原作(オリジナル)の持つ魔術のような力が生じているのである。

主に詩歌についての抜粋でした。
こう言われると創作していくのに気後れしますね(^_^;)
まぁでも、何かしらのイメージが来て書いたりするのは
どの創作者も変わりはないでしょうから、気楽にやろうっと😝

今日は個人的に沈んでた日でした。。
皆様にはたくさん明るい日がありますように!🌸🌸🌸

わ〜い!😄