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1番怖いのは人間だと思って生きている

小池真理子さんが著書の中で話していたので、読んでみたRuth Rendell。

表紙の感じで選びがちな私が選んだこの1冊は、おそらく1番最近の?短編集で、あんまり有名どころではなかったのかな?でも面白かった〜!

洋書あるあるなのか、本のタイトルよりも著者の名前が大きいってすごいですよね。

なんと1作目の"Never Sleep in a Bed Facing a Mirror"は、たった5行のホラーストーリー。たった5行なのにしっかり怖い。え、たった5行ですよ?

私は怖い話がけっこう好きだ。中でも「ヒトコワ 」と呼ばれる、怖い「人」の話が好き。お化けではなくて。そんで血みどろじゃないやつ。

サイコスリラーとかミステリーとかばっかり読んでいるので、「私のルームメイト、実は私のことを心底嫌いで、食べ物に毒とか仕込んでるかも...」とか、「え、なんでそんなに飛行機の時間聞いてくるの!?もしかして墜落させる気...?」とか、妄想がたくましくなりがち。(だからといって他人に攻撃的になったり、精神を病んでいるわけではないので、悪しからず)

そのわりに、全く知らない人がドアをノックしてきて"Hey! Can I come in?"とか言って急に家に入って来ようとした時には、うまい嘘が思いつかず入れてしまいそうになる機転の利かなさ。

その時は本当に友達とskypeをしている最中だったので、ごめん今友達とskypeしてるからまた今度ね〜と切り抜けた。というのはアメリカに住んでいた時の話。アメリカのアパートのセキュリティなんとかしろ。

だから(?)、サイコスリラーやサイコミステリーなど読んで、「世の中には怖い人がたくさんいるなあ...清く正しく嘘をつかず人をなるべく傷つけずに生きるようにしよう...」と姿勢を正すわけです。

前述の"Never Sleep in a Bed Facing a Mirror"は「ヒトコワ 」ではないけど、この本には人間の狂気や汚いところを暴き出した話がいくつか入っている。陥れようとしていたら、陥れられていたのは自分でした、とかね。

中でも"The Thief"は本当にページをめくる手が止まらなくなった。なんだあれ、今思い出すだけでもむかついてくるな?

長編も面白い作家らしいので、長編も今度読んでみたいな〜。

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