コロナ禍で唯一良かったことは、職場の「懇親会」が消滅したこと

今もコロナ渦で大変だが、
唯一良かったことは何かと言われれば、
職場の懇親会が消滅したこと。
同じように感じた会社員多いのではないだろうか。

なぜそう思うのか?
本来、職場の懇親会とは
社員同士のコミュニケーションを増やして
業務遂行にプラスに働くようにという狙いがあった。

しかし、現実の懇親会は、単なる飲み会で、
上司は自己満足、中堅社員は渋々参加、若手社員は無理やり宴会芸をさせられる、お互いジェネレーションギャップを感じながら、愚痴を言い合う場になっていないか。

飲み代は自腹、時間外労働、パワハラセクハラ…
今の職場の「懇親会」には、プラスよりもマイナスが多い。
要は、参加しても何もいいことがない。
だから、職場の懇親会がなくなって清々したのだ。

そんなに嫌であれば、そもそも参加しなければいいと言う人もいるかもしれないが、会社員である限り、それは難しい。

忘年会や新年会などの職場の懇親会は、
会社帰りに誘われるちょっと一杯ではなく、
会社の公式行事であり、
参加せざるを得ない空気がある。

もし参加しなければ、「協調性がない奴だ」と上司の評価は下がると言われたらどうだろう。

3年前、奥さんが出産したばかりの30代の社員が、家庭の都合で、新年会を欠席した。
上司はその申し出を聞いたときは、「仕方ないよな、残念だな」と一見物分かりのいい対応をしていた。
しかし、忘年会でお酒が入ってくると、「あいつは協調性がないから使えない」と言い、その上司の周りで、ベテラン社員中心に、「我々の時代は、子供がとか許されなかったですよね」と悪口で盛り上がっていた。
それを聞いて、「やっぱり参加しないとダメなんだ」と背筋が寒くなったのを覚えている。

会社員にとって、上司の評価が下がるの一番まずい。
会社員の評価は、直属の上司が決める。
その評価の積み重ねで、出世や昇給が決まる。

会社員を数年やれば、会社の空気を察し、会社の不文律が染みつく。
人事評価に影響するから、会社員は、職場の懇親会に参加せざるを得ないのである。

その懇親会は参加するという不文律を消し去ったのが、唯一「コロナ」だったのだ。


コロナがいつ頃落ち着くか分からないが、
1都3県で緊急事態宣言も出たので
新年会という職場の「懇親会」も消滅した。

ただ喜んでばかりもいられない。
いつかコロナが落ち着いたら、間違いなく職場の懇親会は復活する。
会社員をしている限り、職場の懇親会からは逃げられない。
給料しか生きる術がない限り、致し方ないのだ。

しかしコロナ渦で会社もどうなるか分からない。
雇止め・解雇のニュースは連日流れている
コロナで景気が悪くなれば、もっと増えて、他人事ではない。
不景気で会社の業績が厳しくなれば、会社員にしがみつくもの大変だ。

以前は、理不尽なことが会社であったとしても、
年功序列による賃金の上昇や勤続年数に伴い増加する退職金など
我慢するだけの見返りがあったかもしれない。
これからはどうだろうか?

そう考えると、会社員の給料だけでは心もとない。
やはり自分で稼ぐ力は必要だと思う。                 否が応でもコロナ渦で、皆これからの生き方を考えざるを得ない時期に来ている。

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