フランスではいじめた側が真っ先にカウンセリングの対象になるらしい

フランスではいじめた側が真っ先にカウンセリングの対象になるらしい。
いじめた側が病んでいると判断し、いじめなきゃいけないほど病んでいるなら、隔離してカウンセリングして直すということだ。
いじめた側の家庭環境に問題がある場合が多いことを考えると、とても理にかなっている。

日本では、いじめられた側を何とかケアしてカウンセリング受けさせよう、逃げる場を与えようとする。本人に何も問題がなくてもいじめられることはあるにもかかわらずだ。

パワハラはいじめの大人版であるが、同じことが言える。
そもそもパワハラする原因は、過去の生い立ちが影響している場合が多い。人に認められたい、褒められたいという願望が異常な形でゆがんでしまったがゆえにパワハラをする。コンプレックスを抱えている、それを解消するために、パワハラをして、自分をえらいと感じて、承認欲求を満たすのである。

本人に何も問題がなくてもパワハラを受けることはあるが、何も問題なければ他人を攻撃してパワハラをしようとは思わないと考えれば合点がいく。それにもかかわらず、日本では、パワハラを受けた側に問題があるかのような対応を会社はする、パワハラを受けた側が部署異動させられるし、パワハラを受けた側が産業医のカウンセリングを受けさせられる。

日本ではどうしてパワハラした側を隔離して、どうしてパワハラするのかという原因を検証して、パワハラの根を断つという理にかなった対策がなされないのか。

別にそんなに特別なことを言っている訳ではない。
例えば、街中を歩いていて誰かから殴られたらどうする? すぐ周りの人に言う。周りの人も助けてくれたり警察に通報する。殴った人は警察に連行されて、法的に罰せられる。

だが、パワハラはそうならない。パワハラを受けても、すぐ周りの人に言うことは出来ない。周りの人も助けてくれない。パワハラされたと本人が会社に内部通報しても、のらりくらいとかわされる。パワハラした側は警察に連行されない。就業規則通りに罰せられることもない。結局、パワハラされた側は、会社に居づらくなっていなくなって、パワハラした側が、平気な顔で居座ることになる。

どうしてパワハラされた側がパワハラを立証しないといけないのか?
どうしてパワハラされた側が逃げないといけないのか?
学校も会社も裁判所もパワハラされた側に問題があるかのように対応するのか?
とても理にかなっていないが、これがパワハラと戦って知った現実である。 

すぐにパワハラを受けたと言うことができる、周りの人がパワハラをしていると会社に通報して助けてくれる、会社がパワハラした人を産業医のカウンセリングを受けさせ、就業規則通りに罰するようになってほしい。パワハラが特別なことでなくなればいい。

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